- Banira_moutui
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4 僕の名前は碧棺☆☆。高校二年生。 僕にはとある病気を抱えている。 その病気は...... 女性恐怖症という病気だ。
2020-05-12 17:09:205 何故僕が女性恐怖症になってしまったのか。 それは...中学の頃、僕はとある人と付き合っていた。 付き合い始めの頃は毎日が充実していた。色んな発見ができたり、彼女との思い出が増えていく。 その思い出は楽しくて...幸せな思い出ばかりだ。
2020-05-12 17:09:266 ...でも、ある日。彼女が突然僕と関わらなくなった。 関わらなくなった理由。それは... 彼女は僕と二ヶ月付き合うという罰ゲームを受けていたらしい。 二ヶ月経った後、彼女から別れを告げられた。そしてすぐに彼女は他の男と付き合い始めたのだ。 心にぽっかりと穴が開いた。
2020-05-12 17:09:367 それと同時に女性に対する恐怖心を覚えてしまった。 心から信頼していた彼女に裏切られた。女性と関わるといつかは裏切られる。 そんな感情が心に出てしまい... 僕は女性と接触することを控えた。 関わりたくない...そんな思いで僕は過ごしてきた。
2020-05-12 17:09:548 高校二年生になって半年が経った頃。僕はとある話を盗み聞きすることになる。 話をしていた人は...遠藤さんと賀喜さんだった。
2020-05-12 17:10:059 ______ さ:ねぇ、遥香。 遥:ん? さ:遥香は好きな人とかいないの? 遥:...急に何? さ:いやそういう話聞いたことないなと思って。 遥:好きな人ね...
2020-05-12 17:10:1110 さ:いるの?いないの?どっち? 遥:え、えっと...いるけど... さ:だ、誰!? 遥:声が大きいよ... さ:...はっ。ご、ごめん。 遥:...誰にも言わないでね? さ:約束する。 遥:本当に...言わないでね?
2020-05-12 17:10:2111 さ:大丈夫だよ。秘密はちゃんと守るから。 遥:私の好きな人は... さ:ゴクリ... 遥:...碧棺君だよ。 さ:......えっ?碧棺...君?
2020-05-12 17:10:3412 遥:...ほら。そういう反応すると思った。 さ:な、何で碧棺君を... 遥:...色々と。 さ:...そっか。遥香も私に影響されたのか。 遥:え? さ:私の好きな人と遥香の好きな人...似てるよね。 遥:た、確かに...
2020-05-12 17:10:4313 さ:ちゃんと人柄を知って好きになったんだね。 遥:優しい人だとは思うけど...謎が多いというか... さ:そうなんだ... さ:ま、お互いこれから頑張っていこう! 遥:う、うん。
2020-05-12 17:10:5814 ______ さ:確かに遥香は碧棺君を好きだって言ってたけど... さ:...嘘だったらどうしようって思っちゃうの。信じてあげたいのに... 〇:さくらちゃんは良い人だね。 〇〇はさくらの頭を撫でた。 〇:僕はそんなさくらちゃんのことが好きになったから... さ:〇〇君...
2020-05-12 17:11:1115 〇:今は隣の席だから喋る機会が増える。それは分かってほしい。 さ:... 〇:次の席替えはさくらちゃんの隣がいいな。 さ:......なら。今のうちに運を貯めなければ。 〇:どうやって? さ:今日から席替えの日まで、私の頭をよしよししてハグをする。これを毎日行います!!
2020-05-12 17:11:3716 〇:運と関係ないような... さ:〇〇君!今ここでやりなさい! 〇:い、今からするの...? さ:よしよしパワーとハグパワーが貯まった暁には...私達の運も上がるのです!! 〇:それってさ...ただ僕に甘え さ:さあ!まずは私によしよしするんだ! 〇:...はい。
2020-05-12 17:12:0917 ナデナデ💕 〇:...どう? さ:めっちゃいいよ...これ... さ:...よぉし。よしよしパワーが満タンになったぞ!! さ:次はハグだよ! 〇:う、うん。
2020-05-12 17:12:1518 ギュッ💕 さ:んふふっ.../// 〇:どうですか? さ:ポカポカするなぁ... 〇:ポカポカって...笑 さ:〇〇君とハグをすると心がとっても温かくなるの。 〇:そうなんだ。
2020-05-12 17:12:2819 〇:...ねぇ。 さ:ん? 〇:まだ心配してるの? さ:...えっ? 〇:二人の運が上がるって言ってるけど... 〇:本当は僕に甘えたいだけなんでしょ?よしよしパワーとかハグパワーって言ってさ... さ:...
2020-05-12 17:12:3720 〇:素直に甘えたいって言ってくれればいいのに。 さ:...ごめん。 さ:...まだ不安なんだ。だからその... 僕の胸に顔を埋めながら話す彼女。 〇:顔上げてごらん。 さ:えっ.../// 彼女の顎に手を添えてぐいっと上げた。瞳が潤んで頬が赤くなっている彼女の顔が間近に...
2020-05-12 17:12:5421 さ:え、ちょっと......っ!? 彼女の心の中にある不安を打ち消すように...僕は彼女の唇に優しく口づけを交わした。 普通のキスではない。いつもよりも長くて...大人なキスだった。 彼女の全てを堪能するようなキス...
2020-05-12 17:13:3222 キスを終わった後、僕は彼女に問いかけた。 〇:心配は消えた? さ:き、消えたよ.../// 〇:良かった。 安心とともに頭を優しくポンポンとしてあげた。 さ:反則だよ...もう...///
2020-05-12 17:13:5423 さ:しかもあんなキス...ここじゃ駄目だよ.../// 〇:二人きりだから良いじゃん。 さ:いやその...場所が... 〇:家だったらいいの? さ:...馬鹿っ/// そっぽ向く彼女。顔から耳まで真っ赤になって恥じらう彼女は可愛い。 さ:いつからそんな大胆な男になっの...顎クイとか...
2020-05-12 17:14:1224 〇:...顎クイ?何それ。 さ:えっ...ええっ!?顎クイ知らないの!? 〇:初めて聞いたんだけど... さ:〇〇君...恐るべし...ボソッ 〇:ん?何か言った? さ:な、何でもない! 〇:......あっ。 さ:どうしたの?
2020-05-12 17:14:2425 物陰から...ひそかに僕達の姿を見ていた者がいた... ☆:... 〇:(碧棺君...!?見られていたのか!?) さ:〇〇君?おーい。 〇:え、あっ、な、何? さ:後ろに誰かいるの? 〇:い、いや...その...
2020-05-12 17:14:37