原子力発電で本当に私達が知りたい120の基礎知識 広瀬隆他著

第6章 電力をめぐるあたらしい波 112 新技術 コンバインドサイクルについて
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Nami @namiheichan0115

広瀬隆氏一押しエネルギー 《コンバインドサイクル発電》☆天然ガスを燃料とした内燃機関とその廃熱を使った蒸気タービンを組み合わせたシステムで、熱効率は50%を超えようといている。内燃機関はジェットエンジンと同じもので、天然ガスを圧縮空気とともに爆発的に燃焼させ、タービンの軸を回す。

2011-06-20 00:20:06
Nami @namiheichan0115

☆ジェットエンジンからは600℃という高温の排ガスが噴き出すが、この熱で蒸気を作りタービンを回す。それでもまだ余力があるので、2段、3段と蒸気タービンが加わって発電機を回すシステムだ。東京湾岸にはすでにいくつものコンバインドガスタービンシステムによる発電所が建設されており、

2011-06-20 00:22:38
Nami @namiheichan0115

☆それぞれが原発を凌ぐ電力を生産している。天然ガスを使うため排気ガスによる環境汚染が少なく、エネルギー効率が高いため廃熱もすくない。建設費は原発の半分以下で、消費地である大都市に建設ができて、需要に応じて出力を変動させることができるので余剰電力が発生せず、

2011-06-20 00:24:56
Nami @namiheichan0115

☆放射能を作り出すことがないため労働者も安心して働くことができる。 横浜港のベイブリッジを羽田の方に渡る時、左側の港内に2本の高い煙突が見える。これが東京電力横浜火力発電所である。ここにはLNG(液化天然ガス)を燃やす35万kWの出力を持つコンバインドサイクル発電機が8基設置。

2011-06-20 00:29:35
Nami @namiheichan0115

☆合計280万kWの電力を生産することができる。じつに原発3基ほどの発電量に達する。この発電所だけで、約136万世帯(人口340万人)の横浜市の家庭用電力を充分に供給することができる。利点①放射能の心配はない②建設費が原発の半分以下③消費地に建設可能なため長大な送電線も必要ない

2011-06-20 00:35:02
Nami @namiheichan0115

☆④送電線の必要がないので送電ロスもゼロに近い。東京電力は東京湾岸にいくつかの同規模の火力発電所の建設も進めており、2000年には千葉火力発電所が営業運転を始めた。関西電力も大阪湾岸に建設をすすめている。小型の高効率天然ガス発電所を地域につくれば電力の地域自給が可能となる。

2011-06-20 00:40:07
Nami @namiheichan0115

☆原発からの撤退を開始した欧米では、資源量の豊富な天然ガスによる発電へと軸足を移しはじめた。原発がいかに時代遅れの過去の技術であるかはすでに明瞭である。電力が必要であれば、方法はある。

2011-06-20 00:42:55