渡邊教授(ynabe39)の心理学のやりとり・・6月20日

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渡邊芳之 @ynabe39

頭のいい人によってきちんと考えられて行われる心理学的測定はときに実に見事に現象そのものをとらえます。私がその例としていつも思い出すのはアッシュが「3本の線のうちどの線が長く見えるか」で「集団への同調」を測定した実験です。

2011-06-20 14:33:03
偽教授 @tantankyukyu

@ynabe39 「アメリカにおける精神分析の受容はいつか」はあまり重要じゃないと思いますが。ワトソンが精神分析への猛批判の中から行動主義の発想を立ち上げたというのは史実のはずですよ。

2011-06-20 14:31:17
渡邊芳之 @ynabe39

@TanTanKyuKyu そうですかねえ。私はワトソンの仮想敵がフロイトだったとは認識してなかったですが,少し調べてみます。

2011-06-20 14:34:04
渡邊芳之 @ynabe39

ダメな測定の例として私が実際に目撃したのは「気分が重いと足取りが重くなる」という実体験を「客観的な研究」にするために「デンデン太鼓を自由に叩かせた時のテンポと気分の尺度との相関を調べる」という実験です。「気分の重さ」をデンデン太鼓の打数で測定できるか?

2011-06-20 14:37:32
渡邊芳之 @ynabe39

この「デンデン太鼓実験」については指導されたのが尊敬する先生だったのでこれまであまり公に言いにくかったのだがその先生は昨年亡くなられたのでもう時効であろう。

2011-06-20 14:39:34
dake @fe2x01

@ynabe39 アッシュをしらべて「おお」とおもったのですが、デンデン太鼓で重症中!

2011-06-20 14:43:48
渡邊芳之 @ynabe39

アッシュは「同調の量」を「棒の長さ」で測っちゃったわけです。究極にスマート。 RT @fe2x01: アッシュをしらべて「おお」とおもったのですが、デンデン太鼓で重症中!

2011-06-20 14:44:46
偽教授 @tantankyukyu

@ynabe39 どんだけ実証的で科学的な実験だろうと、実験デザインそのものは天才的なひらめきの産物だって何かに書いてありましたね。

2011-06-20 14:34:17
偽教授 @tantankyukyu

@ynabe39 ワトソンは若いころただ一度だけ、精神分析学の……学会?に出たことがあるそうです。そして「何だあいつらは」と呆れて帰ってきた。そこから「正しい心理学とはどうあるべきか」を考え、行動主義のアイデアを固めて行ったそうで。

2011-06-20 14:35:17
渡邊芳之 @ynabe39

@TanTanKyuKyu 受容なんかしなくても否定しなければいいだけの話です。提唱されて一時期流行っても廃れていく方法論はたくさんあって,方法論はむしろ研究テーマより寿命が短いくらいです。

2011-06-20 14:47:12
偽教授 @tantankyukyu

@ynabe39 実際にはこの100年くらい内部でバリバリに否定しあってきたのが心理学の歴史なわけで。

2011-06-20 14:47:53
渡邊芳之 @ynabe39

そういう時代は終わったというのが私のイデオロギーです。これははっきりイデオロギーだといわないとならない。 RT @TanTanKyuKyu: 実際にはこの100年くらい内部でバリバリに否定しあってきたのが心理学の歴史なわけで。

2011-06-20 14:48:50
偽教授 @tantankyukyu

@ynabe39 サトウ先生や渡邊先生がハイエンドにいるのは分かるんですが、残念ながら年寄りが死に絶えるまで一つの時代は終わらないと思うとですよ

2011-06-20 14:50:18
渡邊芳之 @ynabe39

もともと人文学の方法論に明確な優劣などないとも思うし,新しいほど優れているということもない。デカルトやニーチェの「方法」が「古くて無意味だ」ということもないだろう。「方法論相対主義」。

2011-06-20 14:52:16
渡邊芳之 @ynabe39

大学院生的な「行動主義vs精神分析」の特徴は行動主義の院生はフロイトをそれなりに読んでいるのに対して精神分析の院生はまずスキナーを読んでいないことだった。

2011-06-20 14:54:52
偽教授 @tantankyukyu

@ynabe39 私の知ってる行動主義の教授は多分自分の院生にフロイトなんか読ませなかったと思います。私も指導教授に「フロイトを批判する為にフロイトを読むべきか」と問うてみたことがあるのですが「そんな無駄なことはしなくていい」とのことでした。

2011-06-20 14:56:15
渡邊芳之 @ynabe39

@TanTanKyuKyu 慶應のスキナリアンの人たちは「行動主義はあらゆる方面から激しく批判される立場であるから批判する側の手の内を知らなければならない」といって何でも読んでましたね。あれは佐藤方哉先生の指導方針だったのか。

2011-06-20 14:58:50
渡邊芳之 @ynabe39

そもそもフロイトの書いたものは面白いんだから読まなきゃ損だと思うがなあ。俺は前任の先生が途中まで買っていた「フロイト全集」を自分の研究費で継続購入させたよ。自分はもう読まないが学生のために。

2011-06-20 15:02:01
渡邊芳之 @ynabe39

だいたい我々世代では「精神分析学入門」とか「夢判断」とかは高校生でもけっこう読んでいたから「心理学科に入学していながらフロイトを一冊も読んでいない」ということ自体が成立しにくかったんだが。

2011-06-20 15:03:55
偽教授 @tantankyukyu

@ynabe39 フロイトとユングを読破したというのは外国の研究者だそうです。

2011-06-20 14:59:24
偽教授 @tantankyukyu

@ynabe39 私はフロイトが構想だけで挫折した『精神分析と脳科学』をテーマにした本を読んでみたいです。

2011-06-20 15:03:53
渡邊芳之 @ynabe39

フロイトはリアリストだったから無意識やイドや超自我が「脳のどこかに局在する」と信じてたようですね。RT @TanTanKyuKyu: 私はフロイトが構想だけで挫折した『精神分析と脳科学』をテーマにした本を読んでみたいです。

2011-06-20 15:04:54
渡邊芳之 @ynabe39

こういう俺だって高校生の時には精神分析が勉強したくて心理学科に進もうと思ったわけです。

2011-06-20 15:06:07
偽教授 @tantankyukyu

@ynabe39 発想は悪くないと思うんですよね。道徳的判断を司る部位とか、原始的衝動の部位とか、実際局在するでしょうし。フロイトの時代の研究水準ではどうにもならなかっただけで

2011-06-20 15:06:12
渡邊芳之 @ynabe39

@TanTanKyuKyu だから「フロイトはむしろこれからだ!」という人がいるわけですよ。フロイトが「理系」であることはとても重要。

2011-06-20 15:06:59
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