インディーゲーム「CLUNKY HERO」の企画を応援したい!

日本のゲーマーにも受けそうなメトロイドヴァニア系アクションRPG「CLUNKY HERO」のクラウドファンディングを紹介・応援するためのまとめ。
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おしらせ

皆さんからの支援もあって、当企画は388人の出資者から14025ユーロ(目標額12500ユーロ)を集め、無事に企画成立となりました。出資・応援・拡散などでご協力いただいた皆さん、どうもありがとうございました。

なお、追加要素を仕込んだりするにはまだ少し心もとない金額のようなので、よそのクラウドファンディング事業者を利用した追加ファンディングを行う予定もあるようです(ゲーム企画ではこのような追加ファンディングは恒例となっています)。興味はあるけど乗り遅れたという方は、そちらでの出資をご検討ください。

発端のツイート

𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

昨日も書いたけど改めて。魔王のやらかしで働かない美人になってしまった奥さんを元に戻すため、バケツの兜とホウキで農夫が奮闘するメトロイドヴァニア系ゲームの企画。家庭用ゲーム機への移植にも前向きで、日本からの出資者が多かったら日本語化もありうるそうですよ。 kickstarter.com/projects/piove…

2020-05-26 10:24:52

クラウドファンディングとは

そもそもクラウドファンディングというものをご存じない方も多いと思うので、まず「クラウドファンディングとは何か」を解説します。ご存知の方は下の「はじめに」まで飛ばして大丈夫です

クラウドファンディングとは、やりたいことや作りたいもののアイディアはあるけど、それを実現するための資金がないという人が、そのアイディアに共感する多くの人たちから少額の出資を募って実現するという事業形態です。日本ではアニメ映画「この世界の片隅に」が、スポンサー説得のためのパイロット映像制作にクラウドファンディングを利用して話題になりました。

ほとんどの場合、出資者はその出資額に応じて完成品などを報酬として受け取ることになりますが、飽くまでも事業への出資であるため、もし完成しなかった場合も返金請求はできません。一方、作っていく段階から関与できるため、制作過程を見て楽しめたり、作品そのものに影響できたりするという、一般消費者では経験しえない面白さがあるのが特徴です。

はじめに

どうも、PKAと申します。
私は小規模製作のゲームや映画にちょっかいを出すのが好きで、Kickstarterなどのクラウドファンディングで面白そうなものを探してはTwitterで紹介しているのですが、ここでご紹介する「CLUNKY HERO」もそんな中の1つです。

今回Togetterまとめを作ってまで本作を紹介しようと思った理由は幾つかありますが、

・受賞歴に輝く優秀な映画製作集団が、その技術を駆使して物語重視のアクションゲームを作るということで、どんな作品になるか見てみたい

・キャラデザインなどが可愛らしく、日本でも受けそうな感じである

・PCだけでなく家庭用ゲーム機への移植にも前向きである

・「日本からの出資が多ければぜひゲームを日本語化したい」との言質を引き出し済みである

・ゲーム中に登場するなど出資者がゲームそのものに関与できるオプションが様々に用意されており、しかも比較的(飽くまでも比較的)リーズナブルである

・企画者のNicola Piovesan氏は、過去の複数のクラウドファンディングにおいて出資者との約束をきちんと守ってきており、信頼できる企画者である

・資金の集まりが悪いわけではないが、余裕と言えるほどには集まっておらず、特に日本語化した上での家庭用ゲーム機配信を目指すのであれば、日本からの多くの出資者が必要である

あたりが主な理由です。

念のため、本作は今のところ(説得してかなり興味を持ってくれてますが)日本語版の製作は確定していないことと、製作確定しているのはパソコン版(Windows, Mac, Linux)であって家庭用ゲーム機への移植もまた確定ではないことをご了承下さい。

うまいこと日本語化と家庭用ゲーム機への配信が決まるかどうかは、日本からの支援がどの程度得られるかにかかっています。


ここから、「CLUNKY HERO」のKickstarterページの翻訳となります。一部ノリで意訳や許容範囲での改変をしているので、原文と完全一致は必ずしもしないことはご了承下さい。
なお、オリジナルのKickstarterページへのリンクは、まとめの末尾にあります。


CLUNKY HEROは、ストーリー重視のユーモラスな探索型アクションRPGで、一般的に「メトロイドヴァニア」と呼ばれる種類の作品です。もしあなたがゲームに求めるものが、練り込まれたストーリー展開や、奇想天外な数々のサイドクエストや、手描き風の美しいフィールドにちりばめられたアイテムの探索や、武器を使い分けて行う戦闘や、コミカルなNPCたちとの会話であるなら、CLUNKY HEROはまさにあなたのためのゲームです!

便宜上よそのゲームの名前を出してしまいますが、カードゲーム「マンチキン」のようなユーモアとパロディを加えた「ホロウナイト」のようなゲーム、というと分かりやすいかもしれません。

CLUNKY HEROはSteamやGoGなどのPCゲームプラットフォームを通じて、完全にDRMフリーで提供する予定です。PC版の対応機種はWindows、MacOS、Linuxで、2021年3月のリリースを目指しています。もし目標を上回る十分な資金が得られた場合は、Nintendo Switch、PS、Xboxといった家庭用ゲーム機への移植も前向きに考えています(※)。

(※訳注:Xbox以外の家庭用ゲーム機では、ダウンロード専用ゲームでもCEROによるレーティングの取得が必要となりますが、CEROの審査にも資金が必要となるため、日本ではPCとXboxのみでの配信になる可能性があります)

デモ版はこちらからダウンロードできます(Windows, Mac, Linux)

遠い遠いある国の物語。さえない農夫のルーファスは小さな村でごくごく普通の生活を送っていました。家のボスは彼の妻ブリュンヒルデ。決して美人じゃないけど、元気で賢く楽しい女性です。彼は村で楽しい日々を過ごしていましたが、そんなある日、魔法使いがうっかり目覚めさせてしまった魔王が手下をそこら中に広め、平和な村を目茶苦茶にしてしまいました。さらに最悪なことに、魔王はブリュンヒルデを誘拐して魔王の城に閉じこめた上、なんと金髪アヒル口のかわい子ちゃんに変えてしまったのです。聡明だった妻はもう見る影もなく、手鏡を眺めてはうっとりするだけの毎日です。

魔王から妻を取り戻すと決意したルーファスは、バケツの兜をかぶり、妻のホウキを片手に立ち上がります。皆は彼をCLUNKY HERO(ポンコツ勇者)と呼びましたが、もしかしたら彼こそが魔王を倒す唯一の希望かもしれません。ポンコツ勇者ルーファスの妻と村を救う冒険が今始まります。

最初の装備である「ブリュンヒルデのホウキ」のほか、ルーファスが使える武器は最低でも6種類登場する予定です。それぞれの武器は、冒険の果てに見つかる隠しアイテムだったり、どこかのお店で売られてる高額アイテムだったり、ボスキャラの討伐報酬だったりします。あまりネタバレしたくないですが、その一部をご紹介します。

魔王の手下として、菜食ゾンビ、今月のオバケ、一本足カエル、シラフのおっさんなど、様々なトボケたモンスターが登場します。ルーファスは愛妻ブリュンヒルデを救う旅の途中、見た目通りのザコから意外な強敵まで、これら30種類以上の敵に立ち向かわなければいけません。

こちらに並べたのは、序盤に登場する敵たちです。