橋下府知事のエアコン節電論
さて本日、関電の八木社長と会談しました。非常に濃密な1時間の議論でした。関電も一生懸命電力の安定供給を考えていることは十分わかりました。それでもなお、僕は15%の節電には納得できません。むしろ、原発依存度を減らす方法が少し見えました。その方法は、シンプル過ぎるほどシンプルです。
2011-06-21 22:54:17僕の問題意識は、関電発表の供給量需要量を鵜呑みにしないということです。自分たちで電力消費量をコントロールしていこうということなんです。実は、なぜこれだけ原発が必要なのかと言うと夏のピーク時に対応するため。一瞬の電力消費ピークに備えて大きな供給量を用意しているのです。
2011-06-21 22:56:22そして夏のピーク時の消費量は3分の1が産業用、3分の2が業務用(オフィス)+家庭用。さらに家庭用の5割がエアコンなんです。つまりピーク時における家庭用のエアコン、オフィスのエアコンのために原発が必要となっている。産業用は一切節電せずとも、いざと言う時にエアコンさえ切れば良い。
2011-06-21 22:58:52関電は供給量が足りない足りないと言っていますが、相当予備力を見込んでいます。いつもこの供給量需要量は関電発表を待つしかありませんでした。今夏はリアルタイムに関西の電力供給需要が見えるようにします。東京では既にやっていますね。
2011-06-21 23:01:14そうなると、7月1日から9月22日まで関西で一律の15%節電などやらなくてもよくなる。もちろん省エネ社会を目指すために関西広域連合では5%から10%のオフィス・家庭での節電を実施します。産業は対象外。そして、本当にピーク時に危なくなった場合には緊急措置をとれば良い。
2011-06-21 23:03:18節電なんて言っても、トイレの電気を消したり、テレビの主電源を切ったりちまちましたものは分かりにくい。緊急事態のときに「エアコンを切る」。これだけを決めたら十分なんです。さあ後はいつ、どのように緊急事態を発令するか。リアル供給需要のインジケーターが今夏から始まります。
2011-06-21 23:05:47これまでのデータから緊急事態はある程度予測がつく。そして本当に危ない赤信号のときに関西で一斉にエアコンを切るメッセージ。これを災害情報と同じように民放テレビがテロップを流してくれるかですね。普段は、政治とメディアは距離を置かなくちゃいけない。
2011-06-21 23:08:01しかしエアコン切れ!という行政のメッセージに関しては、メディアに協力をして欲しい。これさえできれば、今のようにバンバン原発を稼働させる必要がない。関西はこの夏、原発がほとんど止まる。この夏を乗り切れば原発の再稼働の理由がなくなる。その対処法は、いざとうときにエアコンを切る。
2011-06-21 23:13:14それもずっと切れって言う話ではない。いよいよ危ないという時だけエアコンを切る。皆で文字通り汗をかきましょう。あとはメディアの皆さんが災害情報として扱ってくれるかですね。次世代のためにこれくらいは協力して下さい。産業には全く影響ありません。普段の節電も5%から10%で十分。
2011-06-21 23:17:16そしていよいよ危ない時にはエアコンを切る。これで原発を止められるんだったら、関西府県民の皆さん、やってみましょうよ。今度の関西広域連合でまとめにかかります。でも奈良県が広域連合入っていないんだよな~。もう意地を捨てて参加してくれないかな~
2011-06-21 23:18:38エアコンを切る、そんなことで原発依存度が本当に下がるのか。皆さん半信半疑でしょうが、今夏やってみましょう。繰り返しますが、いざというときに切るだけです。ただ関西全体で切らないといけない。でもこんなことで、原発リスクが減るんだったら楽なもんです。うちは早速扇風機2台買いました。
2011-06-21 23:20:46いよいよ電力供給が危ないという時にエアコンを切るくらいもできないというなら、原発依存度は下げれません。これは府県民の判断ですね。生活の利便性を採るか、原発リスクを下げるか。僕は原発リスクを下げる方を採りたい。挑戦してみます。
2011-06-21 23:31:18電力問題は議論が錯綜している。僕も勉強してだんだん分かってきた。知事になる前は今のような実態についてほとんど理解していなかった。結論から言って、1年スパンで考えると、90%以上の日数は、電力は十分に足りています。原発なんかなくても日本の電力は十分に足りている。
2011-06-25 08:59:361年スパンで考えると、原発にするかどうかは電力会社の経営上のコストの問題と国のエネルギー安全保障の問題。火力発電は燃料を外国から調達しなければならないから。原発がなければ日本の電力が賄えないというのは真っ赤な嘘。これはいわゆるキロワット時、電力総需給量の問題。
2011-06-25 09:04:51電力会社や経済界など、原発推進論者が言うところの電力不足は、これは1年のうち猛暑の数日の話。いわゆるピーク、キロワットの話し。この1年を通しての総需給量の話と、猛暑のピークの話がごっちゃになっている。電力が足りないと言われるのは、猛暑の数日の話であることを、認識しなければならない
2011-06-25 09:07:20関西では原発が数基止まっている。この状態で、昨年の電力消費実績を当てはめてみると、15日間少し電力供給が足りなくなる。ただ、関電の電力供給の上積みがうまく行くと8日間だけの供給不足となる(朝日新聞)。そしてこの供給不足は家庭のエアコンのOFFで十分対応できる。
2011-06-25 09:11:52つまり、夏の猛暑数日のために、原発をどんどん動かすのですか?という話。エアコンのOFFもずっとやる必要はない。産業での節電なんてもってのほか。普段、日常生活で節電を意識し、そして夏の猛暑でいよいよ電力不足になりそうな時に、できる人はエアコンをOFFにする。これで凌げる。
2011-06-25 09:14:23これまではその日電力が足りないのかどうなのか、消費者はリアルタイムに知らされていなかった。だから本来は猛暑数日だけでの電力不足なのに、2か月近くにわたる電力不足という電力会社の主張を鵜呑みにさせられた。2か月にわたる強烈な節電生活を言われると、しんどいな~と感じてしまう。
2011-06-25 09:17:15日々リアルの電力需給状況を出してもらうと、危ない日だけの対応で良くなる。そしてその対応は家庭やオフィスでのエアコンOFFで可能。危ない日は数日。猛暑は数十日あるかもしれませんが、電力不足に陥る可能性があるのは数日。これは、電力需給状況の情報がリアルに出されて初めて分かる。
2011-06-25 09:19:101年スパンでは、電力は十分足りている。夏の数日間だけ足りない場合がある。足りない場合はそのときにエアコンOFFで対応すれば良い。この数日間の努力をすることによって、関西で今止まっている原発を再稼働しなくても済む。あとは府県民の皆さんの判断です。
2011-06-25 09:20:53そしてピークカットの問題では太陽光発電は極めて有効。よく太陽光発電は日照時間も限られているので電力供給力としては不十分と言う主張が原発推進論者から言われる。これは電力総供給量、キロワット時の話し。原発が現状のまま必要かどうかはピークカット、猛暑の数日、しかもエアコン消費の話。
2011-06-25 09:23:27もし各家庭が、太陽光発電で夏の猛暑のエアコン消費電力を賄えば、消費ピークを劇的に抑えられる。ピークは猛暑日。猛暑日はそれこそ太陽光発電がフル稼働。そしてエアコンがピーク時の電力消費のほとんど。太陽光発電は電力総供給量は少ないが、夏の消費ピークを劇的に抑えることができます。
2011-06-25 09:27:35夏のピークさえ抑え込めば、原発は今の台数不要です。夏のピーク時以外は、原発がなくても十分電力供給できる。それだけの消費がなく有り余っている。1年を通しては原発がなくても十分やっていける。猛暑日の数日をどうするのかだけが課題。その数日のために原発をどんどん動かすのか。
2011-06-25 09:29:17もちろん原発は、エネルギー安全保障や燃料コスト、地球温暖化、原子力技術と言う軍事的安全保障の問題も含むでしょう。これらは、原発リスクを採るか、安全を採るかの観点から国民が判断しなければならない。しかし、電力が足りないから原発が必要と言うのは真っ赤な嘘。国民が一番恐れる脅しだ。
2011-06-25 09:35:51いずれにせよ、これまで電力の問題、原発の問題は、電力会社や国に全てお任せ。原発反対というのも負担を被らず主張するだけの運動だった。しかし今は違う。府県民の皆さんが、地震国家日本において次世代のために原発依存度を下げるに肉体的にも経済的にも負担を被るかどうか。日本国民の勝負です。
2011-06-25 09:43:08