次亜塩素酸水報道が見落としていること

6月11日の次亜塩素酸水溶液普及促進会議記者会見をネットで見ていました。福崎教授の発表を聞いて次亜塩素酸水噴霧問題は解決したと思いました。ところが2日経っても報道がないので自分でツイートしてまとめました。 良い意味でコメント欄が本番。コメントしていただいた皆さん、ありがとうございます。
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KokyuHatuden @breathingpower

2020年6月11日、次亜塩素酸水溶液普及促進会議が記者会見を行いました。 記者会見はネットで公開されていたので私も視聴しました。 途中ネット中継が途切れましたが、会見の様子はアーカイブ公開されています。 会場では次亜塩素酸水が噴霧され、大勢のメディア関係者が出席していました。(続く

2020-06-13 20:40:11
KokyuHatuden @breathingpower

この会見を受け新聞テレビ各社から報道が行われましたが、私が視聴中最も重要だと感じたことについて報道したメディアはありませんでした。 以下私が重要だと感じたことについて書きます。(続く

2020-06-13 20:42:05
KokyuHatuden @breathingpower

会見は越智文雄代表の趣旨説明・アピールのあと、福﨑智司三重大学大学院教授から次亜塩素酸水溶液の効能・空間噴霧の効果と安全性について発表がありました。 福崎氏が最後の2分で重要な報告をしています。 私が重要だと思った内容の要約を【 】で括って書きます。(続く

2020-06-13 20:43:26
KokyuHatuden @breathingpower

【閉鎖系で次亜塩素酸噴霧の有無で落下菌を比較したところ、次亜塩素酸水の落下菌数は70%減。同じ空間に人がいた場合次亜塩素酸水噴霧の有無で差は出ない。 人間という汚染源があると除菌が上手く行かない、今後の課題だ。】(続く

2020-06-13 20:44:10

※まとめの最後に文字起こしを追記しました。文字起こしにあるように福﨑智司三重大学大学院教授は発表中「次亜塩素酸」と表現し「次亜塩素酸水」という単語は使っていません。
上記ツイート中の「次亜塩素酸水」は「次亜塩素酸」に訂正させていただきます。

KokyuHatuden @breathingpower

どのように重要かと言うと、もし新型コロナウイルスを放散している感染者が記者会見会場にいた場合、次亜塩素酸噴霧していても出席者たちにウイルスが届いてしまうということです。 これほど重要な発表だったのですが、会見発表後の質問時間で質問されませんでした。(続く

2020-06-13 20:45:05
KokyuHatuden @breathingpower

また新聞テレビ各社からも報道されませんでした。 アーカイブはこちらのリンク先動画20’頃からです⇨live.line.me/channels/51269…

2020-06-13 20:45:55
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6月14日状況が変化し始めました。鈴木エイトさんの無料配信企画『「不安」から読みとくウィズコロナの処方箋』の中で小波秀雄先生に本まとめを紹介していただきました。この配信は科学者、医師、弁護士の先生方が多角的に解説するとても有意義な番組です。また奥村晴彦先生からもツイッターで本まとめに関するコメントをいただきました。

KokyuHatuden @breathingpower

小波先生にまとめ togetter.com/li/1542069 の紹介していただきました。 #【無料配信】「不安」から読みとくウィズコロナの処方箋 youtube.com/watch?v=VRXDa4…

2020-06-14 10:52:10
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Haruhiko Okumura @h_okumura

「次亜塩素酸水報道が見落としていること」 togetter.com/li/1542069 三重大学の福﨑智司先生は噴霧が現実には効果がないことを正直に言っておられる。 live.line.me/channels/51269… 20分くらいから youtube.com/watch?v=djY8Pk… 17分くらいから

2020-06-14 13:56:46
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KokyuHatuden @breathingpower

@h_okumura 新聞テレビ各社とも次亜塩素酸水普及側の反論があったと報道して、噴霧に効果がないことに無反応なのは驚きました。 無理解なのか偏向しているのか、どちらにしても困ったことです。

2020-06-14 14:10:14
6.2 Joe (Go Joe) @gojoh

@breathingpower @h_okumura 音で聞いていると、脳内変換も手伝い、人がいてもいなくても70%の意味に理解されそうです。僕も初見そういう意味かなと思いました

2020-06-15 11:38:35
KokyuHatuden @breathingpower

@gojoh @h_okumura 確かに聞き取り難かったですね。私も聞き違えはしなかったのですが、思わず自分の耳を疑ってしまいました。

2020-06-15 11:46:02
6.2 Joe (Go Joe) @gojoh

@breathingpower @h_okumura 研究者でもない、まして理系でもない記者さんたちに口頭でこの文脈では質問以前に理解できてるかどうか

2020-06-15 11:49:22
KokyuHatuden @breathingpower

@gojoh @h_okumura NHKの科学文化部や読売朝日の科学部にはそれなりの人材がいると思っていたのですが、弱体化してるのでしょうか。とほほ...。

2020-06-15 11:57:25

6月15日BuzzFeedから取材を伴う詳細で大きく踏み込んだ記事が出ました。この記事には無料配信企画『「不安」から読みとくウィズコロナの処方箋』の解説も書かれています。

KokyuHatuden @breathingpower

“人がいる空間では、非常に薄い気体状の次亜塩素酸では効かない。人は汚染源ワーストワン。どんなに清浄な空間でも、そこで何人の人間が活動するかで落下菌数が大きく変わる。”やっとメディアから報じられました。 / “渦中の「次亜塩素酸水」 普及目指す団体に、噴霧反対…” htn.to/4eZvPgQJL4

2020-06-15 23:08:15
リンク BuzzFeed 渦中の「次亜塩素酸水」 普及目指す団体に、噴霧反対の医師や科学者が"再反論" 次亜塩素酸水の普及を目指すメーカーや大学の研究者が、次亜塩素酸水は「人体に安全」で、「新型コロナウイルスの感染予防策として役立つもの」だと主張した。一方、別の科学者や医師は「次亜塩素酸水を噴霧すべきではないし、吸入してはならない」と強調する。 4 users 125

次亜塩素酸水溶液普及促進会議の方針にも変化が起きたかもしれません。

KokyuHatuden @breathingpower

“玉城名誉教授は「手の消毒や物品の拭き取りには有効と期待できる」と話す。ただし「空間噴霧については検証方法が十分に確立されておらず、さらなる研究が必要」としている”次亜塩素酸水普及促進会議も方針転換? / “次亜塩素酸水の有効性不透明 施設の消毒「方法示して…” htn.to/47oF2KScZc

2020-06-16 20:31:43
KokyuHatuden @breathingpower

BuzzFeedに続いてNEWSポストセブンからも人がいる場合次亜塩素酸水噴霧に効果がないという記事が出てきました。参考まとめ⇨togetter.com/li/1542069 効く? 効かない? 次亜塩素酸水は結局どう使えばいいのか|NEWSポストセブン news-postseven.com/archives/20200… #newspostseven

2020-06-20 11:00:00
KokyuHatuden @breathingpower

AERAdotで玉城英彦・北海道大学名誉教授“一方、次亜塩素酸水の空間噴霧はエビデンスがないため慎重な検討が必要だ”玉城名誉教授は次亜塩素酸水溶液普及促進会議記者会見にオンライン登壇した方です。 / “次亜塩素酸「水」と「ナトリウム液」の違いに要注意 誤って有毒ガス…” htn.to/2oEGvZyKso

2020-06-21 20:09:17

該当箇所の文字起こし

福崎教授発表の最後の部分を文字起こししました。誤字脱字がありましたら、コメント欄でお知らせください。

( 文字起こし開始)
最後にこれはお手元の資料にはないんですが、その、空間噴霧する空間に人が居ないときと居るとき、これを比較したデータでございます。
これは水産製造実験工場という我が大学にある工場なんですが、480立米(りゅーべ)。
ここに浸潤気化方式で気体状の次亜塩素酸を噴霧いたします。
約5から10ppbという非常に薄い濃度です。
その時にどれだけ落下菌がありましたかというのを示したのが右の図でございす。
黄色の棒グラフが噴霧していない場合、水色のバーが噴霧した時です。
約、除菌率は70%ということで、やはり気体状次亜塩素酸を噴霧することによって非常に落下菌数が下がっていることが分かると思います。
次にもしその空間に人が居たらというのがその下側でございます。
25人が実習を行いました。
8時間後の落下菌数を見ております。
人が居ない時よりも落下菌数の数が上がっていることが分かります。
そしてこの時に、それが噴霧していない場合が黄色のバーでございます。
で噴霧した時が黃緑色のバーなんですがほとんど減っていない。
つまり人が居る空間では、このような非常に薄い気体状次亜塩素酸では効かないということです。
もう一ついえば人は汚染源ワーストワン。
どんなに清浄な空間でも、そこで何人の人間が活動するかによって落下菌数は大きく変わってくるということなんです。
このように人が活動する雰囲気で如何に微生物を制御するか、これが私達の一つの課題となっております。
私からは以上でございます。
(文字起こし終了)