菫色ターコイズブルー【#エイトで妄想🔞】

小虎 @macho_torako

100. 冬の夜 初めてのバイク 彼にしがみつく裸の手だけが凍えてる 章大に連れていかれた場所は小さな丘の上だった 真っ黒な海が見渡せる 「…海に身を沈めるって浪漫あると思わへん？」 『海って…海洋散骨みたいな？』 「よお知ってんな（笑）」 『骨を粉にしてばら撒くんでしょ』 #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

101. 「そ、俺海で死んでみたいなぁ」 『えっと…ここで死ね…と？』 「いや違う違う！死ぬ前に見たかっただけ」 『ふーん』 変な男… でもちょっとドキドキしてる自分もいた 初めてバイクに乗って 初めて夜の海を見た しかも初めて会った男と #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

102. 『ふふっ』 「なに？」 『んーん…別に』 まだ私、ワクワクできるんだな 『ただ…今日はまだ死ななくていい…かな』 章大は私の言葉を聞いて嬉しそうに微笑んだ 今夜はまだ…彼に抱かれた余韻に浸っていたい #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

103. ふと章大の手に触れてみる 章大が私の手を握り返す 温かい…彼の体温が私の手に流れ込んでくるみたいで嬉しかった それから章大は死ぬ前にどう？って私を色々な場所へ連れまわした。 #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

104. 「うわ、シロワニやん！やっぱ水族館ってええなあ」 「なあ！この服可愛ない？自分これ似合うと思うねん」 「桃〜！これ食べてみめっちゃうまい！」 彼が連れていってくれる所は全部楽しかった ううん、きっとどこでも楽しいんだろうな章大と一緒なら。 #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

105. 「死ぬ前に一緒に住もう？」 章大がそう言った時、思わず笑ってしまった。 もう…初めっから私に死なせる気なんてなかったんでしょ章大？ 『安心して章大…もう死なないから、私。』 そう言葉にしたら泣けてきた。 もう1回。これが最後。 信じてみてもいいよね…神様。 #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

106. そしたら章大も泣き出すもんだから私も歯止めが効かなくなってワンワン泣いた。 無邪気で少年みたいな瞳をして でも時々見せる寂しげな顔 章大は変なんかじゃないよ。 例え心からそう思ってなくてもそう言わなきゃ彼の心が死んでしまう。 だから嘘をついた。 #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

107. 声も出さず静かに泣く章大は あまりに美しくて、儚くて、 掴んでなきゃ消えてしまいそうで、 私が彼を守る この人に私の生涯を捧げよう そう思ったんだ。 #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

108. 『え？付き合うことになった？！』 私の計算では泣いてボロボロになった章大が玄関にいる…はずだった しかし今、 目の前にはニコニコしてる章大と段ボールを抱えた大男が突っ立っている。 「そ、ほらおーくら入って」 [お邪魔します] 『…え？まさか章ちゃん…』 #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

109. 「うん。今日から3人で暮らすことになったから」 [よろしく…お願いします] 『いや…イヤイヤイヤ！一緒に住むのはまだ早いんじゃ』 「桃子も付き合ってすぐ俺と住み出したやん」 『そうだけど…へや！部屋どーすんのよ？うちに空き部屋なんてないじゃない』 #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

110. 「うーん、俺の部屋とか？」 [やすがええなら] 『だ、ダメ！！！』 章大と同室なんて…そんなの絶対ダメ！！ てかなによ？！どうゆうこと…？ 付き合うって？大倉さん、この関係を受け入れるってこと？ こっぴどく振られた章大を私が慰める算段だったのに… #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

111. 『へ、部屋なんてなくてもいいんじゃない？』 「なんでそんな意地悪言うん…？おーくら可哀想やろ」 [あ、自分服いっぱいあるんで収納がある部屋がいいです] なんて厚かましい男なの？！ 「あ、桃子の部屋ええんちゃう？」 『へ？』 #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

112. 「桃子の部屋メイクとか衣装とかのために収納たくさんあんねん」 [あ、じゃあ] 『いや！絶対に嫌！！』 [そんなに…言わんでも…ぐず] 「あ〜！桃子！おーくら泣かしたら俺怒るで😡」 『え…だって…』 「ごめんなぁおーくら、桃子ちょっと気ぃ強いねん｣ #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

113. ｢桃子の部屋広いんやからええやん！それに2人には仲良うなって貰いたいし！」 そ、そんなあ〜！ こうして私たち3人の奇妙な共同生活が始まった。 #エイトで妄想