無名を求める男の話

Susumu Hirasawa @hirasawa

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デカフェ欠如により4度目のカフェイン注入が喉に漆黒の鈴を転がす。 さあ、話せステルス。

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6/20。天赦日と一粒万倍日が重なる類稀なる日にライブを設定する意欲とは何か。 何人かがこう問うている。 知るがよろしい。ライブ会場が望む日に押さえられる可能性は著しく低い。 物事が二転三転紆余曲折の末に偶然好機が舞い込む。これが黄金の10年周期というもの。

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▲を切り裂き 同時に「始まりの幕を切る」 という儀式のために 類稀な良き日は予期せずやって来た。 さあ、人類よ、万倍返しだ。

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さすがに5杯目は躊躇する。 ああ、喉に発泡スチロールの煤が…。

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白湯が我が喉に「船橋ヘルスセンター（死滅）」の流れる滑り台を落ちる液化した日曜日のごとく通る。

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今生を潤す流れる滑り台が おとうさんのステテコや 美しくない浮袋の柄や ほっかむりのお母さんを打ち消してくれる船橋ヘルスセンター。 なぜ私の今生から消えたか。 （単純な法則）

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消えたユートピアを求めて更に遠くへ。 船橋を過ぎ、幕張を過ぎ、鹿野山マザー牧場へ。

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だがそこで垣間見た永久不滅の呪文により天上の楽園より下山する。 「ジンギスカン鍋には登園の羊は使われておりません」 ああ、牛の後ろ姿よ。そして

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ＴＬに「手」が溢れていることについて古きご贔屓衆がてんてこ舞いしているだろうか。 ついでにもうひと仕事与えよう。 下山し、もはや今生にはユートピアを求めぬと決意した少年ステルスはルートデューザーのナッチを2度OFFにした。

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OFF,OFF,ON ON,OFF,ON,ON OFF,ON,OFF と大忙しだった。 （ドゥーザーは東京弁。デューザーは神奈川訛り）

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その時、ナッチのON,OFFだけで川柳を成す少年が現れたことは誰にも知られていない。

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以上のことから、いかに私が有名になってはいけないかをご理解いただけたと思う。 ご理解いただけたら、さあ、散って散って、任務を果たせ、こら！ またこんど！！