アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、柔道讃歌8話コンテ:画面に出る経験
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#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 25 一方、大東坊は、父親が交通事故で怪我をしたと聞き、病院に駆けつける。 ここは絵面や雰囲気が、ど根性ガエル(演出)に似る。状況がそうさせるのだが、高屋敷氏は色々と、病院場面に縁がある。 pic.twitter.com/Q1dVMKFaI4
2020-07-05 14:30:38#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 26 翌日、突進太は、授業中に眠そうにしていることを利鎌にとがめられるが(彼は突進太の特訓を見通している)、寝ていないと主張。ここも幼い。宝島(演出)、ストロベリーパニック(脚本)と比較。 pic.twitter.com/zeI504fLyN
2020-07-05 14:31:29#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 27 引き続き、突進太は秘密特訓をするが、大東坊が現れて、砂俵が相手では意味が無いとして、練習台になってくれる(それを密かに利鎌も見守る)。 海の描写は、どこか宝島(演出)を思わせる。 pic.twitter.com/zc8hUCLRBQ
2020-07-05 14:32:25#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 28 そこへ、大東坊の父の容態が急変したという知らせが入る。大東坊はそれを突進太には話さず、車に飛び乗る。ここの、大東坊の父の部下は味がある。おにいさまへ…・めぞん一刻(脚本)、空手バカ一代(演出/コンテ)ほか、高屋敷氏は地味キャラに深みを持たせる。 pic.twitter.com/lqmlBgxj1a
2020-07-05 14:33:19#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 29 その後、突進太は輝子から、大東坊の父が輸血を必要としていることを知らされる。状況と連動する鳥は、色々な作品に出る。 ベルサイユのばら(コンテ)、F-エフ-(脚本)と比較。 pic.twitter.com/uMLsBgr2st
2020-07-05 14:34:04#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 30 突進太は、血液型が同じなため、自分の血を大東坊の父に提供。大東坊の父の容態は安定する。医師の優しそうな所作が印象に残る。 宝島(演出)、ベルサイユのばら(コンテ)、F-エフ-(脚本)など、個性的な中高年キャラは数多の作品で目立つ。 pic.twitter.com/WIvgKkxF1m
2020-07-05 14:35:12#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 31 大東坊は突進太に感謝し、ふらつく突進太を抱き上げてベッドに乗せる。 ここも身長差を使った可愛さがあり、同様の効果が、ど根性ガエル(演出)にも見られる。 pic.twitter.com/TvmGBPIU9L
2020-07-05 14:35:59#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 32 大東坊が窓を開けると、朝陽が昇る(県大会の日になる)。全てを見ているような太陽の描写は頻出。おにいさまへ…・RAINBOW-二舎六房の七人-(脚本)と比較。 pic.twitter.com/jmHOeX5GJX
2020-07-05 14:36:50#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 33 県大会にて、利鎌は突進太に一番手を命じる。そして苦戦しながらも、突進太は巴投げで勝利。照明を効果的に使った構図は、空手バカ一代(演出/コンテ)と共通する。 pic.twitter.com/SHqgE1qEb6
2020-07-05 14:37:47#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 34 大東坊は、突進太の勝利を祝福するのだった。紙吹雪描写は、グラゼニ(脚本)にも出て来ており(紙吹雪はアニオリ)、時代を超えたものを感じさせる。また、グラゼニの方は、効果的な心理描写にもなっている。 pic.twitter.com/uuAPlFz3H0
2020-07-05 14:38:50#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 まとめ1 今回はコンテなので、キャラや状況の絵面を中心に見ていく。 初っぱなから、おいしそうに食事する場面があるのが、何とも(飯テロが得意な)高屋敷氏らしい。
2020-07-05 14:39:44#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 まとめ2 あと、ど根性ガエルの演出経験が、ふんだんに取り入れられているのも感じられる。高屋敷氏は、自身の経験を存分に、その時その時の最新作に取り入れるので、現代の作品ともなると、本当に色々な作品と重なってきて面白い。
2020-07-05 14:40:34#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 まとめ3 演出作でも脚本作でも、高屋敷氏はキャラの幼さ・可愛さを出すのに非常に長けるが、今回もそれが炸裂。特に突進太と輝子の会話場面は、突進太が実年齢より一回り幼く見えるし、そのための動作づけも凝っている。 pic.twitter.com/ykxvb5GQRu
2020-07-05 14:41:21#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 まとめ4 こういった、キャラの幼さ・可愛さを引き出すため、高屋敷氏の演出作では、短い手足をバタバタさせる工夫が見られるのだが、今回もそれが出ている。突進太は小柄なので、そういった演出が自然に見える。
2020-07-05 14:42:07#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 まとめ5 また、手を使った感情表現は、今回のような70年代作品でも出ているのが確認できる。脚本作でも頻出するのは不思議だが、実際多いし、ワンダービートS(脚本)では「手」そのものの役割の話があるほどである。
2020-07-05 14:42:46#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 まとめ6 鳥を使った演出も、効果的に使われている。コンテ作や演出作同士で絵面が似るのはわかるのだが、脚本作も画が重なってくるのもまた、不思議な所ではあるが面白い。
2020-07-05 14:43:30#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 まとめ7 太陽についても、相変わらず強調が見られる。特に、県大会の日を告げる朝陽は印象的で、太陽や月に特別な意味持たせているのが、今回もわかる。 これも、70年代から現代に至るまで見られる特徴なので、高屋敷氏の思い入れが窺える。
2020-07-05 14:44:07#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 まとめ8 照明を使った描写が凝っているのも、今回見受けられる。ランプや照明を効果的に使うのも、現代の高屋敷氏担当作に受け継がれており、数十年に渡る拘りを感じさせる。
2020-07-05 14:44:45#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 まとめ9 高屋敷氏が長年一緒に仕事した出崎統氏は、コンテを作品の要としていたわけだが、高屋敷氏は途中(80年代初期)で、脚本に完全転向する。だが脚本作も、演出やコンテ作の経験が活きているのがわかる。
2020-07-05 14:45:29#高屋敷氏コンテ柔道讃歌8話 まとめ10 柔道讃歌における高屋敷氏の参加は、今回のみ。それでも、現代でも活用されている要素を沢山確認できた回だった。 ちなみに本作は、荒木伸吾氏や川尻善昭氏などが作画参加しており、その点でも貴重な作品。
2020-07-05 14:46:05続きはこちらです: