ぺぺの童貞物語~魔法使いへのカウントダウン~

ツイッターに投稿した30代童貞魔法使いぺぺの思い出話をまとめました。
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ぺぺ @DT_pepe

でもそれから3回目のデートはなかなか無く、メールのやりとりも減っていき、お互い仕事も忙しくなったのかジムで見かける回数もかなり減ってきてしまった。やっぱり彼女に見限られてしまったのかな~と落胆していた。しかし夏の日差しが強くなった6月のある日、彼女からあるメールが届いた。

2011-06-29 16:16:35
ぺぺ @DT_pepe

彼女からのメールはなんと3回目のデートの誘いだった。それもなんと8月の夏のロックフェスに一緒に行こうというものだった。なんでも毎年フェスには友達と一緒に行ってるのだが、今年はその友達が行けなくなりチケットもすでに購入してしまったので、誰か代わりの人を探していたのだそうだ。

2011-06-30 10:50:33
ぺぺ @DT_pepe

それでぺぺ君ならロックも好きだし、チケットは買取りで悪いけど良かったら一緒に行きませんか?との嬉しい誘いだ。もちろん二つ返事でOKした!ロックフェスへ彼女と2人きりで!これはもうデートの範疇を超えているではないか!この夏、きっと何かが起こるに違いない!期待に胸と股間が膨らんだw

2011-06-30 10:54:11
ぺぺ @DT_pepe

夏フェス当日。駅で彼女と待ち合わせ。現れた彼女はホットパンツですらりと伸びた足がまぶしかったw さ、さわりてぇ~!そして電車に乗る。もちろん彼女と隣同士だ。女性と2人で電車に乗るのも初めて。隣に座る彼女の温もりを感じながらw今日見たいバンドや音楽の話をしながら過ごした。

2011-06-30 11:16:43
ぺぺ @DT_pepe

ふと彼女が「今日帰り何時になるかな~?」と問いかけてきた。ロックフェスは2日間行われるが僕らは初日の1日券のみのチケットだ。フェスは夜通しで開催してるので、どこまで見て帰るかがポイントだ。さらに「終電間に合わなかったらどうしよう?」と彼女は言ってきた。「えっ」僕の心臓は跳ねたw

2011-06-30 11:22:17
ぺぺ @DT_pepe

「う、うん、その時はその時だよ!お、俺は明日もヒマだしどっか泊まればいいんじゃない!?」と言ったら「・・・そうだね、私も大丈夫」と彼女。・・・マジっすか!急に照れ臭くなったのでそのことはそれ以上追求せず、話題を変えた。俺は座席に深く腰掛け、膨らみ上がる股間を必死に隠したw

2011-06-30 11:30:30
ぺぺ @DT_pepe

到着駅に着いた。彼女と並んで会場まで歩く。外はものすごく暑い。他にもたくさんのロック好きたちが会場へと向かっていく。カップルの数も多い。そしてそのほとんどが手を繋いだり腕を組んだりして歩いている。この時ばかりは彼女と手を繋いだ方が自然かなと思い、勇気を出してみようとするが・・・

2011-06-30 11:57:30
ぺぺ @DT_pepe

でもまだ恋人ってわけじゃないし、それで手を繋ぐのは変かもしれないし・・・彼女をチラチラと伺うが「ん?どうしたの?」と返され「いや・・・なんでもないw」って感じで、結局手を繋ぐことがないまま会場に着いてしまった。俺、本当にこんなんで大丈夫なのか?今日彼女とどこまで親密になれるんだ?

2011-06-30 12:01:28
ぺぺ @DT_pepe

フェスでの彼女のはしゃぎっぷりは凄かったw 実は僕はライブは数えるほどしか行ったことがなく、大型ロックフェスに関しては今回が初めてだ。終始、彼女に振り回されていた。でもそれでよかった。僕にこのだだっ広い会場で彼女をリードするのは不可能に近かったから。彼女についてくので精一杯だ。

2011-06-30 13:28:48
ぺぺ @DT_pepe

僕はぶっちゃけフェスの内容よりも、まずはどうしたら彼女と手を繋げるのか?そしてより親密になれるのか?そればかり考えていたような気がする(笑)。そして・・・手を繋ぐという目標は、あるハプニングを伴って現実となった。それは超満員で入場制限がかかったあるステージでの出来事だった。

2011-06-30 13:37:34
ぺぺ @DT_pepe

入場制限がかかっているにもかかわらず、彼女はギュウ詰めの人の中を分け入っていく。僕は彼女から離れないよう必死でついてった。しかしさらに人の波が押し寄せ、命の危険にさらされるほどの圧迫状態に。ステージも何度か中断が入るほどだ。気がつくと彼女との距離が離れようとしている。

2011-06-30 14:20:04
ぺぺ @DT_pepe

俺はとっさに手を伸ばし、彼女の手を握った。彼女もそれに応えるようにしっかりと握り返してくれた。彼女とはぐれないために掴んだ手だが、やっと手を握ることができた。女性を意識して手を握ったのはこれが初めてだった。こんなにも女性の手は柔らかいのか!俺は猛烈な勢いで勃起してしまった!!

2011-06-30 14:26:59
ぺぺ @DT_pepe

こんなにも強烈な勃起は初めてAVを見たとき以来か、いやそれ以上かもしれない。女性とのふれあいでこんなにも反応してしまうなんて、俺は動揺した。手を繋いだだけでこの状態ではこの先どうするのかと。キス、いやハグなんかしたらそれだけで俺のペニスは射精してしまうんじゃないのかとさえ思った。

2011-06-30 14:33:14
ぺぺ @DT_pepe

改めて俺の29歳童貞という重みを実感した瞬間だった。話を戻して、とにかくこの人の波から脱出しないといけなかったので、手を握り締めながら少しずつ出口の方へと脱出を試みた。10分以上はかかっただろうか。俺はずっと勃起しっぱなしで、おそらく先っぽはヌルヌルになってたと思う。恍惚だったw

2011-06-30 14:41:45
ぺぺ @DT_pepe

人波から脱出して繋いでいた手を離した。彼女は「ごめんなさい、怖くて強く握っちゃって。大丈夫だった?」と俺をいたわってくれた。2人ともかなり体力を消耗したので、少し休憩をとった。手を握ったのがお互いに照れ臭かったのか、なかなか会話が続かない。休憩後はまたステージ鑑賞へと戻った。

2011-06-30 15:01:42
ぺぺ @DT_pepe

そして日も暮れて、ステージも大詰めへ。夕陽に染まる彼女の顔は薔薇のように・・・って、そんなクサイ描写はいらないってか?(笑) しかし、その後は再び手を繋ぐチャンスがなかなかない・・・。さっきはあくまでも緊急事態による彼女とはぐれない為に繋いだ手だったのだ。

2011-06-30 15:21:09
ぺぺ @DT_pepe

大トリのステージを見終わって、ステージから出ようとした時だった。ふと彼女と目が合い、自然と手を繋いでしまった。彼女は微笑んでくれた。や、やった!そして再びぺぺのアレは大勃起!!彼女にバレないように反対の手でチンポジを直してました(笑)その後はしばらく彼女と手を繋いでいました。

2011-06-30 15:40:17
ぺぺ @DT_pepe

彼女と手を繋いだまま夜のステージを2~3見回った。ふと気がつくとそろそろ帰らないといけない時間だ。もともと日帰りの予定だし、まさか泊まってこうなんて今の俺にはとても言えるわけない。俺が「そろそろ帰ろうか」と言うと彼女も同意した。そのまま手を繋いだまま駅へと歩きだした。

2011-06-30 15:46:03
ぺぺ @DT_pepe

終電には余裕で間に合った。あとは帰りの間に彼女との関係をどれだけ深められるか。あれだけ長いこと手を繋いでたんだ、彼女もきっと僕に好意を抱いているのは間違いない。思い切って告白してみれば、最後にキスくらいはできるかも?いや、そのままホテルに行くなんてことも十分ありえる。

2011-06-30 17:37:45
ぺぺ @DT_pepe

しかし一方で違う自分が引き止める。さっき手を繋いだ時どうだった?もう暴発寸前だったろ?そんな状態でまともにキスなんてできんのか?ブルブル震えて童貞がバレるのがオチだぞ!恥ずかしい思いしたくないんなら、今日はもうよせ!彼女と手を繋ぐことはできたんだ、これだけでも十分じゃないか。

2011-06-30 17:44:13
ぺぺ @DT_pepe

それからお前、もし告白して彼女と付き合うことになったら責任持てんのか?彼女はもう35だし、真剣に考えるのであればすぐにでも結婚のことも視野にいれないといけないぞ!お前のしばらくイチャつきたい願望なんかに付き合ってる暇はないぜ。そんな気持ちで付き合うのは彼女に失礼だからな!

2011-06-30 17:50:06
ぺぺ @DT_pepe

しかし、29歳にしてやっと訪れた最大のチャンス。これをモノにしなかったら俺は・・・きっと魔法使いになってしまう。なんとしても童貞を捨てたい。しかし、彼女は俺のこと童貞とは思ってないだろう。もしベッドインして上手くやれずに童貞だとバレたら、彼女は俺のことどう思うんだろう?

2011-06-30 17:56:42
ぺぺ @DT_pepe

くそ~、一体どうすれば?できれば彼女の方から何かアプローチしてくれれば・・・。いや、きっと彼女は年上であることを引け目に感じてるだろうし、やはり俺から仕掛けなくては意味がない。ってかお前、彼女のアプローチ待つなんてアホか!それでも男か!たとえ童貞でもそこはビシッとしろ!

2011-06-30 18:25:55
ぺぺ @DT_pepe

そんなこんなで様々な思惑が頭のなかで錯綜し続け・・・結局は俺は何もできないまま、彼女と何もないまま夏の1日が終わった。彼女との別れ際「今日は楽しかったね、またね」と笑顔で別れたが、彼女の奥に潜む寂しそうな表情を俺は見逃さなかった。結局、映画館の時の別れ方と同じだ。大馬鹿だ、俺は。

2011-06-30 18:38:47
ぺぺ @DT_pepe

家に着いた深夜、とりあえず風呂に入ろうと服とパンツを脱いだ。パンツにすごい量のシミができてカピカピになっていた。彼女と手を繋いで勃起した時にほとばしったガマン汁だろう。ふと彼女の手の温もりを思い出した俺は自分の部屋に駆け込み、温もりの残る手でペニスを握り泣きながらオナニーをした。

2011-06-30 18:47:37