アーリー90'展クロージングトーク
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西原:さらに想いや記憶もこの展示を通じて残しておきたい。 福住:中村は写真を盛んに撮影していたが、それはどのような思いがあったのか? 中村:無理だが、瞬きのように記録していきたい。当時35mmフィルムを自分で現像していた。当時1日4、5本撮っていた。自分の視点で記録する。
2020-07-26 14:09:01中村:一番いい作品は見たものを共有することだと思っていた。 宇治野:90年代初頭は自分のことをアーティストだと思っていなかったし自称したことも無い。東京芸大の工芸科を出たが、工芸科はダサく思えた。
2020-07-26 14:10:53宇治野:中村と村上の大阪展に行って、ゲストの会田や八谷と同じ部屋に泊まった。そこで全裸で小沢が街を疾走しているのを見て、なんて素晴らしい才能がある人たちなんだと思った。
2020-07-26 14:12:17宇治野:当時さわっていたコンピュータで扱う情報は重さがなかった。そこでお神輿の作品を作ったが、小沢が全裸で街を疾走しているところを見ていなかったら出来なかった作品だ。小沢はパフォーマンスする男だった。中ザワさんも脱ぐよね?
2020-07-26 14:13:43宇治野:僕は90年代以降ずっとDIYでやってきた。みんなアーティストだって自分で言ってやっていたけど、自分がやっていたことは当時だれにもアートだと言われなかった。近代以前の工芸と今の工芸を相対的に考えて答えを出さないといけないと思い込んでいた。
2020-07-26 14:16:18中ザワ:2015年のアーツ千代田3331で発表したパワポを紹介する。現代美術氏日本篇にも書かれている「再現芸術」がアーリー90に当たる。当時の特徴は暑苦しかった。関西ニューウェーブから東京シミュレーショニズムに移っていくという設定をしている。そこには東京シミュレーショニズム前夜もあった
2020-07-26 14:18:50中ザワ:私は89年に近代美術テキストを書いた後の時代だ。村上隆の初期作品群や中村と村上東京、アノーマリー、中村と村上大阪展などを取り上げている。
2020-07-26 14:20:13平間貴大さんが実況中 アーリー90'展クロージングトーク「1990年代前半、東京で何が起きていたのか。」 #レビュレポ @qwertyu1357 youtu.be/2jQlN-deH8I pic.twitter.com/kGfVScBzEU
2020-07-26 14:20:19中ザワ:そしてフォーチューンズ展やマラリアアートショウなどがあり、94年には新宿少年アートがあった。私の「循環史観」では正反合が繰り返されている。熱い時代、冷たい時代、そしてその後の時代だ。絵具肯定の後絵を描かない時代になっている。その描かないところに今回の展示が含まれる。
2020-07-26 14:22:31中ザワ:今回私が出している作品は東京シミュレーショニズム前夜のものから、デジタルねんど、ジャパンアートトゥデイ、抽象自動初期アニメなどなどある。
2020-07-26 14:23:44平間貴大さんが実況ツイートしています @qwertyu1357 #レビュレポ アーリー90'展クロージングトーク「1990年代前半、東京で何が起きていたのか。」 youtu.be/2jQlN-deH8I
2020-07-26 14:25:40福住:全裸の小沢? 宇治野:小沢シンドローム 福住:裸の意味とは? 中ザワ:自覚はなかったが、結果的にはいろんなものと参照されることになった。デザインの現場で僕は裸になったし、名画の乳首を裸で摘んだりしたし、公式写真も裸だった。
2020-07-26 14:26:52中ザワ:ファルマコンをもじったハマルコンとかやっていたが、そんなことをやっているうちにこのグループに捕まったような形だと思う。
2020-07-26 14:27:47中村:酔っ払って落とし所がなくなったときに小沢が裸になっていた。 宇治野:僕はそれが素晴らしいと思った。 西原:あと誤読。いかに誤読するかという話を当時していた。 中ザ:当時韓国の本で「である」が「ごある」とかになっていた。
2020-07-26 14:30:56中ザワ:そういうのを見て村上が「これは重要なんですよ」と何度も言っていた 中村:銀ブラートの時は新聞を全部宇治野がやってくれた。 宇治野:工芸家だったからね。トラックのライトだけを見たらアメリカの50'と同じ。でも近くと八代亜紀の世界。そういうのを使っていた。
2020-07-26 14:32:37中村:重さについて。 宇治野:あの時はそれしか思いつかなかった。アーティストだと思ってないし。銀ブラートは地図も作ったが、いろんなものの組み合わせで作った。
2020-07-26 14:33:56福住:筒井宏樹さんがzoomで参加しているので話を聞いてみたい。 筒井:みそにこみおでんのレビューとレポートで今回の展覧会についての文章を寄稿したのがきっかけで今回参加することができた。#アーリー90
2020-07-26 14:35:50筒井:テキストでは90年代前半を語る時に、これまでは椹木の文章ではレントゲンが文化の震源地という話だった。アノーマリーやフォーチューンズ、ある意味でピークの時代があった。#アーリー90
2020-07-26 14:37:35筒井:92年から93年は本当に熱い時代だったと思う。1ヶ月単位で何かが起きている時代。戦後の日本の歴史で見ても読売アンデパンダン展と90年代前半がすごい。しかし90年代の方は情報が少なかったりする。マラリアアートショウについてもっと知りたい。レントゲンの裏では何が起こっていたのか。
2020-07-26 14:38:55宇治野:中村と村上展の大阪の後の話になる。93年。三菱地所のランドマークタワーにいるくにもちさんという人、Pハウスを始める秋田さんの二人がパーティーをやろうと言ってくれてやった。二人は就職したりウイルスに感染して動けなくて、一人でなんとかやった。もみのきハウスというレストラン
2020-07-26 14:41:03宇治野:があった。2月1日祭は一階と二階に別れてて中村と村上が展示した。マラリアアートショウ自体はその後2回を中心に行われた。
2020-07-26 14:42:28シェリンは全然違う名前だったけど、村上隆がマイクを持ってみんなに紹介するときに、わからなくて「シェリンちゃんです!」と言ってしまったことがきっかけとなって名前になってしまった。 #アーリー90
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