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裏古楽の楽しみ 2020年07月30日 -チェロの魅力(1) バロック期の名手たちが奏でた独奏曲 【夏の特別企画】第1弾
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emanatio999
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3曲目のスプリアーニですが、18世紀初頭のナポリと言えば、スプリアーニ(シプリアーニと書かれる場合もありますが、それは間違い)、フランチェスコ・アルボレア(フランチェスキーニ)の2人のチェリストです。スプリアーニは幸い12のトッカータ(2つのヴァージョン)とソナタが残されていますが、
2020-07-30 09:25:37![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
フランチェスキーニの作品はほとんど残されていません。フランチェスキーニの演奏はクヴァンツが1725年にナポリで聞いて驚愕した、とか、ベンダがウィーンで聞いて「あんな風に私もヴァイオリンで弾けたらな・・・」とぼやいたとかジェミニアーニがローマでスカルラッティとフランチェスキーニの共演を
2020-07-30 09:31:59![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
聴いて「天使が降りてきて弾いとるわいな・・・」と言ったとか、フランス人のベルトーにいたっては彼のチェロを聴いて後にそれまで弾いていたガンバをあっさり辞めて、チェロに転身した、とかほんまかいな、という伝説の多い人物だったりします。
2020-07-30 09:34:53![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
そのフランチェスキーニと同僚でもあったスプリアーニですが、Principijというチェロ奏法の手引とともに残っているが、今日お聴きいただいた12のトッカータです。最初のヴァージョン、そして異なる筆跡による装飾されたバージョンの2種類がナポリの図書館に残されています。
2020-07-30 09:41:29![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
これが2つ目の筆写譜ですが、上がオリジナルの段、2段目が装飾された版、下が通奏低音です。今日放送したトッカータ10番の終わりの部分。 pic.twitter.com/km6debgmgm
2020-07-30 09:46:54![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
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1708年までにはナポリの音楽院でチェロの高度な教育が始まっていたと言われているので、1720年代にすでにこのようなテクニックが使われていたのはさもありなん、です。スカルラッティのオペラで2台のチェロのためのオブリガートがあったり、ナポリの宮廷や劇場では
2020-07-30 09:53:27![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
スプリアーニとフランチェスキーニが二人並んで弾いたのだろうと思わせる形跡もあり、その伝説の2人が並ぶ様子をタイムマシンで見てみたい、、、ドラえもん~!と思ってしまいます。
2020-07-30 09:55:07![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
そして4曲目ランゼッティですが、この録音はALMからのランゼッティ/チェロソナタ集とは別のCDに収録されているものです。リコーダーのアンドレアス・ベーレン(BCJにもよく来ていますね)とやっていたグループの自主制作盤でまさか10年以上たってもまだこうやって役に立つとは思っていませんでした
2020-07-30 09:57:48![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ランゼッティは、コレットの教則本でも言及されたり、パリのコンセール・スピリチュエルで初めてチェロのソリストとして登場したということでよく名前が出てきますが、ロンドンやフランクフルトでも演奏していたことが分かっている旅するチェリストでもありました。
2020-07-30 10:00:18![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
今朝と明朝のラジオは懸田君の解説で「チェロの魅力」。早起きできず、録音して聴きました。知らない曲ばかりで、世界の広がりを感じました。明日は「チェロが副旋律の役割で活躍する声楽曲」、6時から。 古楽の楽しみ 、NHK-FM。 www4.nhk.or.jp/kogaku/x/2020-…
2020-07-30 10:00:54![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
1736年にパリで演奏した後、ロンドンに滞在、もともと雇われていたトリノ宮廷に戻るのは1750年代なのですが、15年ほどトリノから離れていたことになります。亡くなったのは1780年頃となっていますが、1760~1770年頃アムステルダムでPrincipesというタイトルの教則本的な小冊子が出版されているのは
2020-07-30 10:09:43![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
意外と知られていないかも。ここで書かれている指遣いはデュポール以前の伝統を表したのもので、大変に興味深いものです。 pic.twitter.com/LFb3q23H94
2020-07-30 10:12:49![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
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そのあたりのことは、話題の「チェロの100年史」でも言及されているので、ぜひみなさまご参照ください。18世紀のチェロ作品を弾くためには知っておいたほうがよいでしょう。douwashoin.com/%e3%83%81%e3%8…
2020-07-30 10:16:00![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ポルポラ作曲チェロ協奏曲ト長調 第1楽章、第2楽章を聴く。オペラ作曲家でもありヘンデルのライバルでもあったのですね。弦楽器の柔らかなハーモニー、旋律美に癒される朝。声楽作品も聴いてみたい。#古楽の楽しみ
2020-07-30 10:19:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
5曲目コスタンツィですが、あの大スター、ソッリマが録音していることに驚かれた方も多いのではなかったでしょうか。ソッリマは、残されてるコスタンツィの通奏低音付きソナタ、シンフォニア、2台のチェロのためのソナタの録音を2枚行っています。私も録音しようと密かに狙っていたのですが
2020-07-30 10:19:43![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
いい曲はすべて録音されてしまいました笑 コスタンツィのソナタ筆写譜は、ヴィーゼントハイト、ベルリン、ミュンスター、ストックホルム、サンフランシスコ、Gimoコレクションとあちこちに残されていていて、集めるのも一苦労でした。ロンドンの出版譜では、ポルポラ/コスタンツィと2つの名前が
2020-07-30 10:23:51![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
使われた6曲のsonata da cameraがあるのですが、それぞれのソナタにはどちらが作曲したとは明記されていないためにコスタンツィの作品がどれか特定することができません。ポルポラの協奏曲にコスタンツィが関与していたという話もありますが、このロンドンの出版作品のことも考えると
2020-07-30 10:28:51![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ポルポラとコスタンツィにはなんらかの協力関係があったのではないかと思われます。6曲目、ポルポラのチェロ協奏曲ですがこれはナポリのチェロ作品の中でも傑作の一つ。ポルポラは2曲のソナタ(1曲はハラッハ・コレクションに含まれる)と協奏曲をチェロのために残しています。ほかにもattributionが
2020-07-30 10:33:59![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
疑われるものもありますが、それは今後明らかになっていくものと思われます。ナポリはなんといっても、ロッコ・グレコ、スプリアーニ、フランチェスキーニを祖とするチェロ教育の伝統とアマチュアチェリストでもあるマッダローニ公爵(ぴあにーと公爵じゃなくて)がパトロンとなった活動のおかげで
2020-07-30 10:41:13![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ペルゴレージのシンフォニア、レオ、フィオレンツァの協奏曲などたくさんの作品が作曲されました。公が主催する演奏会では毎回チェロ作品がさまざまな作曲家に委嘱され、その都度新作を楽しんだそうです。なんとぜいたくな。
2020-07-30 10:46:43![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
というわけで長い連続ツイートになりましたが、明日のチェロ・オブリガート企画もどうぞお楽しみください。質問などあったら遠慮なくどうぞ。それからツイートだけでなく、ぜひNHKのサイトからも感想などメッセージをお送りくださいね! www4.nhk.or.jp/kogaku/
2020-07-30 10:51:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#古楽の楽しみ 私が鍵盤担当として所属しているアマチュア弦楽合奏団で 「この曲、どえらい良い曲だで、やろまいか。あ、パート譜?こいつだがや。次の合わせ練習までにちょっと譜読みしといてちょ」 と、ヴィオラ担当(←もちろんアマチュア)にこの楽譜を渡す(←鬼畜) twitter.com/Porporanicola/…
2020-07-30 12:48:59![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
prima viola sona li numeri 第一ヴィオラは数字を弾くこと、とあり、その楽章は低音パートのみ記されています。 pic.twitter.com/ylyhhbKNbb
2020-07-30 09:06:52![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#古楽の楽しみ #チェロ祭り #大提琴天下御免 懸田先生ツイッター光臨!♪(♭ ̄▽ ̄;♪)♯わはー! twitter.com/Porporanicola/…
2020-07-30 12:58:22![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#古楽の楽しみ #チェロ祭り お聴きくださったみなさんありがとうございました!いかがだったでしょうか?みなさんの感想ツイートも楽しく拝見しました。いくつか時間の都合で割愛した部分など補足していきたいと思います。
2020-07-30 08:44:18![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#古楽の楽しみ リスナーさぁん見ましょう💕(*´∀`)♪ twitter.com/eugenesuzuki/s…
2020-07-30 13:50:43![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
今晩22時はインスタライブやります! instagram.com/masatosuzukimu… ぜひフォローしてお待ちください♪ twitter.com/eugenesuzuki/s…
2020-07-30 13:37:45![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
直々のご情報ありがとうございます。 #古楽の楽しみ リスナーの皆様、今朝(7/30)のランゼッティ収録のアルバムが懸田先生のお手元に数枚あるそうです。ご希望の方は先生にご連絡を。 twitter.com/porporanicola/…
2020-07-30 14:39:56![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@seicha_ino 今日のランゼッティが収録されているこちらのCDですが、たぶんショップ等では廃盤扱いになっていると思います。私の手元に数枚だけありますので、もしご希望の方がいらしたら、お知らせください。2500円(送料別)でお送りします。
2020-07-30 14:23:08