【ケイ惑】最期の日

蛍×惑 閉じ込められた狂気の魔物と、それを解き放つ鍵になってしまった子供のお話。
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大崎巧実 @mboxtw

今朝に出たネタをひとつ(朝にさらっと呟いたやつ) BGMはサンホラの『恋人を射ち落とした日』。 脳内はPVに近かったので、お話としてはざっくりなのだけど。 CPはケイ惑。毎度おなじみ完全パラレル(笑)

2020-04-29 12:59:45
大崎巧実 @mboxtw

物語の始まりはラストから。 わっくんが草原みたいな所に立っていた。 空をぼんやりと見上げるように立ち尽くしていて、そんな彼に凄い勢いで影が向かってくる。 真っ直ぐに惑を目指すその影が何か、惑は知ってる。 つか彼はずっとその影がくるのを待っていたから。

2020-04-29 13:01:50
大崎巧実 @mboxtw

そして時間軸は遡る。 遠い遠い昔。今ではもう思い出になってしまう頃。わっくんが暮らしていた小さな村に子供が産まれた。 今まではわっくんが一番年下だったのだけど、その子が産まれたから二番目になる。 産まれた子供がケイ。わっくんは小さなケイとずっと一緒に過ごしてた

2020-04-29 13:04:45
大崎巧実 @mboxtw

わっくんの思いはただ一つ。 産まれた幼子が幸せに育つ事。なにも知らないまま、幸せに大人になってほしい。 その村は中々子供が産まれなくて、村人達はケイの誕生を祝福してた。 その本当の意味を、ケイは知らないのだけど。 この村に『子供』は危険な存在だから。

2020-04-29 13:07:19
大崎巧実 @mboxtw

『子供』がどんな意味を持つのかわっくんは知ってる。今までその驚異にずっと晒されてきたから。 でも惑はその『思惑』には絡めとられる事はなかった。 最初からすべてを知っていた惑は、村人達の言葉に惑わされる事はなく、そして惑自身が『守り人』でもあったから。

2020-04-29 13:09:53
大崎巧実 @mboxtw

その村には石碑がある。 古い時代に起きた災いがそこに閉じ込められている。 それを守る者もいれば、破ろうとする者もいる。 『子供』はその災いが閉じ込められた箱の『鍵』になる。だから唯一の『子供』だった惑は狙われ続け、そして産まれてしまったケイをずっと守り続けてる。

2020-04-29 13:12:36
大崎巧実 @mboxtw

まだケイは幼すぎて大人達の言葉が上手く理解出来ない。 身を守れない彼の側に惑はずっと寄り添って、ケイを使おうとする大人から遠ざけてた。 何も知らないまま大人になってくれればいい。 幸せな時間に包まれて生きていけたなら。 そんな惑の願いは叶わなかったけれど。

2020-04-29 13:14:51
大崎巧実 @mboxtw

そして事件が起きる。 ケイが行方不明になってしまう。 ほんの一瞬油断した。少しだけ目を離してしまった。 その事を惑は死ぬまで後悔し続ける事になる。 その僅かな隙でケイは連れ去られ、そして命を落とした。 必死に探した惑が見つけたのは、血溜まりに浮かぶケイの姿。

2020-04-29 13:17:25
大崎巧実 @mboxtw

石碑の奥。息絶えたケイの側に置かれた小箱。それの口が開いているのを見たわっくんはすべてを悟る。 『災い』を解き放つ為の鍵は『子供』。 ケイを使って誰かが箱を抉じ開けた。 でも『誰』がやったかなんてどうでも良かった。 自分のせいでケイが死んだ。その事実の方が重かったから。

2020-04-29 13:20:18
大崎巧実 @mboxtw

それが二人の『始まり』。 そこから月日が流れ、惑の目の前には成長したケイがいる。 まだ顔には幼い頃の面影が残っていて、笑った顔は小さかった時と同じ。 そして惑は思うわけだ。 このまま、何事も起こらなければいいて。 そんな事はありえないとわかっていても。

2020-04-29 13:22:42
大崎巧実 @mboxtw

解き放たれた災いは『呪い』。 それがケイに絡み付き、その体を蝕んでいく。 少しずつ、少しずつ異変は膨らみやがて『呪い』は身体を食い尽くす。 時折酷く苦しむケイに『その時』を感じながら、それでも二人で過ごした。 最後の一瞬まで。それが惑の責任の取り方で、唯一返せる愛情だった

2020-04-29 13:25:44
大崎巧実 @mboxtw

呪いに身体を食われ、激痛に苦しみながらそれでもケイは惑に側にいてほしいと望んだ。 もし最期を望めるのなら、それは惑がいい、そんな事を言って。 終わりを告げるのは愛しい人から。 そうして二人ずっと一緒だったけれど、とうとう『その日』がやってくる。 ケイの身体が完全に呪いに食われてしまう

2020-04-29 13:29:56
大崎巧実 @mboxtw

身体を食い破られ、大量の血を吐いたケイはわっくん、て名前を呼んだ。 痛みに涙を溢しながら、食い荒らされた身体から血を流しながら、まるで救いを求めるように手を伸ばして。 そんなケイにわっくんは口付けた。 怖い夢を見た時はキスがほしい、と良くねだっていたから。

2020-04-29 18:50:05
大崎巧実 @mboxtw

恥ずかしいとか普段なら嫌がるけれど、この時はそんな感情はなかった。 苦しむケイに気休めでも癒しを与える為に。そして、これが『最後』なのもわかってたから。 口付けたケイの身体が歪み、壊れ、化け物に変わっていく。 鉄の味がするキスは覚悟と、約束の証。ケイを救う為の誓いというか

2020-04-29 18:54:44
大崎巧実 @mboxtw

そうして惑は一つの武器を手にする。 守り人である惑の一族に伝わる銀の弓。 その昔、災いを封じ込めたその弓を持って惑はケイを向かえうった。 『最期を告げるなら、愛した人に』 その願いを叶える為に矢をつがえ、射ち放つ。 けれど、それは容易い事ではなくて。

2020-04-29 18:58:03
大崎巧実 @mboxtw

銀の弓につがえるのは光の矢。 その原料となるのは武器を手にした者の生命。 弓から延びたイバラの蔓が弓を持つ惑の手に絡まり、その光を吸い上げる。 弓を引くたびにイバラのトゲが身体に突き刺さり激痛を生む。 その痛みに絶えながら、それでも矢を放った。 ケイを救えるのはそれしかないから。

2020-04-29 19:02:41
大崎巧実 @mboxtw

矢を射てば射つほど惑の生命が削られていく。 身体に絡まる蔓も更に延びて、腕だけじゃなく身体も覆っていく。 突き刺さるトゲが痛んでも、わっくんは真っ直ぐにケイを見て矢を放った。 やがて、彼の身体が動かなくなるまで何度も。 約束を果たす為、そして救うために。

2020-04-29 19:05:31
大崎巧実 @mboxtw

削られる生命と痛みに気を失いそうになるけれど、わっくんはそれに耐えきった。 自分が先に倒れたらケイは救われない。 助けを求めた彼を見捨てる事になる。 だから倒れるわけにいかなかった。 『最期を告げるなら』その望みも叶えてやらなきゃいけなかったから。

2020-04-29 19:07:47
大崎巧実 @mboxtw

沢山の花が咲き誇る場所にケイが立ってた。暖かくて穏やかな風に吹かれながら。 そんな彼がポツリという。「愛する人を失った世界にはどんな花が咲くだろう?」 そう言って振り返った先に惑がいた。 「さぁな」って笑いながら。 風にゆらゆらと揺れる花畑の中、いるのは二人だけ。

2020-04-29 19:11:08
大崎巧実 @mboxtw

どこかぼんやりしたケイにわっくんはしっかりしろ、なんて言いながら少し小突く。 「行くぞ」って手を引いて。 引かれる手をケイはちゃんと繋ぎ直して、二人でどこかへ歩いていく、という所でこの話はおしまい。 脳内PVを再現したい。見せたい(無理)

2020-04-29 19:15:28
大崎巧実 @mboxtw

最後の花畑のシーンは、まだケイが化け物になる前の時間みたいな感じなんだけど、実際はその後の時間軸。 ケイは惑の矢に貫かれて息耐え、そしてわっくんも弓にすべての生命力を吸い取られて力尽きた。 でもその先でちゃんと二人はもう一度出会ったし、今度こそ二人で幸せに過ごすんじゃないかな

2020-04-29 19:18:40

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