すいこばなし【北方謙三水滸伝・楊令伝小噺集】8/1-31
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董平「それでは留守番を頼んだぞ、孫立」 孫立「待ってくれ、董平殿」 董「孫立?」 孫「俺も風流喪叫仙に入れてくれ」 楽和「義兄さんも?」 鮑旭「しかし、留守を守る者が…」 孫「お前らばかりずるいぞ!」 馬麟「気持ちは分かる」 董「ならば楽器は何ができるのだ?」 孫「これだ!」 楽「ギロ?」
2020-08-07 12:09:00孫「いざ!」 董「…」 孫「♪〜ギロ〜♪」 鮑(悪くない) 馬(風流とは少し違うが…) 楽(我らの楽曲のレパートリーは広がりそうだ) 董「悪くない、孫立」 孫「ならば…」 董「ただ一つ問題がある」 孫「それは?」 董「風流喪叫仙のどこにお前を加える?」 孫「!」 鮑「病風流喪叫仙…」 馬「嫌だな」
2020-08-07 12:09:00楽「風流喪叫仙病…」 董「俺たちのガチ勢がかかる病みたいだ」 孫「風流喪叫仙尉遅…」 董「尉遅敬徳もびっくりだ」 孫「ならば…」 鮑「やはり、孫立殿は守りを堅めてもらうか…」 孫「恨むぞ、鮑旭」 董「ならばギロでソロデビューしろ、孫立!」 楽「なるほど!」 馬「それだな」 孫「話が違う!」
2020-08-07 12:09:00孫立…魂のギロデビュー。技巧に圧倒されるが、一回聴けばいいレベル。 董平…孫立のギロは合わせにくいな。 楽和…私たちにあまり合わせる気ないところは姉さんに似てます。 鮑旭…バンドの楽器じゃないですよね。 馬麟…そういうところあるよな、孫立。
2020-08-07 12:09:03石秀「豚め!」 曹正「なんだ、石秀」 石「お前も豚だが、今罵った豚は残念ながらお前ではない」 曹「豚にも俺にも失礼な野郎だ」 石「豚にもお前にも礼などいらんだろうが、豚め」 曹「豚で悪態をつくのをやめろ、石秀」 石「ならば豚が豚をソーセージにするのはどうかと思うぞ、曹正」 曹「野郎…」
2020-08-07 17:00:02宋江「梁山泊絶叫王選手権を行う」 呉用「霹靂火の優勝では?」 盧俊義「秦明はシードだ」 宋「始めるぞ」 史進「…」 宋「シャウト!」 史「キャストオフ!!!」 呉「史進は叫びましたが」 盧「客はノーリアクションだな」 宋「退場」
2020-08-08 09:04:58林冲「…」 呉「なんですかあの着物は」 盧「ハートマークの片方か?」 宋「シャウト!」 林「張藍!愛しているぞ!!」 呉「史進とは違う意味で羞恥をかなぐり捨てたか」 盧「張藍殿は?」 宋「ハートマークのもう片方の着物を着ている」 張藍「…」 扈三娘「行かないと、張藍」 張「笑わないで」
2020-08-08 09:04:59秦明「…」 呉「総大将の登場です」 盧「耳栓は禁止だぞ」 宋「シャウト!」 秦「公淑!いつもありがとう!!」 呉「染みるシャウトですね」 盧「これは優勝だ」 宋「二竜山の方角に雷が落ちたぞ!」 解珍「…死ぬかと思った」 陳娥「解珍殿」 郝思文「また嬌にいらぬことを教えようとしましたね」
2020-08-08 09:04:59宋江…李逵!やってみてくれ! 盧俊義…清々しいな。 呉用…さすが霹靂火。 史進…着物は徹夜して作った自信作。 林冲…二人壇上に立ったら妙な空気になった。 張藍…見ないで… 扈三娘…珍しく笑った。 秦明…すっきりした。 解珍…また井木犴夫妻に叱られた。 郝思文…解珍殿! 陳娥…反省文を。
2020-08-08 09:05:02楊令「…」 張平「黒騎兵青騎兵一発芸選手権を行う」 郝瑾「侯真を上回る逸材はいるかな」 張「一人目!」 蘇端「どうも〜」 郝「!」 蘇「!?」 張「…」 郝「二人目に行こう、張平」 楊「見事な出落ちだ、蘇端」
2020-08-08 11:09:03張「二人目!」 耶律越里「痛っ!」 郝「!」 耶「!?」 楊「…落とし穴からはみ出ているではないか、耶律越里」 張「縮め!耶律越里」 郝「入場口に頭を打つのもベタだぞ」 楊「また出落ちか」
2020-08-08 11:09:03張「三人目!」 史進「…」 班光「…」 郝「なぜ遊撃隊が…」 史「!」 班「…」 楊「…」 張「洗濯ばさみをこれでもかと…」 班「!」 史「…」 郝「班光まで」 班「…とれる」 郝「!」 班「!?」 史「!?」 張「今のは卑怯だ!班光!」 楊「まだ途中だが」 郝「強制終了です」 楊「出落ちしかないな」
2020-08-08 11:09:04楊令…これが戦だったら大変なことだな。 張平…班光のとれるがリフレインしている。 郝瑾…芸に厳しいが、かくいう自分はどうかというと… 蘇端…コメツキバッタのモノマネを準備した。 耶律越里…落とし穴から出られず苦労した。 史進…班光と反省会。 班光…乳首に洗濯ばさみがこれほど痛いとは。
2020-08-08 11:09:07史進「花飛麟」 花飛麟「はい」 史「班光を魔道から連れて帰ってきてくれないか」 花「…私のせいなのですか?」 史「遠因であることは違いない」 花「私が何をしたというのですか?」 史「ナチュラルエロスは自覚がないのがたちが悪い…」 花「史進殿の方がたち悪いです」 史「否定はせん」 花「…」
2020-08-08 18:03:35花「班光」 班光「花飛麟殿!」 花「もう私と史進殿を困らせないでくれ」 班「…申し訳ございません」 花「一体どうしてここまでふしだらになってしまったのだ、班光」 班「…いつの間にかに」 花「御竜子が羞恥をかなぐり捨てたら皆困るのだぞ」 班「そうですね」 花「また史進殿を止めてくれ、班光」
2020-08-08 18:03:35班「しかし私は史進殿のエロスの教えを完全に理解してしまったのです」 花「そのエロスと言うのをやめないか」 班「私にエロスは無いにしても、それに近づくことはできないかと日々励んでおり…」 花「話を聞け、班光」 班「私にとって花飛麟殿のエロスはさながら陽炎…」 花「結局そうなのか、班光」
2020-08-08 18:03:36史進…遠目で見守っていた。 花飛麟…班光の相手がめんどくさくなってきた。 班光…エロスと口にすると豹変する。
2020-08-08 18:03:39楊志「曹正は太っているな」 曹正「…だからなんだ」 楊「言ってみただけだ」 曹「…」 楊令「曹正殿は太っていますね!」 曹「だからなんだ、楊令」 令「言ってみただけです」 曹「…」 曹「そんなに太ったかな?」 石秀「豚が痩せたら売り物にならんだろうが」 曹「これは脂肪ではない、筋肉だ!」
2020-08-09 08:40:39曹正…脂肪と筋肉のハイブリッド。 楊志…夏は暑苦しいよな、曹正。 楊令…夏は暑苦しいです、曹正殿。 石秀…なんだかんだで太り気味。
2020-08-09 08:40:43朱仝「気を抜くと髭が伸びるのだ」 雷横「どれくらい?」 朱「これくらい」 雷「伸びすぎだろう!」 宋清「縮めることはできんのか、朱仝」 朱「出来たら苦労せん」 雷「引っ張って手離したら縮まんか?」 朱「メジャーではない!」 宋「やってみよう」 朱「やめろ!」 雷「伸びるだけ伸びて戻らん」
2020-08-10 17:51:38朱仝…髭を断つのにすごく苦労した。断った髭はカツラにして再利用しよう。 雷横…剣が毛だらけになってすごく気持ち悪い。 宋清…朱仝の髭を繊維にできないか侯健に相談してみた。
2020-08-10 17:51:42雷横「なんという剣だ…」 朱仝「髭だらけになってしまったが仕方がない」 雷「こんな剣で聚義庁に行くのか」 晁蓋「おう、朱仝、雷横」 呉用「梁山泊は初めてだな」 朱「なんと居心地の良い」 雷「全くだ」 呉「お前らの剣についているのは?」 朱「それは…」 雷「朱仝の髭だ」 呉「髭?」 雷「髭」
2020-08-10 18:12:17朱「俺の髭が異様に伸びてな」 晁「なんと」 呉「…」 雷「俺たちも困っているのだ」 楊志「晁蓋殿!呉用殿!今参った」 呉「おう、楊志」 晁「楊志!」 楊「何か?」 晁「朱仝の髭を吹毛剣で断ってくれ!」 楊「朱仝と雷横か?」 朱「おう、楊志」 雷「とんだ初対面だな、楊志」 楊「家宝なんだが…」
2020-08-10 18:12:17晁「髭も断てなかったら吹毛剣とは言い難いぞ」 楊「そうですが」 呉「室内でやらないでください」 朱「程々の長さに断ってくれ」 楊「吹髭剣ではないのだが」 雷「ものは試しだ、楊志」 楊「これくらいでいいか?」 朱「頼む」 楊「!?」 晁「これは!」 楊「なんと柔らかな髭だ!」 雷「断てんの?」
2020-08-10 18:12:17