精神的なあれこれの独り言まとめ
- kiri2minds
- 4013
- 0
- 1
- 0
まず前提として。僕はアスペルガー症候群と呼ばれる、高機能自閉症のひとつである発達障害者です。成人後、診断されました。その障害による二次障害によって、深刻な抑鬱様症状を発症し精神科に受診しています。
2011-07-04 16:28:16その抑鬱症状がとてもひどかった時期に、幻覚がひどくなりどうしようもなくなって精神科を受診、最初は「統合失調症」と診断されました。のちの検査等により統失は誤診だったことが判明しますが。
2011-07-04 16:30:39まぁ、そう診断された僕ですので、それはもう統合失調症に関する文献・Web記事を読み漁り、精神科の医師にも色んなことを教えていただき、更には精神障害者の福祉や雇用施設、支援施設にお世話になることも多くなり、様々な症状を持つ統失の友人も周りに何人もいます。
2011-07-04 16:33:26ASという場合によっては統合失調症以上に周囲から(場合によっては本人さえ)理解をされにくい障害を抱えていたことが判明し、幼少時から医療・福祉・保育関連に興味を持ち独学していた僕がより障害者、とくに精神障害者について考える機会が増えたのはまぁ必然でしょう。
2011-07-04 16:36:51そんな僕が、今回のこの件で思ったこと、そしてこの件を機として今まで「障害者」と「健常者」ということに関して考え悩んでいるあれこれを呟きます。僕の今までの思考のアウトプットによるまとめも兼ねてます。
2011-07-04 16:39:40今回の件、まずは友人が「統合失調症」と診断されていたことについて知ったことから始まります。どうやら本人は知らなかったようで、診断書を見て知った模様。
2011-07-04 16:41:14それについて、統失の知識を持たない友人は僕に「統失って何か三行で教えてw」と言ってきました。まぁ、ここまでは普通のやりとりです。 ※わからない人に注釈しますと、「三行」というのは某掲示板のネタで「今来たところだけどどういう話の流れか三行でまとめて教えて」ってのが元。
2011-07-04 16:43:34それで僕は「いわゆる・昔の・分裂症、詳細はwiki~」的な返事を返したわけです。そうしたらそこに、統合失調症であるとある(僕も友人も知り合いではない)人が、「どの3行だよ。何文字と言いなおせ。ボケ」とRTで横レスを入れてきたわけです。
2011-07-04 16:45:59知らない人が、いきなり横レスで「ボケ」発言です。 普通の人(これは健常者という意味ではなく、障害の有無にかかわらず)、おそらく小学生でも「ダメなこと」だとわかると思います。今まで会話もしたことがない人相手にいきなりボケなんて暴言を吐くのはいったいどういうことでしょう。
2011-07-04 16:49:53まぁ、それで、僕も少し頭には来たわけなのですが、ここから友人とその横レスを入れてきた「統失」の人とのやり取りが始まります。
2011-07-04 16:50:52友人は「全く知らない人に対してマメに罵倒しているんですか?」と問いましたが、その答えは「自分は統合失調症でマルチカラムのTLを見ていてそれをRTしている、ときには横レスもする、病気は私の持つ属性の一つで良くも悪くも自分の一部」ということでした。
2011-07-04 16:53:25「ボケ」発言に対する問いへの返答もなければ、激しく自分の病気アピール。それでも「先の問いに答えてください」という友人に対し「結局何が知りたいのですか?横レスを入れられてご立腹ということですか?」と続いてきます。
2011-07-04 16:57:54そのあとに続く流れは、先方の「私が病気だからと攻撃してくる人間が大勢いる、そんな環境にいると自衛手段として先制パンチがほしくなる。過剰防衛だったかもしれないが気を悪くされたなら流してください、それともあなたも私を攻撃しに来ただけですか」という言葉でした。
2011-07-04 16:59:40結局、友人の「見知らぬ人に対するボケという発言はいかがなものか」に対してのまともな返答は得られず、先方の「消えろ」という発言ののちに僕と友人はブロックされてしまったみたいで、会話自体はそこで終了です。
2011-07-04 17:01:32ここで、です。僕はかねてより(自分が障害者であることも踏まえて)「障害者に対する差別、及び逆差別」にたいして抱えている思いが煮えてきてしまいました。
2011-07-04 17:02:50一般に、「障害者」+「差別」と聞くと「障害のない人が、障害者をバカにしたりして差別をしている」イメージがあると思いますが、実はその逆もあるのですよ。
2011-07-04 17:03:59それこそ自分でも抱えてしまっている感情でもあるのですが、「障害者が健常者を差別する」、そういった「逆差別」ともいえるものがあるのです。
2011-07-04 17:05:35この「逆差別」は、少なくとも僕が見てきた人たちの中でも特に精神障害を抱えている人に多くみられる傾向なんですけどね。その理由としては、医者でも学者でもない僕のただの推測と実体験・自己分析によるものですが、過剰に「迫害されている」と思ってしまうところにあるのではないかと。
2011-07-04 17:08:12実際に人に傷つけられた結果で精神を病んでしまった人もいますし、そうでなくても目に見えない障害ですので身体障害以上に周りから理解されにくい、認識されにくい性質のものですから(身体障害が完全に理解されている、といいたいのではありません)周囲に対して懐疑的になりやすいのです。
2011-07-04 17:11:24例として「うつの人はただ怠けているだけ」といった誤解などです。自分ですらどうしようもない気持ち、症状、それらを他人に説明するのもなかなか難しく、故に理解しがたいものです。まして「心の病気」というと「そんなの気の持ちよう」などと言われてしまうことが、現実にはあります。
2011-07-04 17:14:22そうした経験を繰り返していくうちに心は傷つきささくれて、「健常者になんて自分の気持ちは分かりはしない」「自分が病気だから、あいつらは自分をバカにするんだ」といった「障害者による健常者逆差別」、負の気持ちが凝り固まってしまいます。
2011-07-04 17:17:56自分の経験もありますし、未だにそう思ってしまう自分自身が悲しくなる時すらありますが、でもよくよく考えると同じ病気や障害を持ってる人とさえ、真の意味でわかりあうことなんかできないことに気付くと思うんですよね。
2011-07-04 17:19:10程度や症状、性格やおかれている環境、そしてもちろん自分は自分であり、他人は他人であること。日本人だから、同じ日本人の事を完璧に理解できるでしょうか? 女だから、同じ女の気持ちを完璧に理解できるでしょうか?
2011-07-04 17:20:41それと一緒で、同じ病気だからといって完璧にわかりあうことはできない。でも、「わかろうと歩み寄る」ことはできると思うのですよね。
2011-07-04 17:22:06「逆差別」状態に陥ってしまった人は、今までそれぞれにやはり「無理解」な人によって傷つけられてきた経験が、痛みが、恐怖が邪魔をして、なかなか「歩み寄ることができない」状態になっていることは多いです。
2011-07-04 17:24:03