千年彗星の旅路の果て－「火狩りの王」年代記

日向理恵子 @HinataAmeko

昔みた映画で、タイトルも内容も覚えていないのだけれど、ラストシーンが強烈すぎて焼き付いて離れない作品がある。 ゾンビに追われてショットガンか何かを持って主人公２人がからがら屋根の上へ逃げ、『とりあえず助かった。もうこれ以上逃げ道が無いけど』と笑い合う。下にはゾンビ、武器は僅か。

日向理恵子 @HinataAmeko

そこでエンドロールが流れ始めた。 こんな物語の造りがあるのか。とそれはもう衝撃だった。 私は児童文学がずっと好きで、でも最後には主人公が救われて、強くなって、仲間や居場所ができて、成長して、もう大丈夫。という沢山の幕引きに、物語から閉め出されるような気持ちになり続けていた。

日向理恵子 @HinataAmeko

助からないかも。だめかも。もうだめだ。でも生きろ。考えつづけろ。 そんなお話がきっとどこかにある、あの映画みたいに。 そう念じながら創作を続けてきました。 ハッピーエンドに安心できない、多分世界のどこかにはきっといる読者さんに向けて、今年もびくびくしながら書いてゆきます。