あなたがたは差別主義者です

あらら @A_laragi

マイノリティや差別問題について「学ぼう」とする人のほとんどは、その時点でもう「差別者ではありたくない」という意志をもっているわけですが、今回見ていてもわかりますように、ふだん十分な読解力や表現力を発揮している方々が、頑なに「無知」であり続けようとするわけです。

あらら @A_laragi

再三言っておりますが、あなた方が引き起こしている差別の問題は、知識や学問の問題ではありません。

あらら @A_laragi

トランス差別やその正当化のために動員された「知識」も「論理」も「レトリック」も、疑いもなくきわめて高度なものです。それらを最大限に利用して、差別を行ったというのが現実です。あなた方に欠けていたのはそれらではないし、あなた方が向き合うべき問題もそれらではありません。

あらら @A_laragi

トランス差別を続ける方々の発言が、もはや「差別主義者の論理」のカタログのようで、他のマイノリティへの差別的な発言もすでに散見されるのですが、一つの差別を正当化すれば"差別そのもの"に対する考え方がおかしくなっていくのは当然です。これ以上ご自身の人間性を貶める前に立ち止まるべきです。

あらら @A_laragi

クィア理論は実践と結びついた流動的なものだから脆弱で危険だ、もっとリジッドな体系を志向する、というのは結構ですが、ご自身のやっていることは、明白な差別主義者を大量動員しつつの差別煽動になっているわけですから、きちんと責任を負うべきだと思いますよ。

あらら @A_laragi

人間の感情のなかで、最初に浮かんでくるものなどというのは、そもそも醜い差別的なものであることが多いのですから、それをそのまま表出なり表現なりすれば、恐ろしいことになるのが当然です。そしてそのことを「正当化」することで、人は差別主義者になります。

あらら @A_laragi

フェミニストのトランス差別についていえば、「どうしようもないことだから差別ではない」という差別主義者の定番でする正当化がなされているのですが、言うまでもなく、どうすることもできていないのであれば、当然恐るべき差別が行われているし、恐ろしい結果を生み出していると考えるべきでしょう。

あらら @A_laragi

これまで女性差別反対において、差別者をきわめて苛烈に、呵責なく批判していた方々ほど、今回のトランス差別に加担し、いろいろと正当化しようとする傾向も見受けられるのですが、この場合、これまで批判相手を〈人間〉とは思っていなかったという深刻な疑惑が拭いきれないと思います。

あらら @A_laragi

差別者にとっては、現に存在する差別的状況こそが、正当化すべき起点としてのリアリティであって、それを擁護するものであれば、相互に著しく矛盾する諸認識や諸理論を採用するにいささかの抵抗もなく、何度誤ろうが、どれほど他者を傷つけようが、何らの痛痒を覚えるものでもなくなってしまうのです。

あらら @A_laragi

人間や社会についての決めごとには、そもそも厳密に定義できるものなど基本的にないので、「定義の厳密さこそが重要だ」と言い出す態度というのは、決めごとそのものを相対化し、無効化したいだけの話である、という自覚くらいはもつべきでしょう。

あらら @A_laragi

だからこそ、差別問題について「定義の厳密さこそ重要だ」と言い出すのは、うたがいもなく差別主義者のふるまいであるわけです。

あらら @A_laragi

「誰もが参加しうる」ということは、とても重要であって、あなたがもし差別者であるなら、主体的に差別をやめることでその輪のなかに入ることができますが、差別される人は、差別をやめさせるという個人では定義上ほとんど不可能な条件を課せられることをもって、排除されてしまうのです。

あらら @A_laragi

差別者の言説が、どんどんねじれた一貫性のないものになっていくのは、そもそもマジョリティは、倫理にも論理にも訴える必要はないという権力関係の表現なのですが、実はそのようなときほど、当人にとって、完全に一貫した論理的思考をしていると強く感じられる時はないのです。

あらら @A_laragi

差別主義者の主張が、嘘と捏造に染まっていくのは当然のことなのです。なぜなら、その二つは理論的には差別に必須なものではないにもかかわらず、差別主義者の思考態度──その思考倹約──を純粋に表現しているし、実践的にいえば、自分たち自身を徹底的に欺きつづけていくことが必要になるからです。

あらら @A_laragi

差別主義者は、相手の主張をほとんど意味をなさない水準まで単純化します。なぜなら、そのことによって、任意の論理的操作が可能なものとなるからです。そして、この全能の論理的操作可能性が──マイノリティの殲滅を含めた──すべてを可能にするのです。

あらら @A_laragi

私は差別はしていない／差別だとしても私のせいではない／この差別はやむを得ないものなのだ。これらをまったく同時に主張しても平気であるのが差別主義者であり、まさにトランス差別において、私たちが目にしているものなのです。

あらら @A_laragi

「私は差別はしないけれど、差別している人の立場や気持ちも理解してあげてください」といった態度で、何かを考えたり調停したりしている気になっている差別者は、悪くすると、一生、差別をしながら生きていくことになるでしょう。

あらら @A_laragi

差別主義者はいつも大変議論を好みますが、ただ一つの観点──すべての人の人権というもの──にもとづく議論だけはしようとしないか、極めて手短に、形式的に終えようとします。そして、むしろその最重要の問題から目を逸らすためだけに、ただ"主張"の形式をしたものを、次々ともちだしてくるのです。

あらら @A_laragi

人間がその尊厳にふさわしく複雑であることができるとすれば、どうしてであるか差別者でないときの人間に求めるしかなく、いま差別している人にそれを求めるのは無理筋というものです。ですから、後者の人たちに共感するつもりなどはさらさらありません。ただその単純さを批判するだけです。

あらら @A_laragi

差別と批判されたから批判し返した、ならば理屈としてはとおりうるでしょうけれども、差別と批判されたから実際に差別で返さなければならなくなった、などという言い分が、差別主義者以外から聞こえてくることなど、ありえないといえるでしょう。

あらら @A_laragi

卑怯な人が差別をしたり、差別主義者になったりするのではなく、差別を続けようとすれば、人間は卑怯者にならざるを得ないのです。

あらら @A_laragi

私としては、差別主義者とは「議論」も「対話」も一切必要ない、というスタンスですので、やりとりをする気も全くないのですが、「トランス差別的なフェミニスト」が、他の問題で一見真っ当なことを言っていても、少なくとも、今の差別をやめるまで、拡散等控えるべきということは強く言いたいです。

あらら @A_laragi

差別主義者とは「議論」も「対話」もする必要も一切ない理由は、言うまでもなく、すべての差別主義者は、本来議論にまったく値しないものを、あたかも議論に値するかのように誤認させることを目的に、それらを続けるからで、そこに誠実さなど一片も期待すべきでないからです。