毎年7月7日は『ツイノベ祭』　2011/07/07お題「七夕」

越尾 圭 @kei_koshio

#twnovel 天の川が氾濫し、織姫と彦星は両岸に佇むばかり。すると、日本中の短冊がさざめきあって動き出し、その全てが宙を舞って天の川に橋を架けた。織姫と彦星は短冊の橋の上で抱き合い、一時の逢瀬を過ごした。翌朝、短冊は元の笹に帰ったが、その全てに「ありがとう」と書かれていた。

黒目ソイソース @ghostsoysauce

「友達が言ってたんだけど星の寿命とか距離的にいうと、実は織姫と彦星は３秒に１回会ってるんだって」妹が雨雲に覆われた空を見上げる。「いつ、急に会えなくなるか知ってるってことだな」例え消滅が数百億年の彼方でも。「…会えてる？」全て見透かす兄はもちろん、と微笑む。#twnovel

煌 @Hwannn2

もうすぐ。 もうすぐだ。 この夜空に広がる星が ひとつの橋になるとき 僕はやっと君に逢える。 長い月日を経て やっと今日 君に逢える。 #twnovel

キヨシロウ @kiyoshiro_aoi

#twnovel 己れの技とエモノを磨きに磨いた二人の剣士が一年の時を経て再度合間見える。渾身の力で剣を振り下ろすアルタイルと光を超える速さで矛を振るうベガ。今宵も双方の力は互角。決着はまた翌年へと持ち越された。未来永劫続く七夕の決闘である。

23時の夢物語 @23novel

織姫さまが逃げてきた。なんと私の部屋に。彦星さまが浮気してると噂で聞いたらしい。ずっとタオルケットにくるまって泣いている。外はどしゃ降りの雨。「彼ともう一度会えますように」なんて、バカげた短冊を投げ捨てる。願いは絶対叶わない。泣きたいのはこっちよ。 #twnovel

23時の夢物語 @23novel

駐車場で自称彦星に絡まれた。牛とバイクを交換してくれと血相を変えて。呆然としていると無理矢理ハンドルを奪われ、慌てて後ろにしがみつく。「俺だって急いでんだよ！」「女のためか!?」「もちろん！」「では共に！」雨雲を突き抜け、夜空を駆ける。彦星さま、テライケメン!! #twnovel

相応恣意 @aioushii

「七夕だけに棚ぼた的な出来事ってないかしら」「棚ぼたって……例えばどんなだよ」「例えば……うーんと、いつまで経っても煮え切らないアンタが、私に告白してくれるってのはどう？」「……それは棚ぼたなのか？」 #twnovel

松井理生 @matsui_rio

「願い事は叶わないわ。私が全部奪うから」「奪ったら、君はそれをいつまで眺めるんだい？」「決まってる。あんたが死ぬまで離してやらない」 #twnovel

23時の夢物語 @23novel

「浮気で織姫さまに逃げられたー？」にやにや聞くと、彦星は平然と答えた。「誤解だよ。白鳥の陰謀さ」その瞬間、ヒュッと何かが頬をかすめた。手に付いた血に悪寒が走る。「来たなデネブ…！」「逃がさないわ、王子さま」黒い白鳥が翼を広げ、無数の矢羽根が襲いかかった。 #twnovel

ゆえ @sakuyue

「ああ、会いたかったよ織姫！」「私もよ、彦ぼ……え？」「どうかしたかい、ハニー」「あなた、いつも連れていた牛はどうしたの？ あんなに可愛がっていたじゃない」「何を言い出すんだい。ちゃんとここにいるじゃないか」「だってどう見ても車……」「猛牛ことランボルギーニさ」 #twnovel

刹(*ﾉ･∀･)ﾉ @rainstarnight

毎年毎年雨ばかり。全くお父様ったらひどいわ。しっかり仕事をすれば彼に逢わせてくれるって約束したじゃない。もういいわ、武装蜂起よ！反抗期よ！愛娘がいなくなって嘆けばいいわ。決行日は７月７日よ！ #twnovel 娘の策略を聞いた天帝、慌てて世界中の雲を吹き飛ばしました。

夢名 七志 @mumei7c

店の名前は「七夕」源氏名がベガ。通い詰めたのは彼女が目当てだった。あまり話す娘でもなく惹かれていた気もなかった。七夕の日だけは休みだと知った。数ヵ月前に突然辞めた。店から足は遠のいた。今日街で見つけた。その姿になにか納得した。彦星になった彼女を自然に追っていた。 #twnovel

Shimada Yuichi @chimada

#twnovel 「君は友人がいないんじゃない。友人がいらないんだろう？」と僕は部活の先輩に言われてしまった（彼を友人に含めていいものか、僕はいまだに迷っている）。「大きなお世話ですよ、先輩」「悩めよ、後輩」「説教は嫌いです」「俺は好きだよ、君と話すのは」「それはよかったですね」

馨。 @ka0ru_

曇った空を見上げて溜め息をついた。『年に一度だけの逢瀬なのに…逢えないのかなぁ』肩を落とす私に､彼が言った。『2人は雲よりずーっと上にいるから大丈夫。むしろ空が曇っててよかったんだ』『何で？』『誰の目も気にしなくていいように､きっと雲が2人を隠してくれたんだよ』 #twnovel

™ @trancefer

私だって女の子なので、今年も絵馬には「彦星様と会えますように」 って書きました。おかげさまで今日という日を迎えることができました。 家に帰って今は、みんなの短冊を読んでいるところです。みんなの願いも叶うといいなあ。 明日からまた、機織りを始めます。#twnovel

23時の夢物語 @23novel

ヤバいと思った瞬間、白鳥がデネブじゃないと閃いた。（こいつ…！）考えるヒマなく叫んでいた。「消え去れ黒鳥！お前の王子は『白鳥の湖』だ！」羽根がはじけて星に戻っていく。「…よくわかったな」感心する彦星に笑ってみせた。「だってお前、イケメンだけど王子じゃないじゃん」 #twnovel

天と地と @noaload

天空に煌めく星を見上げ、ヴェガは静かに目を伏せた。「あの人はまだかしら」流水のように美しい髪を靡かせ、ヴェガは不安そうに双眸を揺らす。やっと逢え る。あの人に逢えるこの日を、指折り数えて待っていた。「…まだかしら」ヴェガが顔を上げたその時だった。「アルタイル！」 #twnovel

@Aoi_Murasaki

夜空へ向かって、空っぽの瓶を透かしてみたら、ミルキーウェイはぼくのもの！　パンに夜のジャムを塗って頬張れば、甘いミルクの味がひろがるよ。君にもわけてあげるけど、皆には内緒だよ。だって皆して食べちゃったら天の川が消えちゃうでしょ？　織姫と彦星にとっては好都合かな #twnovel

ｱｶｳﾝﾄ引っ越し先→_ngs26 @nagis26

「織姫…今日一日があっという間に感じてしまったよ…まだ離れたくない」「私も離れたくない…一緒に居たい」「願いを叶えたらまた会えるよな」「きっと会えます」「織姫愛してr「あら、あと10分で日付変わりますわ」「え、あ、そう…だね」「私は帰ります…ではまた来年」「…」 #twnovel

™ @trancefer

神「彦星に会えますように、って織姫絵馬に書いてたけど、俺なんにもしなくてもあいつら会うし。雨降っても会うし」 #twnovel

越尾 圭 @kei_koshio

#twnovel 彦星は地上を彷徨っていた。誰かに逢いたいという気がするのだが、思い出せない。時は7月7日。街には笹飾りが溢れ、短冊に願いが込められる。彦星は筆をとって「逢いたい」と書いた。瞬間、彦星は全ての記憶を取り戻し天へと帰った。川の向こうで、涙を浮かべた彼女が待っていた。

夢名 七志 @mumei7c

想い人と添えるなら、気づかぬ振りして過ぎ去って、日がな次の日待ち焦がれ。やがてこの夏巡り来て、涙に笑顔で迎えましょうが。忘れぬこの場所川辺の岸に、二人並んだ終わりの日。落ちる音には聞かぬ振り、帰る一人の道すがら、泣くこともなく、血の香り。私の罪はあなたと消えた。 #twnovel

23時の夢物語 @23novel

まぶしいほどの天の川。いつの間にか雨が止んでいる。「織姫…」うっとりする男性の呼び声に、織姫さまは素直に飛び込んでいく。「なぜ信じられるの？」思わず問うと、別の声が答えた。「愛だろ、愛」死んだ恋人がバイクに乗って笑っていた。そういう夢を、見たような気がした。 #twnovel

@m2126

#twremix 織姫さまが逃げてきた。彦星さまが浮気してると噂で聞いたらしい。私の部屋の中、タオルケットにくるまって泣いている。「馬鹿ね、デタラメよ。一体誰が流したのよ、そんな噂」なだめながら尋ねると、織姫さまは答えた。「アンサイクロペディア」 #twnovel @1_dark

いらつめ @kanoiratsume

「そろそろお別れの時間が近づいております。あっというまでしたねー」「そうですねー。今年も沢山のお便りをありがとうございます。ちゃんと全部目を通してますからねっ」「紹介出来なかった皆様、また来年をお楽しみに。お相手は彦星と」「織姫でお送りしました」『しーゆー♪』 #twnovel