NHK科学文化部によるスペースシャトル・ラストフライトの解説・カウントダウンツイート
- toshihiro36
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さてアイコンを宇宙仕様にしてまもなく30年の歴史に幕を下ろすアメリカのスペースシャトルの最後の打ち上げ、日本時間の午前0時26分です。残念ながら総合テレビでは生中継が無いのですが(泣)これから関連ツイートをしていきます。
2011-07-08 23:52:43最後のスペースシャトルとなる「アトランティス」は、日本時間のきょう午後3時すぎから外部燃料タンクに燃料を入れる作業が始まり、打ち上げに向けて最終の準備段階に入っています。
2011-07-08 23:53:15アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センター周辺は、断続的に雨が降るあいにくの天候にも関わらず最後の打ち上げを間近で見ようと見物客や世界のマスコミが大勢詰めかけていて(携帯がつながりにくくなっているほどです)徐々に打ち上げに向けた期待感が高まっています。
2011-07-08 23:55:28アトランティスの打ち上げ予定時刻は日本時間のあす午前0時26分で、最終的な打ち上げの判断は、シャトルの準備状況や天候などを総合的に検討して打ち上げの9分前をメドに行うことになっています。
2011-07-08 23:56:24「アトランティス」は、打ち上げ9分前になるとコンピューターによって作業が自動的に進められます。燃料電池の起動やメーンエンジンの点検などコンピューターは作業を順次進めていきますが、この中で異常が発見されれば作業は自動的に停止します。
2011-07-09 00:05:39問題のないことが確認されれば作業を再開することもでき、過去に「ディスカバリー」が1分ほど作業を停止した上で打ち上げられたことがあります。また、天候に問題がある場合、打ち上げ5分前でもコンピューターによる作業を止めることができます。
2011-07-09 00:06:032001年には、「エンデバー」が悪天候のため打ち上げ5分前にカウントダウンが停止し中止になったほか、1985年の「ディスカバリー」は、発射台周辺で雷雨が発生したため打ち上げ5分前に延期されています。
2011-07-09 00:06:17さて今回のスペースシャトルの最後のフライト。実はNASAのルールでは、本来、打ち上げることのできないものでした。というのも2003年のコロンビア事故以来NASAはシャトルを打ち上げる時には必ず予備の機体を用意し、万一に備えた緊急の救助態勢を整えるルールを作りました。しかし・・
2011-07-09 00:08:053機あったシャトルのうち「ディスカバリー」と「エンデバー」が引退し今回の打ち上げで予備機はありません。そこでNASAは「万一」の際3人乗りのロシアの「ソユーズ」2機で救助にあたるルールに変更し乗組員の数も通常の7人から4人に減らすことで今回のラストフライトが実現したのです。
2011-07-09 00:09:15NASAがそこまでラストフライトにこだわったのは、シャトルでなければ宇宙に運んだり、地上に持ち帰ったりできない荷物があったからです。地上400キロの軌道を回る国際宇宙ステーションはすでに完成し常時6人が長期滞在しながらさまざまな宇宙実験などを行っています。
2011-07-09 00:10:39今回のラストフライトは、実験のための多くの物資を運ぶ事が最大の任務で、6人の宇宙飛行士の半年分の食料や実験装置、中でも燃料が尽きた人工衛星に宇宙で燃料を補給する技術のための大型実験装置の輸送は、シャトルがなければ少なくとも4年間は打ち上げられないものでした。
2011-07-09 00:12:40また宇宙ステーションの運用に不可欠な冷却装置の修理方法を見つけるため、今回故障した装置を地上に持ち帰るにもシャトルが必要でした。宇宙飛行士の若田光一さんは「アメリカがロシアに協力を求めてまで実現にこぎつけたことは今回のミッションがいかに重要であるかを示している」と話しています。
2011-07-09 00:14:14打ち上げ9分前からのカウントダウンがはじまりました。打ち上げ「GO」の最終決定です。管制センターのコンピューターが、シャトルの機器を最終チェックをします。
2011-07-09 00:18:59このあと3分30秒前にはエンジンの噴出口を実際に動かして異常がないかを点検し2分55秒前にはあふれ出た燃料を外に逃がすために外部燃料タンクの先端に取り付けているアームを外します。2分35秒前には打ち上げの成功を判断するため外部燃料タンクに取り付けたビデオカメラに電源が入ります。
2011-07-09 00:22:35