辛坊治郎さんが“原発マネー”について解説

7月9日の「ウェークアップぷらす」で辛坊さんが原発関連のお金の流れを解説するコーナーがあったので文字おこししています。 司会:辛坊治郎 虎谷温子 ゲスト:馬淵澄夫 コメンテーター:竹中平蔵 岩井奉信 岩田公雄
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とし @toshihiro36_sub

辛坊:原発1基に対して地元自治体に支払われる。ただ、これはずっと下がっていきます。ということになると、このお金に慣れちゃっていると下がってくると辛いですよね。

2011-07-09 12:02:53
とし @toshihiro36_sub

虎谷:20年前に貰ったお金の4分の1になる。原発があることに変わりはないのに。

2011-07-09 12:04:01
とし @toshihiro36_sub

辛坊:なぜ日本では同じ場所に1号機・2号機・3号機・・・と並んでいるかというと、ひとつの原発がこういう状況です。下がってきた段階で隣にもう一つ新しい原発を作ると・・1からスタートして、またお金が貰えると。これがこまかい自治体でどういう・・北海道に唯一ある泊原発なんですが (続く

2011-07-09 12:09:03
とし @toshihiro36_sub

辛坊:人口1900人の町です。元々は炭鉱の町です。その炭鉱が閉鎖になってどうにもならなくなった。なんとかしなくちゃということで原発を立地したら、お金が21年間で546億円。何に使われているかというと、「とまりカブトラインパーク」というパークゴルフ場ですね。地元の人はタダ (続く

2011-07-09 12:13:18
とし @toshihiro36_sub

辛坊:外部の人は一回100円なんですけど・・これ総工費が10億円近くかかってますが、維持費が毎年4500万円くらいかかるんです。維持費だけで。収入は毎年50万円くらいしか入ってこない。ということになると、それを埋めるためにはこういう収入(原発マネー)に頼らないと (続く

2011-07-09 12:16:46
とし @toshihiro36_sub

辛坊:施設の維持ができない。同じように隣にある立派なアイススケートリンク。1年通して使えるアイススケートリンクが人口1900人の町にあるという状況です。

2011-07-09 12:19:00
とし @toshihiro36_sub

虎谷:スケートリンクも維持費がかかりますよね。

2011-07-09 12:19:38
とし @toshihiro36_sub

辛坊:大変なお金がかかります。次々に原発を作り続けない限り、町の財政がもたないという構造が・・最初に手をつけるとできあがるという構造になっているんですね。 玄海町がいちはやく原発再開に手を挙げました。どういう意味があるかというと・・「電力不足に自分たちが役に立とう」 (続く

2011-07-09 12:23:55
とし @toshihiro36_sub

辛坊:という思いもあるとは思いますが、現実的な問題として電源立地交付金というのは安定的に発電していなと貰えないお金なんです。

2011-07-09 12:26:33
とし @toshihiro36_sub

虎谷:ああ、今の止まっている状態だと・・

2011-07-09 12:26:59
とし @toshihiro36_sub

辛坊:そうです。これは前々年度の発電量をもとに計算される。ということは今原発を止めると3年後に収入がグンと落ちる。だから出来るだけ早く(再開したい)。もうひとつ、県が原発を再開するモチベーションに核燃料税というのがあって、定期検査が終わって運転再開の時に原子炉1基当たり (続く

2011-07-09 12:32:50
とし @toshihiro36_sub

辛坊:こういうお金(今年度19億6900万円)が入ってくる。これをもとに財政計画を立てていると、原発が再開しないとこのお金が入ってこない。岩井さん、こうしてシステムとして出来上がっているという話ですね。

2011-07-09 12:36:39
とし @toshihiro36_sub

岩井:それぞれの町を見ると分かるんですけど・・この10年間市町村合併が進んできたんですけれども、そういう村や町は合併しないんですよね。合併すると損になってしまうというところがあって。ある意味では札束で住民の頬を叩いて作ってきたということもあるし、一方地元の方も (続く

2011-07-09 12:40:34
とし @toshihiro36_sub

岩井:それに慣れてしまうという感じで。結果的に高い電力の費用を払うのは誰かというと、我々国民なんですね。

2011-07-09 12:41:56
とし @toshihiro36_sub

辛坊:そういうことです。一つ言い忘れました。このお金(原発マネー)はどこから出ているのかといえば、日々の電力料金に上乗せされて徴収されているという構造なんですが。馬淵さん、これでいいんでしょうか?

2011-07-09 12:45:13
とし @toshihiro36_sub

馬淵:まさに電力の安定供給の名のもとに原発が作られてきたわけですけれども。お金がかかり過ぎているという批判はありますが、全国の我々全員が供給を受けているわけですから・・経済発展という1点だけでエネルギーの安定供給をこのような形で進めてきたことにつては見直す時だと思っています。

2011-07-09 12:49:46
とし @toshihiro36_sub

竹中:どう見直すかですが、これは自治体の側から見たわけですけれども・・全体で見ますと日本は今直接的なエネルギーの予算だけで1兆円使っているんです。1兆円の内の4割以上が原子力のためだけに使われています。今話題のクリーンエネルギーに使われているのは6%です。 (続く

2011-07-09 12:53:39
とし @toshihiro36_sub

竹中:40%と6%。これをまず入れ替えることですよね。そうするとそういうお金が自治体でいい意味で使われるようになってくる。ちなみに4000億円というのは文化のために日本全体が使ってるお金の4倍なんですよ。いかに原子力に偏ってきたかということが示されていると思います。

2011-07-09 12:56:45
とし @toshihiro36_sub

辛坊:原子力の発電コストは安い安いと一般的に言われますが、今話しているようなお金は発電コストの中に入っていないんですね。そういうのを上乗せした時に本当のコストはいくらなのかしっかり見せてもらいたいと・・・

2011-07-09 12:59:15
とし @toshihiro36_sub

岩田:そうですね。今までは安いと言われてましたが・・プルサーマルなんかもそうですが・・だんだんそうではないと分かってくる中で、実態はどうなんだと。エネルギー政策とともに明らかにしないといけないと思いますよ。

2011-07-09 13:03:23
とし @toshihiro36_sub

辛坊:それがわかってこそ、国民は選択することができるという状況です。

2011-07-09 13:08:18