ケムリ研究室『ベイジルタウンの女神』を見た。

伊藤正宏 @ito3com

ケムリ研究室『ベイジルタウンの女神』。KERAさんの作品の中では異色と言うか、登場人物の中に、余計なことを考える人間が圧倒的に少ない。みんなあっけらかんと正直で、元気で、切ない。魅力的な俳優たちが繰り広げる、とにかく明るい喜劇。その明るさゆえに、泣きそうになってしまった場面も。

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この舞台、上田大樹さん達のワークも含めて、総天然色にはしゃいでいた時代のハリウッド映画を意識した、映像と演劇が交錯する各種ギミックには、とにかくシビれた。とくにオープニングあたりのアレは凄かった。

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『ベイジルタウンの女神』の配信、ちょうどリモート会議と重なって、ダメ元で予約だけ入れておいた。もしも奇跡が起きたら終演後のトークだけでも見られるかな、と。仕事が予定より早く終わって再生したら、ちょうどカーテンコール。本編は見られなかったけど、トークだけは見ることが出来た。幸せ！

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緒川たまきさん、今回は舞台の上でも座長的な存在感を出していたけど、トークでは珍しくその進行ぶりなどから、座長の責任感を感じた。一方で、「ぶん殴り能力」なんて不思議な言葉も残してくれたけど。あと、仲村トオルさんのガッツポーズの話、聞けて良かった。唸った。

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あと、山内圭哉さんが話してた「以前共演した朝ドラの楽屋で、吉岡里帆さんが安部公房の小説を読んでた話」が興味深かった。てことは、もしかして…！？などと妄想を膨らませつつ。