http://twitpic.com/5nfxje - 2010年のドイツの発電割合。原子力22% 天然ガス14% 石炭火力43%(24%+19%) 風力6.2% バイオマス5.6% 水力3.2% 太陽光2% その他5%
2011-07-09 22:34:58あとで原稿にまとめようと思ってますが、環境政治学者Maximilian Kuhnさんに取材した話のエッセンスを箇条書きでまとめておきます。
2011-07-09 23:13:30【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】1990年代から脱原発の機運は高まって、2000年代になってからは2020年までの脱原発が方針として決まった。それをメルケルは延長しようとしたが、福島の事故後反対の機運が高まったため、原発停止を決断した。
2011-07-09 23:16:06【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】脱原発の機運が高まったのは、特にチェルノブイリ事故以降。農作物なども大きな被害を受けた。反原発の世論が高まる一方で、経済界は原発エネルギーを手元に置こうとしていた。
2011-07-09 23:17:20【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】今のドイツ国民の原発に対する認識。ある世論調査では、78%の国民が原発反対の姿勢を示した。
2011-07-09 23:18:07【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】電力ネットワークはフランスともチェコともつながっており、両国と常にエネルギーのやりとりがある。
2011-07-09 23:20:20【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】今はフランスから一時的に買っているが、フランスはフランスで問題があり、常に電力を安定供給できているわけではない。この間、夏場に温度が上がって冷却水に問題が生じて原発が緊急停止した。その間はドイツから電力を買っていた。
2011-07-09 23:21:24【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】フランスが原発でも電力を安定的に供給できない理由はもう1つある。フランスは長期のバケーションを取ったり、作業員がストライキをするので、その間原発の停止期間が生じるから←(津田註:日本じゃ考えられないねこれ……)
2011-07-09 23:23:54【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】フランスが原発でも電力を安定的に供給できない理由はもう1つある。フランスは長期のバケーションを取ったり、作業員がストライキをするので、その間原発の停止期間が生じる←(津田註:日本じゃ考えられないねこれ……)
2011-07-09 23:24:31@tsuda ちょっと笑ってしまった。ストライキと休暇はさもありなんって感じですね。ドイツも医者や公務員のストがあると大変です。2006年の公務員ストではゴミ回収が何週間もされなくて、鳥インフルパニックと重なってすさんだ景観になりました。(車にひかれた鳥の死骸とかが放置)
2011-07-09 23:31:13日本ではありえない=休暇がない/組織に従順である、ことは良いのか悪いのか… RT @tsuda: 【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】フランスが原発でも電力を安定的に供給できない理由はもう1つある。フランスは長期のバケーションを取ったり、
2011-07-09 23:32:00日本がマイノリティなのでは? QT @tsuda 【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】フランスが原発でも電力を安定的に供給できない理由はもう1つ。長期のバケーション、作業員がストライキ、その間原発の停止期間が生じる←(津田註:日本じゃ考えられないねこれ……)
2011-07-10 00:13:21【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】ドイツも全てが再生可能エネルギーにできるわけじゃない。あくまでドイツは石炭火力発電+天然ガスが中心。脱原発で再生可能エネルギー増やしつつ中で普通の人が電気を節約する意識や、節電能力の高い家電で電力需要ピークを抑えるのが重要。
2011-07-09 23:26:39【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】脱原発を決断した背景には経済的理由もある。ドイツの経済は車産業が牽引している。だが、再生可能エネルギーの会社も伸びており、ここが伸びると原発以上に多くの人々を雇用できる市場性とポテンシャルを持っているからだ。
2011-07-09 23:28:55そうそう。どんなに輸出できても消費する人がいなければ、国は空洞化する。地元に雇用ができる自然エネルギー最高!RT @marihoshikawa: RT @tsuda: 【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】脱原発を決断した背景には経済的理由もある。ドイツの経済は車
2011-07-10 00:28:46【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】天然ガスを買っているロシアとの関係。ロシアは確かに脱原発を決めたドイツに対して天然ガスを高く売りつけたいと思っているだろう。だが、それはうまくいかない可能性の方が高い。
2011-07-09 23:53:49【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】ドイツは60年代からロシアからガスを供給されており、両国は信頼のおけるパートナーシップがある。ドイツはガス発電への依存度も高い(ロシアからのガス輸入量はトップ)ため、一時は天然ガス市場において流通価格の2倍程度で買っていた。
2011-07-09 23:56:31【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】しかし、現在の天然ガス市場、経済状況を見るとロシアがドイツにこれ以上高い価格で売りつけるのは困難であると考える。それには3つの理由がある。
2011-07-09 23:57:36【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】天然ガス市場が活況でない理由(1)米国が天然ガスの輸入市場から撤退し、自分たちで掘削するようになった。これは近年天然ガスの掘削技術が著しい発展を遂げたから。
2011-07-09 23:58:57【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】天然ガス市場が活況でない理由(2)ガス発電には、天然ガスだけでなく、LNGによる発電もあり、そちらも伸びてきているから。
2011-07-09 23:59:30LNGとは天然ガスの事ではないのですか? RT @tsuda: 【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】天然ガス市場が活況でない理由(2)ガス発電には、天然ガスだけでなく、LNGによる発電もあり、そちらも伸びてきているから。
2011-07-10 00:13:52【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】天然ガス市場が活況でない理由(3)天然ガスの供給が需要に対して過剰な状態が続いている。2008年に大量にガスを確保することに成功したが、その分が2018年分まで残っている。掘削技術の発達で新しいガスも取れており供給過剰は続く。
2011-07-10 00:02:47【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】以上3つがロシアがドイツにガスを高く売れない理由。ドイツが市場価格の2倍近くでガスを買っていたのは市場を経由せずロシアから直接買っていから。技術革新で掘削コストも下がっている現状、今後天然ガスの値段が上がることは考えにくい。
2011-07-10 00:05:18【環境政治学者Maximilian Kuhnさんの話】ドイツが脱原発を決めた背景にはドイツが核兵器を持っておらず、核エネルギーに対して興味が薄いということもある。それよりドイツが技術を持ってる再生可能エネルギー関連の会社を伸ばした方が国力につながるという経済的考え方も大きい。
2011-07-10 00:07:48