仮面ライダークウガ感想備忘録 #クウガ20周年配信

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

やー！面白いなあクウガ！　見始めて良かった。

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クウガ５話。「一条さんが警察のバイクを横流ししたの有耶無耶のまま進められたらちょっと困るな…」と思ってたので、ちゃんと言及されてて安心してしまったw

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それはそれとして、警察内部でもクウガ＝未確認生命体４号に対する意識、認識にグラデーションが形成されてるのが面白い。本人は五代ともクウガとも直接接触一切無いものの、部下の一条を信用して泳がす部長さんが良いキャラしてる。

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現代日本舞台に等身大の謎の怪人とそれと戦うヒーローの話をリアリティライン高めでやろうとすると、必然的に警察との関係性をどう描くかが作劇上の難点になるので、この辺かなり慎重に進めてるなという印象。

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しかし怪人（まだ作中では呼称されてないけどグロンギだっけ？）が一切日本語喋らないの非常に良いんだけど、せっかく架空言語使ってるのに発音がゴリッゴリにカタカナなのがちょっとなー。もうちょいそれっぽさが欲しかった所。

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５話は地味に「奴らも変身するんですか！？」という台詞が良くって、怪人が「人の姿で人間社会にひっそりと潜伏している」という存在だと認識する事で、治安維持側からすると危機意識が一気に跳ね上がるんですよね。

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「変身ヒーロー物のお約束」を前提にせず、この辺に一個一個ちゃんとリアクション取らせてく描写があることでドラマとしてリアリティが生まれる訳で、単に設定があればリアルという話ではないのだ。

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クウガ見てると寄生獣に近い風情を感じる事が多くって（実際制作側はかなり参考にした部分は多そう）、逆説的に寄生獣が本質的に「特撮ヒーロー物」の系譜というかフォーマットみたいなものを多分に引き継いでる作品だった事が分かりますね。

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クウガ６話。五代君にとって一番身近な協力者だった桜子さんがようやく能動的に五代君に「協力」するのがドラマパートのハイライト。

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クウガ、リアルな設定でともすればシリアス一辺倒になりそうな所を、五代君（と一条さん）が人柄でもって協力者を増やしてく展開が明るい雰囲気を維持してて安心感がある。

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一方でリアリティライン高めのクウガの場合、「警察はそんな人情で動いてられませんよね」という所がミソで、その緩衝点に現状１番の理解者な一条さんが配置されてるのが巧みな構成。

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てゆーか一条さんと五代君、もっとお互い相容れないタイプの凸凹バディっぽい雰囲気のキャラだと勝手に思ってたので、６話にして早々に「彼は私に似てるんです」とか言い出して笑ってしまった。

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フォームチェンジはクウガの能力の目玉の１つなのだと思うが、序盤では「どういう利点があってどう使いこなせば良いかが自分でもよく分からない」ってのが良いですね。基本的にクウガの事も怪人の事も皆何も分かってないから手探りなんですよ。「今度は初めから青か！」の台詞が振るっている。

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「シンゴジラは怪獣映画が存在しない世界」って言ってたけど、クウガも「変身ヒーロー番組が存在しない世界」な風情がある。

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五代君自身が、変身もフォームチェンジも武器も「自分でもよく分からんけど、どうもこうするとこうなるっぽい」って感じで、手探りでクウガの能力を把握してくプロセスが丁寧で面白いですよね、クウガ。

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しかしこれ体感だとこの作りで最後まで緊迫感もって話作れるの２クール限界では？って感覚があるんだが、４クール分本当にこのテンション維持できるのかってのが割とマジで不安になってたりするんだが。大丈夫なんか？

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仮面ライダークウガ７話。相変わらず警察の描写が抜群。大口径のリボルバー拳銃に「えらいもんが支給されたもんだな」が痺れるし、さらに次の「俺たち本当に迷わず撃てるのかねえ」も凄い。

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正体不明の殺戮怪人が「人間に化けれる」ことがいかに恐ろしいかを、直接描写でなくこういう会話の積み重ねで刻みつけてく訳ですよ。

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いやしかしクウガまじで凄いな！　こんなんそりゃヒットするわってと思うし、これと同じもん毎年作れってことになったスタッフ、気狂うで。　平成ライダー製作史、クウガからのスタートという事実が既に修羅道。

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こっからのスタートで毎年１タイトルずつ作ってて、現状までに作風に幅持たせてシリーズ化させ続けた20年、相当にドラマチックな話やぞ。

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平成ライダー史、自分の知ったシリーズの比喩で凄え雑な言い方をすると、多分Gガンをどこでブッコむかって話だったんだろうな、と。

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仮面ライダークウガ８話。このリアリティラインで人がバンバン死ぬ展開だと、必然「遺族」が大量に発生する訳で、前回今回とでその辺を絡めた話をした形になる。

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でまあ、その辺の話は割とドラマにしやすいし、緊迫感も得られるのでシリアスにいくらでもやれる所なのだが、そこは五代君の明るい性格で暗くなりすぎない範囲で作劇してる所は好感が持てる。

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なんつーか、この設定とリアリティで異形の変身ヒーローものやると、勢い「誰にも理解されず人知れず戦うダークヒーロー」をやりそうになる所なんだが、クウガの場合は五代君自身の性格もだし、周囲にちゃんと理解者も協力者もいて、その辺が設定としての恐ろしい状況とうまくバランス取れてて良い。

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前回から新登場の緑フォームも、前回の青フォームに引き続き使い勝手がよく分からずまず敗戦するのだけど、そこで「じゃあどう戦えば良いか」を一緒に考えてくれる仲間がちゃんと五代君にはいるんですよね。その辺がクウガ凄く良い。