シャード・オブ・マッポーカリプス(28):ネオサイタマのアクション映画とVHSテープ

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「またラリっていたのか」すれ違いざまニンジャスレイヤーは、イディオットめいて中空をぽかんと見つめるタキと、カウンターの上のゴミクズを一瞥しながら言った。「どうしようもない奴だ」　13

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「ふざけるなよ、オレが昨日の夜、お前のためにどれだけ下調べしてやったと思ってんだよ……恩知らずが」タキは頭を掻きながら言い、欠伸をした。その視線はTV画面に釘付けのままだった。「お前は、映画観ないのか？　好きな映画スターとか居ないのかよ？」　14

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「映画？」ニンジャスレイヤーは振り返り、店内の隅を見上げた。DIYで棚が作られ、そこに古いブラウン菅のTVが置かれていた。タキはラリっていたのではなく、その画面を観ていたのだ。　15

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

映っている映画は古く、マスラダにはよくわからない。テレビ本体はおそらく、有名なチャノマ・コンフォーツ社のレトロ・ヴィンテージか、あるいはそれを想起させる粗悪な大量生産模造品だろう。　16

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「買ったのか？」「そうです！台は私が作ったんですよ。一緒に観ませんか？」コトブキが呼びかけた。「いや、いい」マスラダは素っ気なく手で合図し、ピザタキの奥へと向かった。バチバチと火花を散らす裸電球の下を通り、ドアを越えて、見えなくなった。　17

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「ピザもありますよ」「ほっとけほっとけ、あいつワーカホリックなんだよ」マスラダが居なくなるのを見計らってから、タキは残念そうな表情のコトブキに言った。「それより、ケモビールでも飲もうぜ」　18

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PLUS特別放送 【シャード・オブ・マッポーカリプス：ネオサイタマのアクション映画とVHSテープ】終

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（今回の放送内容はTwitter字数制限の関係で一部を編集/省略しています。フルで読みたい方はPLUSをどうぞ！） （特別放送は引き続き継続です！次回は戦国時代末期のニンジャスレイヤーが戦う【サムライニンジャスレイヤー　ハイヌーン・ニンジャ・ノーマッド】を予定。オタノシミニネ！） pic.twitter.com/tcyciwyfUh

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