初期デアに斎藤さんがいたという幻覚+α

実装からまだ1週間という事実が一番恐ろしい
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相古 @soko_brakawani

ぐだ「じゃあワイバーン斬りの一ちゃんとかゴースト斬りの一ちゃんとかにはなれないってこと!?!?」 斎藤「マスターちゃん僕のこと何だと……あっ待てお前!だからずっと等倍相手にも俺連れ出してたな!?!?」 ぐだ「強靭無敵最強の一ちゃんは?!?!」 斎藤「肩書きが二つばかし多くない?!」

2020-10-18 16:12:40
相古 @soko_brakawani

ぐだ「マジか……俺てっきり、倒せば倒すほどサーヴァントって強くなるもんだと……」 斎藤「サーヴァントは基本成長しないの。大体ほら、僕の無敵の剣って『強い奴とは戦わない』って意味よ?運転しなけりゃゴールド免許も取れるでしょ」 ぐだ「喩えが俗っぽいぞ……」 斎藤「ははは、うるさい」

2020-10-18 16:15:26
相古 @soko_brakawani

ぐだ「でも本当にごめん……じゃあ一ちゃんに無理させてたんだね、俺……」 斎藤「まあ無理ではなかったけどね。強い奴には強いサーヴァントに手伝って貰えばいいんだよ、僕じゃなくて」 ぐだ「……」 斎藤「なに?」 ぐだ「俺は、一ちゃんが一番強くて最高にカッコいいと思ってるんだけど……」

2020-10-18 16:17:45
相古 @soko_brakawani

── 斎藤「うぉらぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」 マシュ「斎藤さんあっという間に敵を撃破してしまいました……なんだかとても気合が入っているようですね!」 ぐだ「何か良いことでもあったのかな……?」 斎藤「とっとと次行くよマスターちゃん!!マシュちゃん!!」 マシュ「はい!」 ぐだ「うん!」

2020-10-18 16:19:54
相古 @soko_brakawani

ぐだに褒め殺しにされて「ったくもうさあ!!マスターちゃんそういうとこあるよなあ!!いい加減僕に構うのやめなさいよ!!」って照れギレする一ちゃん

2020-10-18 16:48:22
相古 @soko_brakawani

── ぐだ「生前の逸話が無ければ特攻がつかない」 斎藤「変なこと考えないでねマスターちゃん」 ぐだ「つまり生前の逸話を作ればめちゃくちゃ強くなるのでは?」 斎藤「変なこと考えるなっつったろ歴史学者に死ぬほど怒られろ」 ぐだ「カルデア映像制作部ー!!」 斎藤「待てコラ!!」

2020-10-18 18:06:18
相古 @soko_brakawani

時は現代。眠らない街、新宿。 そこに蘇った新撰組三番隊隊長、斎藤一。 彼は街の掃除屋として、裁かれない悪を斬り捨てていく── 『CITY SABER』 斎藤「アウトだバカ!!!」 ぐだ「OPはマシュ、EDは俺が歌うよ!!」 斎藤「アウトだバカ!!!!」

2020-10-18 18:12:13
相古 @soko_brakawani

斎藤「映像制作してくれるのは嬉しいよ?でもなんで僕なのさ。沖田ちゃん達にも聞いて新撰組のやつとか作ればいいんじゃないの……」 ぐだ「うん……」 斎藤「いや、でもあんまりウケは良くないかな……最後はほら、あんまりマスターちゃんに見せたくないやつだしさ」 ぐだ「最初はそのつもりだった」

2020-10-18 18:23:23
相古 @soko_brakawani

斎藤「分かったでしょ?悲劇にしかならないからねえ……」 ぐだ「いやそうじゃなくて」 斎藤「え?何?」 ぐだ「沖田さん達に取材に行ったら、最終的に『新撰組戦士マコトマン』っていうロボット物の企画になっちゃって……」 斎藤「???」 ぐだ「あれコレ違うな?って頓挫した」 斎藤「?????」

2020-10-18 18:25:56
相古 @soko_brakawani

ぐだ「ちなみに俺は一切口出ししてないからね。ただ、沖田さんや土方さんと話してるうちに他のみんなも集まってきて、結局2人がGOサイン出したのがそれだった」 斎藤「よりにもよって二人とも出しちゃったの!?いや何だよ俺たちの歴史にロボットなんて一寸たりとも存在してねえだろが!!」

2020-10-18 18:28:51
相古 @soko_brakawani

ぐだ「ちなみに一ちゃんは『マコトサード』に乗る無敵三番隊の艦長」 斎藤「隊長ですらねえ!新撰組って銀河を股にかけてたっけかあ!?」 ぐだ「まあ流石に企画としては面白いけど、本来のコンセプトとは外れてるから没にしたんだけどさ……」 斎藤「ありがとうね本当に!それマジで耐えられんわ!」

2020-10-18 18:32:21

回顧

相古 @soko_brakawani

「もちろん、ドクターもダヴィンチちゃんもスタッフの皆も強くて頼もしいって前提でさ。 あの何が起こってるのか分からないまま、沢山の人が亡くなって、マシュと2人で一緒に人理修復に飛び込んで行かなくちゃなかった時……結構、まだ頭が追い付いてなくてさ。

2020-10-18 17:12:28
相古 @soko_brakawani

英霊を召喚できるって聞いたときも、どんな強い人が助けてくれるんだろうって気持ちよりも、どんな人が来るんだろうって怖さ……っていうのもちょっと違うかな。不安だったんだ。仲良くなれるかな、とかそんな子供じみた……。 だから、一ちゃんが来てくれてビックリしたんだよね。

2020-10-18 17:15:28
相古 @soko_brakawani

沢山の英霊の中で、俺と同じ日本の、あの新撰組の、俺の知ってる英霊だよ!しっかも一ちゃんすっごくカッコいいじゃん!俺ビックリしちゃってさ!だから俺、あの時……あの時、すっごく、すっごくすっごくすっっっごーく!安心した!ぽやぽやしてた頭がスッキリして!ああ、俺は今ここにいるんだって、

2020-10-18 17:18:01
相古 @soko_brakawani

一ちゃんを知ってる俺がここにいるんだって、そう思ったんだよね。 ……まあ、今でもずっと一ちゃんに苦労かけてるし、最初の頃なんて右も左も分かんなかったから昔の方が気を遣わせてばっかでさ!……え、何その顔。いや当時から気付いてたよ?いやいや一ちゃんそういうとこすっごく分かりやすいよ?

2020-10-18 17:20:13
相古 @soko_brakawani

だから『あっ俺また気を遣わせちゃってるなー反省しなきゃ』とかもう随分あったしさ。 ……照れ!?照れてる!一ちゃん照れて──痛い、いたいから!頭グリグリは勘弁だからほんとに!ありがとうって、ありがとうって言いたかったんだってば!いや照れてグリグリしないでほんとに俺の頭つぶれる!!」

2020-10-18 17:23:09

逃げられない話

相古 @soko_brakawani

勝てない相手には挑まない、無敵の剣とはそういうことだ。 生き延びるためにはそのための策というものがあり、真正面から斬り続けていればいつか返す刀で血を吹き出すだろう。 「俺は死なない──」 刀を振り、躱され、受けて、それが重い。 「死にたくない──」

2020-10-18 22:06:23
相古 @soko_brakawani

歯を食いしばり、"一歩も引かない"。 引いたら死ぬからだ。命を奪われ、二度と帰らない。 「死なせたくねえんだよ──!!」 勝ち目のない戦いだと分かっていてなお、それを探しに来た。刃の合間に見える輝きが見えるまでになった。

2020-10-18 22:06:23
相古 @soko_brakawani

敵の魔力が増大する。構えたマスターの腰を掴む。緊急回避。瞬間に立っていた大地が抉れ、コートの端が焼け焦げる。 瞬間強化。応急手当。マスターの体から力が抜ける。「一ちゃん」いやよくぞ二回目まで持ち堪えた。構えた国重が血飛沫を受けてなお輝く。

2020-10-18 22:06:23
相古 @soko_brakawani

放出される魔力がエーテルを巡る。マスターが飛び降り、後顧の憂いなく宙を蹴った自分の体は敵へと真っ直ぐに降下した。 何度も味わってきた感触、"人を斬る"ということ。二振りの刀での隙のない連撃の最中に懐かしさを覚える。 ……なあマスター。俺はどうしようもなく人斬りなんだよ。

2020-10-18 22:06:24
相古 @soko_brakawani

相手の霊基が消滅する。刀を納めることも忘れ、我が身を顧みた。溢れる血潮は身体中を覆い尽くし、最早無事と呼べる部分がない。頭の芯が焼け焦げたように熱くなって、顔も恐らく悪鬼じみたそれから戻らない。 「一ちゃん!」 「あー、待って。俺いまいつもの『一ちゃん』に戻るの難しいっつーか……」

2020-10-18 22:06:24
相古 @soko_brakawani

「大丈夫だって!ほら」 少年の体もまた薄い刀傷が見える。退かんと言って俺はこれか、と溜息を吐いてしまいそうで持ち堪えてはみるが。 「無理させてごめん。でもやっぱり最高にカッコよかった」 「マスターお前、死にかけた感想がそれかよ」 一は笑った。マスターも笑った。 よく似た笑顔だった。

2020-10-18 22:06:24

アーツ剣

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