- Uroak_Miku
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uroak_miku
@Uroak_Miku
月着陸の9年前に書かれた月面パニック小説『渇きの海』は、液体でも個体でもない、不思議な海に事故で沈んでしまった月面遊覧船の、救出劇でした。
2020-10-27 20:12:56
uroak_miku
@Uroak_Miku
月面の一部はパウダー状になっているんじゃないかと科学的想像を広げ、真空中ではパウダーはほぼ流体化する→月面に海! と着想して、個体でも液体でもない厄介な海を舞台にした沈没船救出の物語。
2020-10-27 20:16:13
uroak_miku
@Uroak_Miku
事実上流体だから掘ることができず、超微細とはいえ個体ではあるからポンプで吸い出すこともできない、そんな物質に沈んでしまった月面遊覧船から、乗客をどうやって救い出す?
2020-10-27 20:18:15
uroak_miku
@Uroak_Miku
小説の中で救出チームのひとりが口走る。「この海は個体でも液体でもなく、両方の扱いにくいところをそれぞれ兼揃えていて、それでいて長所は何にもない!」
2020-10-27 20:20:54
uroak_miku
@Uroak_Miku
最終的には救出は成功します。クラーク先生の科学知識と洞察力が、平明な文とかっちりした構成力に支えられていかんなく発揮された名作です。
2020-10-27 20:22:53