ポンケ
@ponke1943
−じわり− 濡れたやうな夜の空気に包まれる、見知らぬ人肌に触れたやうな厭な空気である。空を見上げる、ぽつかりと浮かぶ煌々たる月もまた人肌のやうな光を投げ掛けてゐる。 嗚呼、暑ひ夜だ。帰宅仕る。
2011-07-16 22:22:44
ポンケ
@ponke1943
かり、かり、かり。足元の小さな甲蟲が乾ひた脚音を立ててゐる。男は家路を急ぐ、空を見上げればぴんほおるかめらに開ひた穴のやうな月が追ひてくる。お前に帰る場所はあるのか?問ふた所で答へなど無い。無言のまま男は家を前にする。ぽつねんと、帰宅。
2011-07-17 22:19:04
ポンケ
@ponke1943
人と雲の行く果てはどこだらふか、"ぱのらま"の島の奥に或る、月の裏の"くれえたあ"かも知れない、確かな事は分からないけれど、確かな事は分からないけれど、確かな事は分からないけれど…帰宅ぅ!!
2011-07-30 22:29:12
ポンケ
@ponke1943
一部始終を見ていたレティクル座の神様、その気高き琥珀の指で笑う天使を地上へ、笑う天使の放つ矢は五千百度の炎、帰宅の場は火の海、ただいま。
2011-08-06 22:36:30