アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、新ど根性ガエル1A話脚本:第1話の密度
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#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 25 地下にある大きな石の先端は、ひろしとピョン吉の出会いの発端になったものだった。ピョン吉は涙ながらに、ひろしが遅刻しないために(上から掘って)石を取り除く事を承諾。宝島(演出)やカイジ2期(脚本)など、キャラの泣き顔は印象に残る。 pic.twitter.com/kffU0R67SY
2020-11-01 14:31:04#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 26 ひろし達が地面を掘り進めている間、カラスが映るが、状況や心情と連動するカラス描写は多い。F-エフ-・カイジ(脚本)、宝島(演出)と比較。 pic.twitter.com/4ysDEFgERY
2020-11-01 14:31:50#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 27 通りかかった梅さんも加わり、ひろし達は石を取り除こうとするが、石の巨大さと、地下の構造に気付く。地形の複雑な構造を使う話の構成は、やはりアンパンマン(脚本)を彷彿とさせる。 pic.twitter.com/9h6I0JgAdf
2020-11-01 14:33:12#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 28 ひろしと五郎は、顔を見合わせる。ここも二人の仲良しさの描写がかわいい。 F-エフ-・グラゼニ・おにいさまへ…(脚本)ほか、かわいい友情描写は、高屋敷氏担当作で目立つ。 pic.twitter.com/lViKoGj6OQ
2020-11-01 14:34:00#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 29 ひろし・五郎・梅さんは、精根尽き果てる。3人組単位での仲良しぶりも、よく出る。グラゼニ・おにいさまへ…(脚本)では、原作を改変してまで(原作には無い組み合わせを作って)、仲良し3人組の描写を増やし、友情を前面に出している。 pic.twitter.com/b259tTWZcM
2020-11-01 14:34:51#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 30 一方、南先生と、宝寿司の大将(梅さんの上司)は、カンカンに怒っていたのだった。 怒りのリアクションが、ルパン三世2nd(演出/コンテ)や、キャッツアイ(脚本)と重なってくる。傾向として、単語の連呼や、身ぶり手ぶりの子供っぽさがある。 pic.twitter.com/mNdo1SijRR
2020-11-01 14:35:42#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 まとめ1 初代ど根性ガエル(アニメ)にも、ピョン吉とひろしが出会った切欠の石の話がある。実は巨大な石というのは同じだが、初代の方は大がかりな土木工事に発展し、本作の方は、ひろし達が掘るも断念。どちらも話の組み立てが凝っている。
2020-11-01 14:36:31#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 まとめ2 今回は1話ということで、ある程度のキャラ紹介や、作品世界の設定を見せる必要がある。それをこなしつつ、学校への近道を探るという日常(?)回を見せていく構成は、システマチックな脚本を書く高屋敷氏らしいと言える。
2020-11-01 14:37:13#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 まとめ3 学校への近道を探るというコンセプトで、ひろし達の住む町の設定を見せていくのも上手い。本作の美術監督である水谷利春氏は、知る人ぞ知る名手で、同氏の技術を最大限に生かした話作りにもなっている。
2020-11-01 14:37:51#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 まとめ4 30分内2話構成で、尺が約10分しかないのに、情感ある「間」を形成したり、1話内に走らせるエピソードが複数あったり(キャラ・作品設定の紹介、日常、町の紹介、遅刻防止作戦、過去回想、オチほか)するのも凄い。高屋敷氏の技巧が感じられる。
2020-11-01 14:38:33#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 まとめ5 学校への直通地下道を掘るという大作戦に発展するのも、凝っていて回りくどい作戦を好む高屋敷氏らしい。アンパンマンの同氏脚本回でも、ばいきんまんが凝った回りくどい作戦を立てまくる。こういった癖を見ていくのも面白い。
2020-11-01 14:39:08#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 まとめ6 地下道を掘る作戦は、まんが世界昔ばなし(演出/コンテ)にも出るわけであるが、高屋敷氏は色々な作品に映画のパロディーやオマージュを入れる傾向にある。そこから推測するに、地下道ネタは映画『大脱走』が元になっているのかもしれない。
2020-11-01 14:39:49#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 まとめ7 高屋敷氏の大きな特徴である、大人達や仲間達の温かさについても、しっかりと出ている。母や先生といった大人達は、内心ではひろしを温かく見守っているし、仲間達は、落ち込むひろしを放置しない。こういった人々の繋がりの大切さは強く出ている。
2020-11-01 14:40:33#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 まとめ8 こういった「人々の温かさ」の表現については、カイジ(シリーズ構成・脚本)でも如実に表れている。原作からどこを強調するかは個人によって異なることが、高屋敷氏の担当作を見ていくとわかってきて、興味深い。
2020-11-01 14:41:06#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 まとめ9 今回も、相変わらず凝った構成の話作りや、一貫したテーマの強調が見られるわけであるが、比較的初期の担当作である、ガンバの冒険(脚本)にも、その傾向は見られる。70年代~現代まで、この技巧を保ち、研ぎすましているのは、やはり凄まじい。
2020-11-01 14:41:49#高屋敷氏脚本新ど根性ガエル1A話 まとめ10 ちなみに、今回の演出/コンテの“F.H.キノミヤ”は、小林治氏(年配の方。同姓同名のアニメ演出家がいるが別人)の変名であることが、数年前の同氏の個展で明らかにされた。最近の同氏の変名は“ススキダトシオ”。参考までに記しておく。
2020-11-01 14:42:41続きはこちらです: