サウンドインパクトの思い出 / ヱヴァンゲリヲン新劇場版–サウンドインパクト-

飯田和敏 @iidakazutoshi

【サウンドインパクトの思い出】まずはクリスカニンガムのパフォーマンスを再現出来るシステムを作った。PSPに照明ヤグラを作ってハーフミラーでキャラを立ち上げたり、レーザーを当てたりというセット。システムというか本体のデコレーションだw　

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【サウンドインパクトの思い出】スモークも出したいなー、と思ったのでドライアイスも装備した。よし、これで完璧！と思ったのだが、これはあくまでもPSPのデコレーションであり、ゲーム制作が進んだわけではないことに気づいたのだった。

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【サウンドインパクトの思い出】開発初期段階は動く企画書としてflashが大活躍した。メニュー画面に使う海を撮影してきてもらった。後処理で赤くすればイイっすよね？　バカヤロ！海を赤く染めるんだよ！　

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【サウンドインパクトの思い出】エヴァを手がけることにはすごいプレッシャーがあった。アマゾンで★×１がぶわーと並ぶ悪夢を連日見た。ちょうど水嶋ヒロ「kagerou」祭りもあったし。この悪夢と戦うためには、知恵を絞り、丁寧に仕事をするしかなかった。終わったいま★×１の悪夢は消えた。

飯田和敏 @iidakazutoshi

【サウンドインパクトの思い出】企画が動きだすと同時にチームを作って行った。最初の一人目。ある夜のパーティでスピーチ中にある人から受けた不当な扱いについて語っていたので「よし、マイクを叩き付けろ！」と言ったらみごとにゴーンと投げ放った。その心意気を買った！会場の人には後で謝罪した。

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【サウンドインパクトの思い出】僕はテレビ版に熱狂したロートルなので、新劇場版のファンと同じ感性を持ったスタッフがいるべきだと思った。ある日、居酒屋で「生まれて初めて意識的に観たアニメが『エヴァ』なんです」と唐突に告白してきたプログラマーがいた。23歳。彼をプロジェクトに誘った。

飯田和敏 @iidakazutoshi

【サウンドインパクトの思い出】アンノウンリズムアクションゲームとして、様々なゲームアイディアを考案した。思いついたのは１０００個くらい。ホワイトボードにメモしたのは１００個くらい。flashバージョンを作ったのは１０個くらい。そこからさらに厳選して６つのゲームにまとまった。

飯田和敏 @iidakazutoshi

【サウンドインパクトの思い出】具体化されなかったアイディアは没というわけではない。最終的に形になった6つに自然に吸収され遊びの強度が高まった。このプロセスにおいては20年間ゲームを作って来た僕の決断が冴えまくっていた（たまに自慢させてw）。前述した20代の青年との違いはこの一点！

飯田和敏 @iidakazutoshi

【サウンドインパクトの思い出】ぼくがはじめてゲーム制作に携わったのは「yawara!」「コブラ」「ロードス島戦記」だった。版権ものは個人的には原点回帰だったりする。

飯田和敏 @iidakazutoshi

【サウンドインパクトの思い出】コミック版「デビルマン」を企画したことがある。ハルマゲドン世界散策ゲーム。結果的には流れてしまったけど永井豪先生にサインをもらった。デビルマン付きで！「破」のラスト、初号機の慟哭を観た時、嬉しかった。

飯田和敏 @iidakazutoshi

【サウンドインパクトの思い出】零号機のアクションフィギアを使ってストップモーションアニメも作った。楽しかったけどハリーハウゼンには届かず…。IKなどに頼り過ぎて動きのデッサン力が後退してた。これは課題として今後も引継いでいこうと思っている。

飯田和敏 @iidakazutoshi

【サウンドインパクトの思い出】「エヴァ」はみなさんご存知の通り、過去の映像作品への壮大なオマージュであります。ゲームとして拮抗させるためにぼくらもより多くのオマージュを捧げた。ゲームのサブタイトルに注目して欲しいです。

飯田和敏 @iidakazutoshi

【サウンドインパクトの思い出】GhMにはリズムゲーム全国レベルの超絶技巧者とリズム感イマイチのスタッフがいて、両者が楽しめるゲームにしたかった。で、バンドのドラマーに譜面作成を依頼した。楽器の演奏なら正解でも不正解でも楽しいから。彼はそのニュアンスを汲んでくれた。

飯田和敏 @iidakazutoshi

【サウンドインパクトの思い出】ボタンを押すと音が出て絵が変わる。ヴィデオゲームのプリミティブな快楽のひとつだ。ネタが最高水準の強度を持つエヴァ。絶対イケる、と自分を鼓舞していた。ただこの想いが確信になったのはみんなが丁寧に仕事を積み上げてきたから。そしてチームワーク！

飯田和敏 @iidakazutoshi

【サウンドインパクトの思い出】サウンドのアレンジについて、当初はフレーズをループさせダンスビートを加えるという音ゲーとしてはまっとうなやりかたをしていた。これは遊びやすかったのだが映像との乖離が気になるようになり、エヴァのサウンドの重厚感をそのまま生かすアプローチを試みた。