斎藤さんの書き物

桃太郎以外の書き物メモです。
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齋藤虎之介 @tora404

「人恋しくなっても誰とも接することはできん。いやお前さんが近づいていっても今ここで経験したように皆逃げて行ってしまう。罵声を浴びせられもしかしたら暴力だって浴びせられるかもしれん。」娘はぎゅっと唇を噛み締めコクリと頷きました。「そうかそれなら少し待っていなさい。」そう言うと村人達

2011-07-19 11:30:46
齋藤虎之介 @tora404

は何かを集め始めました。「ほらこれを持って行きなされ。」鼻を摘まんで老人が大きな荷物を渡してくれました。「当面の食料や着るもの生活に必要な物を入れておる。これがなくなるまでになんとか自分一人で生きていく術をさがすんじゃ。ワシらに出来ることはこれくらいじゃ。」「有難う御座居ます!

2011-07-19 11:34:12
齋藤虎之介 @tora404

有難うございます!このご恩は一生忘れません。私を自由にしてくれてしかもこんなお心遣いまで。本当に有難う御座います!」娘は何度も何度も村人達に頭を下げて村を去って行きました。しばらく歩いているとすっかり辺りは暗くなってしまいたました。娘は老人に貰った荷物を開けると丁寧に火のおこし方

2011-07-19 11:36:36
齋藤虎之介 @tora404

が書かれた紙が入っていました。娘は字が読めないだろうということで絵で分かりやすくその手順が書かれていました。「ふーんこの石とこの石をこうして」カチッ!「なあ村長なんだかあの娘かわいそうでしたね。村のもんがあんなに罵声を浴びせても最後には涙ながらにお礼をしてくれて。」「うむ。

2011-07-19 11:39:04
齋藤虎之介 @tora404

そうじゃな。しかしあの子がどんなにいい子であろうとこの村には置いておけん。一緒に住むことは叶わん。」「…そうですよね。」ドーーーン!!!村から見える遠くの山で物凄い爆発音が聞こえました。振り返ってみると大きな火柱が見えます。「村長!もしかして!」「あ!あぁぁうっかりしておった。」

2011-07-19 11:41:39
齋藤虎之介 @tora404

火柱は天高く登りやがて綺麗な尾を引く彗星となりました。人々はそれをへこき星と呼び、いつしかそれが訛ってほうき星と呼ばれるようになりましたとさ。おわり。

2011-07-19 11:46:42
齋藤虎之介 @tora404

「きゃああああああ」娘が石を擦って火花が出た瞬間お尻から爆発的な炎が噴出され一気に空へと舞い上がりました。「私飛んでる!空を飛んでるわ!」夜空に舞い上がった娘はどんどん、どんどん上空へと昇っていきました。「あぁあの高く高くに見えるキラキラする光はきっと私のような境遇の人たちなんだ

2011-07-19 12:02:00
齋藤虎之介 @tora404

わ!あそこまで行けば私と友達になってくれる人が沢山いるはず!」娘は夜空に瞬く星を見てそう思いどんどん、どんどんそら高く舞い上がって行きました。「皆と仲良く出来るかしら。みんな私を受け入れてくれるかしら!うん、きっと大丈夫」娘は空へと宇宙へと何処までも高く高く飛んで行きました。

2011-07-19 12:04:47
齋藤虎之介 @tora404

つまらない、つまらないと日々の生活をダラダラ過ごしている男の前に女神が現れ、つまらないあなたの生活を変えてあげましょう。あなたは何になりたいですか?と聞いてきた。男は芸能人!と答えたが人気がでるわけもなくまたダラダラ過ごしていた。また女神が現れ今度はパイロットにしてもらった。

2012-03-14 15:26:23
齋藤虎之介 @tora404

最初こそは青い空や雲を見下ろすのが新鮮で楽しかったけれどそのうち飽きてまたダラダラすごすようになった。また女神が現れたので今度は宇宙飛行士にしてもらった。宇宙へ飛び立つ前の過酷なトレーニングでギブアップしてしまいまたダラダラすごすようになってしまった。そしてまた女神が現れて

2012-03-14 15:28:57
齋藤虎之介 @tora404

弁護士、教師、レーシングドライバー、八百屋、航海士、石油堀、みかん農場、昆虫学者色々な事をしたけれど結局はダラダラ過ごす生活に戻ってしまった。そしてまた女神が現れた時に男は聞いてみた。なんでこんなにつまらないんですか?ありとあらゆる事をしたけれど全部つまらないのは何故ですか?

2012-03-14 15:32:12
齋藤虎之介 @tora404

すると女神はいった。「○○○○○○○○○○○○○○だからですよ。」正解はwebで!

2012-03-14 15:33:12
齋藤虎之介 @tora404

すると女神はいった。「あなたはつまらないからただ漠然と何かをしたい、何か変化を求めていた。そうではないのです。つまらない現状をどうすれば楽しくできるのかどうすれば環境が変わるのかを考えなくてはならなかったのです。やりたいこともないのに今とは違うことをしたい!そう考えるのが間違って

2012-03-14 15:47:34
齋藤虎之介 @tora404

いたのです。本当は自分は何をしたいのか。まずそれを考え見つけることが大事なのですよ。」と女神はいいました。女神のあまりの正論っぷり、薄々自分も気づいていた事を言われ返す言葉もない男はだんだん腹がたってきてやり場のない怒りを女神にぶつけました。男は女神のおっぱいを揉んだのです。

2012-03-14 15:50:30
齋藤虎之介 @tora404

男は刑務所の牢屋の中にいました。牢屋のなかで一人取り返しのつかないことをしてしまったと悔やんでいました。何日か経って女神が現れました。あなたは今何をしたいですか?そう問われましたが男は女神に謝りまた俯いてしまいました。あなたは今何をしたいですか?もう一度女神が問いかけてきます。

2012-03-14 15:56:29
齋藤虎之介 @tora404

僕はあなたに何度もチャンスを貰った。しかも僕の間違いを指摘してくれた、けれど僕はそれを裏切ってあなたのおっぱいを揉んでしまった。こんな男に何ができるというのでしょう?なにもできません。もう、なにかやった所で僕はダメなんです。男はそう答えた。では何もしたくない。それでいいですか?

2012-03-14 15:58:26
齋藤虎之介 @tora404

考えることをやまてしまった男は無言で頷いた。目を閉じ部屋の隅にうずくまった。すると柔らかい風、鳥のさえずりが聞こえてきた。男が驚いて目を開けると草原の真ん中にいた。女神もそこに佇んでいる。あなたは何もしたくないと言った。あなたの犯した罪を償うことも放棄した。だからあなたをここに連

2012-03-14 16:04:44
齋藤虎之介 @tora404

れて来たのです。これで満足ですか?男は何を言っていいのかわからず呆然としていたが、あなたは僕を許してくれたのですか?と女神に聞いた。許すもなにもあなたのしたい事をさせてあげただけです。あなたのやりたい事はずっと刹那的で未来についてなにも考えていない。その結果がこの場所でありこの

2012-03-14 16:07:56
齋藤虎之介 @tora404

現状なのです。今あなたが何を思い考えているのかはわかりませんが、あなたの中にある物が今まであなたがしてきた事の結果なのです。そう言い女神は男の前から消えてしまいまし。ただただ何処までも広がる草原の真ん中に取り残されてしまいました。つまらない、つまらないとダラダラ過ごしていた日々と

2012-03-14 16:11:26
齋藤虎之介 @tora404

この草原。場所も違うし状況も違うけれどあの時と全く同じじゃないか。そう呟いて男は苦笑いしました。ここで男が野垂れ死にしてしまうのか、それとも必死にもがいて生きていこうとするのか。それはまた別のお話。続きはwebで!

2012-03-14 16:13:25
齋藤虎之介 @tora404

ネズミの遠山は自分の夢を叶えるために、いつでも行動できるようにとにかく食料を貯めこんだ。都会はネズミにとっては天国だろ?という人もいるかもしれないけれどそんな事はない。ネズミ捕り業者やネズミを殺す薬、強力な粘着テープだって仕掛けられる。そんな幾重にも重なるトラップをくぐり抜けて餌

2012-06-13 11:40:39
齋藤虎之介 @tora404

を取り、日々ギリギリのところで生きて行かなければならないのだ。一時は自然の広がる田舎にでも引っ越そうかとも考えた、自然の中で昆虫や木の実、なんかを採って生物本来の生き方をした方がいいんじゃないか?と思ったこともあった。けれど遠山には夢があった、だからこの厳しい都会の中でもそれを糧

2012-06-13 11:43:07
齋藤虎之介 @tora404

に生きてこられたのだ。「もう少し!もう少し!」そう思いながら遠山は頑張った。物事には当たり前だけれど見える部分と見えない部分がある。例えば善意で何かをやったとしても結果だけ見ると不快に感じる人がいるかもしれない。何かを頑張ってやっていても表面しか見ない人には嫌がらせを受けている!

2012-06-13 11:49:20
齋藤虎之介 @tora404

と思う事だってあるかもしれない。物事の本来の意味を見なかった、見えなかったのにそこまでの道筋を探るでもなく理由を聞くでもなく、ただただ自分に向けられた悪意だと受け取る人だっている。でもそれは悪いことではないと思う、しょうがないことなのではなかろうか。物事を100%理解してもらえる

2012-06-13 11:52:59
齋藤虎之介 @tora404

ように行動できる人なんかいないだろうし、逆に他人を100%理解出来る人なんかいないんだから。例えばこういうことがあった。僕が3歳くらいの時だっただろうか、保育園で芋掘り大会が何日かしてその日の絵を書いた。自分的になかなか良く描け、もしかしたら僕はゴッホの生まれ変わりか何かかも知れ

2012-06-13 11:54:31