「黒ゴス」って・・・何?

Twitterで「ゴス」をキーワードにすると普通に黒いゴシックファッションをわざわざ「黒ゴス」と呼ぶ人を散見するので、なんでゴシック=黒なのか説明が必要だろうということで記事にします。
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一応、以前まとめた記事↓(ゴシックの基礎的な知識はなんとなく分かると思う)の中で紹介した「ゴシックハート」でも著者の高原英理氏が
「色ならば黒」
と明言しているのですが、

まとめ 改めて、「ゴシック」について考えてみよう。 「ゴシックとはこういうものだ」という呟きがたまにあるので、専門書3冊から引用してみました。(自分自身の言葉で説明すると、客観性を欠いた持論に終わってしまうため) ゴシックについて考察する時に参考になれば幸いです。 10015 pv 38

な ん で さ 。

墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

昨日は乱暴な書き方をしたが、元々ゴシックって黒が基本だから「黒ゴス」って呼び方は、 「頭痛が痛い」 と言ってるようなもので、はぁ?ってなる。 「この本読め」とか「この音楽聴け」などと強要する気はないんだが、せめて基礎の基礎だけは押さえて・・・。 (--;) #ゴス #ゴシック #ゴスロリ twitter.com/InuiSumida/sta…

2020-11-10 13:27:24

黒という色のイメージ

墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

「そして、ゴシックの色は黒である。黒という色は闇の色であり、先も触れたように『人間の理性=光』が届かない未知の場所であり、そして死であり、悪である。→

2020-11-12 18:13:01
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→ 黒い服を身につけるということはー聖職者の衣服が黒いことを思い浮かべればー理性=光の届かない領域と交信する能力を暗示しているように思う。同時に想起されるのが、光の届かない領域=死の世界からの使者というイメージ。 →

2020-11-12 18:13:40
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→ もしくは、現代の既成概念を否定するアナーキーな存在=悪。内省的、厭世的、自己否定的な穢れた存在。  そして黒は、これ以上もう何色にも染まらないという反抗的な意思の証しであり、闇に紛れて光の届かない未知の場所に逃亡できる能力を与えてくれる。 →

2020-11-12 18:14:11
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→  黒はまた禁欲を意味する色でもあり、その色をまとうことによって心の奥底からぐつぐつ沸き立ってきている欲望をカモフラージュすることもできる。  そのようなイメージの混交がゴシック・ロマンスに見られた『ゴシックな精神』と重なり合ったのだろう。『黒』は『ゴシック』の色になった。 →

2020-11-12 18:14:41
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→  ついでに付け加えれば、『ゴシック』なファッションをまとうものを『ゴス』と表現するようになってしまった段階ですでにゴシック建築に象徴される中世の『ゴシック』のイメージは完全に換骨奪胎され、 →

2020-11-12 18:15:21
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→ むしろ『黒』という色のイメージによって『ゴシックな精神』が規定されるようになっていたと言っていいかもしれない。たぶん、ね。」 (TH叢書 No.33『特集 ネオ・ゴシック・ヴィジョン』 2008年 アトリエサードより。筆者 沙月樹京)

2020-11-12 18:16:06

じゃあ、その他の色だったら?

ゴシックの基本的な色は黒。だからこそ白を基調にしたなら「白ゴス」と呼ぶし、髪の毛をパステルカラーに染め、ゴシック的なモチーフのある服を着る「pastel‐goth」↓

というゴシックファッションがあるのです。
だから、「黒ゴス」という呼び方は矛盾している。というより逆にあり得ないんですよね。

以上