鬼っ子ハンターついなちゃんFSN第１巻

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

《第１説》 〔ウチは、流れる川を眺めながらぼーっと考え事にふけっていたんや。〕 『はぁ…ここはどこ？ウチは誰？』 〔もちろん記憶喪失じゃのーて、後のは冗談やで、ウチは、日本の誇るスーパー美少女方相氏鬼っ子ハンターついなちゃん！〕 #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱①⑴

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

〔方相氏って言うのは…かいつまんで言うと節分の鬼の天敵、鬼をやっつけるすごい人なんやで！そしてウチこと、役ついな〔えんのついな〕もその方相氏なんやで。すごいんやで。ちなみに役っていうのは、なんていうか字〔あざな〕芸名みたいな #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱①⑵

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

もんで、本名は如月ついな（きさらぎついな）、１４歳ピチピチのJC、女子中学生なんやで！〕 『…って口に出すわけもない妙な自己紹介してもしょーもない。はぁ…』 〔大きなため息ひとつ、誰が言ったか忘れたんやけどため息は幸せを逃がすと #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱①⑶

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

…まぁ、途方にくれているのはたしかなんやけど。〕 『はぁ…夢なら夢で醒めて欲しい…』 〔ウチはまたため息をつきつつ空を見上げた。こんなバカなこと━〕 『バカな事ないやろ。山ほどの岩が浮く空とかどないお伽噺なんやねん━━』 #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱①⑸

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

【鬼っ子ハンターついなちゃんFSN（ファンサイドストーリーノベル）】 方相氏が異世界にとばされたらウチつえーってロリっこ無双するんやで！〔１〕 #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱①⑸

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

《第２説》 【始まりのはじまり】 〔今より約半日ほど前〕 『こらまてー！この鏡ー！』 〔ウチは、とある怪奇事件を解決するため、この街の路地裏で悪さをしている妖怪を追いかけていたんや。〕 『なんやねん！あのどでかい手鏡お化けは！』 #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱②⑴

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

〔そうソレは、まさに大きな古い鏡に女性の脚が生えた…〕 『キモッ…ふざけてて弱っちそうなのに…ディクソン！方相閃・電雷〔ほうそうせん・でんらい〕！！』 〔ウチの頭の上にある四つ目の方相面（通称ディクソン）の目がピカッと光輝く！ #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱②⑵

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

ウチのようなデキル方相氏は、魔法とはちゃうけど、霊力を操り、方相術という霊術を行使すること出来るんやで！ウチの場合ディクソンが居ないとほとんど霊力制御が出来ない…のはヒミツやで。ディクソンから放たれる霊光で敵は真っ黒黒こげに #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱②⑶

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

…ならなかった！鏡の妖怪は向きを変えこっちを向くとディクソンから放たれた光線は、相手の鏡の部分に当たってこっちに反射してきた。〕 『やっぱり跳ね返って来た！くぬぬ…！やっぱ矛で突っついて割ったるしかない！』 〔ウチは、矛を構え #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱②⑷

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

姿勢を低くして加速した。 相手も速い速度で逃げてるけど、ウチには秘策があった。〕 『おっ？』 〔霊信が届いた。使い魔の【前鬼】【後鬼】からや。【前鬼】【後鬼】はぬいぐるみの格好した使い魔なんやけど、足止めくらいには使えるんやで。 #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱②⑸

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

ウチは霊信で指示を送った。少しでも動きを止めたら仕留めるられる。…見えた！〕 『これで終わりやー！方相閃・羅突！（ほうそうせん・らとつ）』 〔ウチは自分の身の丈ほどの大きな矛を脇に抱え全体重をかけて突進をしたんや！〕 #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱②⑹

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

（ビギキッ！！） 〔妖怪の鏡にヒビが走った。これで勝ったとウチは安心した…ウチは油断したんや。〕 『ヨッシャー！ウチの勝…えっ？』 〔鏡を割ったウチと矛は妖怪の身体を貫いて…なかったんや。鏡の向こうには…穴…真っ黒な穴が空いて #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱②⑺

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

いたんや。そしてウチはその穴に吸い込まれる様に落ちていきそのまま気が遠くなっていき…〕 『…どんだけウチは気を失ってたかわからんけど、目が覚めたら、ここに倒れていた…と。ふみゃぁ…』 〔ウチは再び、大きなため息をついたんや。〕 #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱②⑻

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

《第３説》 【異世界方相氏はじめました。】 とりあえず、ウチは、今現在、ウチの身に起こっている事について考えてたんや。 〔なんかようわからんけど、めっちゃ霊力が、強くなってる気がする。あとなんか身が軽いというか、なんか変……〕 #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱③⑴

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

ウチは足元の小石を拾って、川に向かって投げた…… 〔ヒュン━━ドバーン！〕 座ったまま投げたはずなのに、水柱が３メートルぐらい上がり、川の底が見えた。 （……ヤバいやろ……ウチの力。腕力？身体能力……３倍か４倍位……？） #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱③⑵

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

（あと……あれも試してみんと……） 『いくでディクソン！【方相閃▪雷閃（らいせん）】！』 ウチは、川向こうの木に当てる技を放った。 〔カッ━━チュドーン！〕 凄まじい砂煙と爆風が巻き起こった。 （あぁ……やっぱりこうなった……） #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱③⑶

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

ため息をつく……ウチの前には、２０mぐらいの焼け野原ができていたんや。 （ここまでするつもりはなかったんやけどな。すまへん、木！） 『ウチ、どないなってしまったんやろか？なぁディクソン？』 ディクソン「くぁwせdrftgyふじこlp…」 #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱③⑷

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

『はぁぁぁ！』 ウチは、特大のため息をついた。 ここに来てからなんか知らへんけど、ディクソンがバグってるみたいなんや。 技を使うときの霊力の制御は問題なく出来ているみたいなんだけど、言葉というか会話が出来へんようになっていた。 #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱③⑸

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

『さすがにこれは困ったわ、前鬼（ぜんき）、後鬼（ごき）もどこ行ったかわからへんし……』 〔ぐぅぅぅぅ～～〕 そんな時、盛大にウチのお腹がなった。 誰も聞いてへんけど、ウチも一応花も恥じらう乙女やし流石に恥ずかしい。 『はわわぁ』 #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱③⑹

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

赤面するウチは、半日以上何も食べて無いことを思い出した。 〔ぐぅぅぅぅ～～〕 ウチの胃は、再び催促の声を上げた。 （何か食べへんと……） ウチは慌てて果実を樹を探したけど、見つかるわけもなく、見つけても食べれるかわからへんし…… #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱③⑺

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

ウチはふと足元を見る━━青々と生える雑草。 （さすがに食べれるやろ？） 〔ぶちっ！……もしゃもしゃ……〕 『うまっ！？今まで食べた中で一番うまいで！』 〔……もしゃもしゃ……ぶちっ！……もしゃもしゃ……〕 ウチはとまらなかった━━ #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱③⑻

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

〔……もしゃもしゃ……ぶちっ！……もしゃもしゃ……〕 （うおォン　ウチは食いしん坊ヤギちゃんやで！） その日、ウチは久々に満腹感と幸福感に包まれた時間を過ごすことが出来た…… ≪ついなちゃん━完━≫ 『いや、ちゃうで！！』 #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱③⑻

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

挿絵① pic.twitter.com/o0VVkkfxi5

拡大

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

《第４説》 【ついなちゃん異世界交流する】 〔むしゃむしゃ……ごっくん！〕 『……けぷぅ！美味しかったで！』 〔ウチは、久々に充実した食事を終わらせ、満腹になったお腹をさすった。〕 『ふぅ……さて、ウチこれからどないしよう……』 #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱④⑴

Ｔ・Ａ・VOICE @t_a_voice

《第４説》 【ついなちゃん異世界交流する】 〔むしゃむしゃ……ごっくん！〕 『……けぷぅ！美味しかったで！』 〔ウチは、久々に充実した食事を終わらせ、満腹になったお腹をさすった。〕 『ふぅ……さて、ウチこれからどないしよう……』 #鬼っ子ハンターついなちゃんFSN #ついなちゃん 壱④⑴