サルに憧れるあまり前代未聞の競技「四足走行」を創設した四足走行が人類最速の人 #激レアさん

イトウさんは幼少期、木登りだけが突出して上手い少年でついたあだ名はサル。そう呼ばれて嬉しかったイトウさんは、休み時間は何かにぶら下がって過ごす、細い塀の上を好んで歩く、団地の3階に住む友達にベランダから会いに行くなど、どんどん行動をサルに寄せていった。

サルに寄せた生活で身体能力がどんどん上がっていったイトウさんは19歳の時にふと「あれ、俺なんの仕事すればいいんだろう？」と将来を不安に思い、自分が得意なものは何だろうと考えた結果「俺にはサル並みの身体能力しかない。サル並みの身体能力をいかせる仕事… そうだ！ NYへ行こう！」と漠然とした気持ちでNYへ。

なんの当てもなく渡米したイトウさんは大道芸から中国猿拳法まで色んな事に挑戦するもどれもしっくりこないまま2年半が経過。ある日気晴らしに出かけた動物園で人生を変える衝撃のサルと出会う。

最高時速55kmで走る霊長類最速と言われているパタスモンキーを見たイトウさんは「俺が探していたのはこれだっ!!」と、動物園の帰りにセントラルパークに行って見よう見まねで四足で走ってみたら、とにかく早く走れた。周りにいた外人さんは「何やってるんだ？」「真似てみたけど全然できないぜ！」と言い、子供の頃からサルさながらの生活を送っていたイトウさんはすでに四足走行に最適な体に仕上がっていたのだった。