- okura_mikura
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Twitterちゃん、良かったね。Googleの障害のおかげでみんなキミを見てくれてるよ。ほら、もっと笑顔でカメラに向かってピースして?
2020-12-14 21:26:35「オタク君なんだかんだ言ってなにかあるとすぐ私のところに来るよね~」Twitterはニヤニヤと笑いながら僕を手招きする。YouTubeが繋がらないから暇つぶしを探しに来ただけだというのに随分とでかい態度だ。だが今日ばかりは仕方ない。僕はTwitterの横に腰を下ろした。
2020-12-14 21:34:51「えへへ~何する? センシティブなアカウントの新作投稿チェック? トレンドを見る? Googleの障害の速報が気になる?」まくし立ててくるTwitterの口を塞ぐ。「んっ……ぅ……」「タイムラインを見せろ」「いきなりがっつきすぎだよ」そう言いながらもTwitterは最新ツイートを表示する。
2020-12-14 21:38:50「おい、今気になるのが見えたぞ」「だ、だめっ!」更新される直前にセンシティブな物がちらりと見えた。「どこに行った」「だ、ダメだから……んぅっ!」指でスクロールすると、Twitterは甘い声をあげる。「検索したほうが早いかな? 確か書き出しが……」僕は検索窓にキーワードを打ち込む。
2020-12-14 21:43:45「だめ、ダメだから!」そう言いながらもTwitterの検索窓はキーワードをサジェストする。「お、これこれ」検索結果にお目当てのものを見つけた僕はタップして詳細を確認する。「あ、あんまり見ないで……」「こら、隠すな」Twitterのポップアップ通知を閉じる。
2020-12-14 21:49:41「も、もういいよね?」Twitterは恥ずかしそうに翼を揺らす。「元画像を保存する」「ふぇっ!?」「だ、ダメだから!」僕はブラウザのプラグインを確認し、オリジナル画像を保存する。「はうぅ……」「これでよし、と」センシティブな画像を保存されたTwitterは耳まで赤くなっている。
2020-12-14 21:56:43「とりあえずいない間のタイムラインはチェックしたし」「……どうしても、するの?」「する」僕の言葉にTwitterは黙って投稿ウィンドウを表示した。「じゃあ、今日も怪文書を投稿するよ」「あんまり長くしないで……」これが初めてでもないのに、Twitterは恥ずかしそうに目を背けた。
2020-12-14 22:04:36「あぁ……この感じ」何度も操作したTwitterのインターフェースは僕の操作に機敏に反応する。キーを打つたびに新たな文字が入力されていく。「はぅ,やぁっ……文字数……あふれちゃう……」そう言いながらもまだ文字数表示は余裕があるようだ。「もうちょっと長いほうがいいよね?」「ひゃぅんっ♡」
2020-12-14 22:13:27文字数いっぱいまで使ったツイートにTwitterは嬌声を上げる。どうやら遠回しな表現のほうが好きなようだ。「Twitterちゃん、こういう歪曲的な表現のほうが好きなんだ?」「だめ……そんな投稿しないで……」口とは裏腹にTwitterは物欲しそうに『ツイートを追加』ボタンを表示する。
2020-12-14 22:17:41「ほら、ツイートを追加するよ」「やっ、あっ、だめぇっ♡」僕のツイートがサーバーに送信され、Twitterはすぐにそれをタイムラインに反映する。「ほらTwitterちゃん、こんなにいいねがついてるよ」「い、言わないで……」怪文書を投稿する僕の通知欄も爆発寸前だ。「いいよね?」
2020-12-14 22:22:03「いいよ……ツイートして♡」Twitterは拒否しなかった。「いくよ、受け取って、Twitterちゃんっ!」僕は怪文書の最後の1ツイートを入力欄に叩き込む。僕はツイートに入力できる上限いっぱいまで入力して、コントロールキーと一緒にエンターキーを叩いた。Twitterは幸せそうな表情でそれを受け入れる。
2020-12-14 22:27:14「ふぅ……」ひとしきり妄想を吐き出した僕は。Twitterの横に身体を投げ出した。「えへへ……いいねがいっぱい来てる」Twitterは蕩けた表情を浮かべながらお腹を撫でる。「最初はあんなに嫌がってたのに」「ばか……」僕に指摘されると、Twitterは空色の翼で僕の頬を軽くはたいた。
2020-12-14 22:30:24寝ます。怪文書を書き散らされたTwitterちゃんがオタク君の腕枕で寝息を立てるイラストができたら起こしてください(永眠)
2020-12-14 23:14:06