大井赤亥さんとマイナー映画

広島2区から衆議院選挙に立候補予定の大井赤亥(おおい あかい)さんの映画ツイートをまとめました。 (2013年以降のツイートを収録) ※メジャーな大作タイトルでないという意味でTogetterタイトルを「マイナー映画」としています。 大井赤亥さん公式サイトはこちら↓ 続きを読む
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大井赤亥 @AkaiOHI

5月3日、映画『リンカーン』を見てきた。私好みの映画。清濁あわせた流動状況、黒白つかない政治の現場、種はいくつかありながらも、どの種が芽を出すかわからない「可能性の領域」での、政治家リンカンの責任と判断力を描く。基本的に秀作と思います。

2013-05-07 23:46:28
リンク 映画.com リンカーン : 作品情報 - 映画.com リンカーンの作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。スティーブン・スピルバーグ監督が、名優ダニエル・デイ=ルイスを主演に迎え、アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム... 2 users 29
大井赤亥 @AkaiOHI

岩波ホールにて映画「ハンナ・アーレント」拝見。派手さはないが堅実な作品。多くの人が「そうあるはず/あるべき」という野蛮極悪なアイヒマン像とアレントのアイヒマン分析との差異、それによる米国ユダヤ人やシオニストによるアレント批判に焦点(cetera.co.jp/h_arendt/

2013-11-12 22:13:39
大井赤亥 @AkaiOHI

アレントのいう「悪の凡庸さ」は、人間が悪であるからではなく、むしろ逆に、「普通(ordinary)」であり「正常(normal)」であるがゆえ、その延長上に犯される巨悪であり、結構身近に転がっているとも感じる。たとえば生徒を自殺においやる体育会系部活の体罰など。

2013-11-12 22:14:22
大井赤亥 @AkaiOHI

「悪の凡庸さ」に対する抵抗は、結局、カントのいう「理性の公共的使用」、自らの良心に基づき善悪を識別するmoral autonomyに求められざるえない。ただ、映画では「考えること」が強調されていたが、「考えること」を時代のなかで公言する「勇気」もまた必須の条件の一つとも感じた。

2013-11-12 22:16:41
リンク 映画「ハンナ・アーレント」オフィシャルサイト 映画「ハンナ・アーレント」オフィシャルサイト 映画「ハンナ・アーレント」オフィシャルサイト
大井赤亥 @AkaiOHI

最大の鬼門だった『社会思想史』最終回は、冷戦下の社会思想に加え、R・デ・ニーロの『Guilty by Suspicion(邦題『真実の瞬間』)を見せた。1950年代初頭のハリウッドでの「赤狩り」を描いた映画で、改めて名作と感じ入る。youtu.be/kC1klCt7ERc

2014-08-02 20:54:51
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大井赤亥 @AkaiOHI

「赤狩り」の妙味は、人々を疑心暗鬼にさせ、互いに「名前を売らせる」脅迫観念。映画の最終版は、デニーロが召喚され黙秘を通すシーンだが、それは想定内。むしろ、それに触発され、映画中では日和見的伏線を幾重にも貼られたバニーが「米国憲法の定める権利を行使する」と宣言するシーンに打たれる。

2014-08-02 20:55:38
大井赤亥 @AkaiOHI

アメリカ憲法が定める「言論の自由」を行使すれば「アカ」。マッカーシズムを恐れて、急いで燃やす本は『トム・ソーヤ』に『不思議の国のアリス』。思わず笑ってしまうが、最高法規たる日本国憲法を守れと言う俳句が「偏っている」として新聞から除外されるこの国で、決して笑いごとではないだろう。

2014-08-02 20:56:37
リンク 映画.com 真実の瞬間(とき) : 作品情報 - 映画.com 真実の瞬間(とき)の作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。50年代のハリウッドを直撃し、映画史を歪ませた赤狩りを背景に、一人の映画監督の姿を描く。監督・脚本に「ロッキー」な...
大井赤亥 @AkaiOHI

今学期英語授業で使った映画「レミゼ」(2012)。マリウス訳のエディ・レッドメインは、その演技の奥にただならぬ気品と教養を感じたが、なるほどイートン校、ケンブリッジの秀才。エマのHeForSheキャンペーンにも賛同していた→elleuk.com/fashion/celebr…

2015-01-24 02:07:07
大井赤亥 @AkaiOHI

授業を機縁に、朝の電車で『レミゼ』(2012)のスクリプトばかり聞いている。革命中に恋に落ちたマリウスに対し、「高次の大義に比し、我々の命など何でもない」と批判するアンジョルラスのシーンは、実存主義と革命主義の対立、といえば大げさか。youtu.be/cjp-Gyo5tNM

2015-01-24 02:34:20
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リンク 映画.com レ・ミゼラブル(2012) : 作品情報 - 映画.com レ・ミゼラブル(2012)の作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。ビクトル・ユーゴーの同名小説を原作に、世界43カ国で上演されて大ヒットを記録した名作ミュージカルを、ヒュー・ジャッ... 1 user 127
大井赤亥 @AkaiOHI

マリリン・七日間の恋(My Week with Marilyn)』(2012英米)。映画自体は凡作だが、1957年マリリン・モンロー訪英というテーマは大変興味深いものの。レミゼのエディ・レッドメインと国連HeforShe のエマ・ワトソン出演に興味を惹かれて見る。

2015-02-17 01:18:15
大井赤亥 @AkaiOHI

劇中のモンローは奔放で妖艶女優として描写されており、ローレンス・オリヴィエとの確執や、モンローが気まぐれにウィンザー城やイートン校を回るシーンはイギリス文化史の映像としても興味深い。

2015-02-17 01:20:00
大井赤亥 @AkaiOHI

隠れたモチーフは「マリリン・モンローvsエマ・ワトソン」という新旧俳優対決で、ロンドンの下町にいそうな、勝ち気で利発で、自信家だが時に傷つきもする等身大の a girl living next door をエマが好演→youtu.be/6FmZtachO3Y

2015-02-17 01:21:54
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リンク 映画.com マリリン 7日間の恋 : 作品情報 - 映画.com マリリン 7日間の恋の作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。2012年で没後50年となる世界のセックス・シンボル、マリリン・モンローの秘めた恋をミシェル・ウィリアムズ主演で描...
大井赤亥 @AkaiOHI

映画「KT」では、船内で縛られた金大中に、工作員が「鮫のエサになって終りだな」と言うと、金大中が突然、「神様。鮫に食われて半身になっても、どうか生かして下さい。多くの民衆が私を待っています」と祈りだすシーンがある→米国警告で金大中殺害免bit.ly/1FztQCX

2015-05-20 21:48:59
大井赤亥 @AkaiOHI

その金大中が1998年に来日して国会で演説した時、往年の自民党議員は、韓国の民主化を象徴するその政治家の言葉を、誰もが重く受け止めていた。唯一、「元寇の実働部隊は高麗人」などと反論して「何かを言った気」になっていたのが、当時の「自民党のホープ」、安倍晋三氏だった。

2015-05-20 21:51:38
大井赤亥 @AkaiOHI

その後、70歳を過ぎて大統領に就任した金大中が、民主化運動時代の交通事故で足が不自由なまま、5年の任期を務め上げた反面、戦後最年少で首相についた安倍氏は、腹痛を理由に途中で日本の行政最高職を放り投げることになった。政治家としての「胆力」というものを考えさせられた。

2015-05-20 21:56:14
大井赤亥 @AkaiOHI

芦部信喜を知らずに憲法改正を論じ、ポツダム宣言を読まずに「戦後レジームからの脱却」を語る。無知ゆえの雄弁、その自覚なきゆえの自信――。獄中時代の読書に裏付けられた金大中の知性と経験に、自民党の古参議員たちも一目置いた時代が懐かしい。

2015-05-20 22:07:40
リンク 映画.com KT : 作品情報 - 映画.com KTの作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。73年に実際に起こった金大中事件の真実に迫ったポリティカル・サスペンス。監督は「新・仁義なき戦い」の阪本順治。中薗... 1
大井赤亥 @AkaiOHI

小熊英二監督『首相官邸の前で』を拝見@渋谷アップリンク。小熊さんの著作と同様、映像のエディターシップと編集能力に秀でたドキュメンタリー。インタビューをつなぎ合わせる映像編集技巧の側面では単調という印象もあったが、2011年以降の脱原発デモを記録する資料的価値は極めて高いと感じた。

2015-10-15 01:39:45
大井赤亥 @AkaiOHI

現在の大学生に冷戦の実感はなくとも、3・11を尋ねると鮮明な記憶を話してくれる。小熊氏の映画により、自分自身、3・11後の推移を想起される。脱原発デモと、それとしっかり対話する民主党政権の菅、辻元、福山、平岡氏などを見ると、同映画は09年政権交代へのオマージュにもなっている。

2015-10-15 01:42:46