迫真古今和歌集:第一章「 極道脅迫!体育部員たちの逆襲 」

お前を芸術品にしてやんよ(小声)
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sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm6132406 わたしの個人的な感覚では、第一次ボカロブームのMAXは、この現象だ。だれかが作った曲を、だれかが歌ってみる。それを聞く。スナックで他人のヘタな演歌に辟易するくらいだった「素人」の声楽データが欲しくてクリックする時代がきたのだった。

2021-01-04 09:03:39
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm9727475 たあいのない歌詞でも、くりかえし聴きたくなるのなら、それこそ詩作レベルが高いあかしであって、音大で声楽やボイストレーニングとか受けてない人たちが、あつまって歌ってみた(かのように合成編集した)ら、アニソンクオリティなのだ。たまげたよ。

2021-01-04 09:28:44
sonesayaharu @sonesayaharu2

このボカロブームの土壌は、必然的にも偶然的にも用意されたもので、先行したこの作品が呼び水となった。ボカロ初音ミクの楽曲とリリックの平均値をハネ上げた作品は、いうまでもなく、このふたつ。

2021-01-04 09:11:39
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm1715919 富や名声を求めて表現をすることは何も否定されることのない要因であるが、なにかあたらしいカルチャーを作れることができるのかもしれないという期待値が、結晶した楽曲あるとしたなら、これがボカロ文明の原泉というほかない。

2021-01-04 09:15:03
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm3504435 ボカロというのは、原理的に(サンプリング音声を応用した)シンセ2台鳴らしているだけで、複雑な感情や心象風景を表現する技術として、想定されていなかったのかもしれない。 この後、ボカロでしか表現できない楽曲が続々とリリースされることとなる。

2021-01-04 09:20:14
sonesayaharu @sonesayaharu2

ドクター・キリコ事件(1998)、闇サイト殺人事件(2007)と、切腹や心中という言葉を中心に語られてきた日本文化だが、あきらかに異なる社会現象が発生した。 歌は世につれ世は歌につれだが、世相を反映していたのはテレビの流行歌ではなかった。

2021-01-04 11:08:32
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm8089993 自殺するのに原発(しかも融合炉)が必要なんすかw?  とメンヘラがモチーフになった楽曲だと、なんとなく消費されがち。以下、解題。

2021-01-04 10:49:55
sonesayaharu @sonesayaharu2

ウェルテル効果など、わかい人の自殺衝動に深い理由はないことも多い。思春期に、なんとなく消えてしまいたい感情があることも自然。それが濃くなりすぎると病的になる。だから自殺ソングを聴いたり歌ったり、みんなそうなんだと落ち着くことが大事。

2021-01-04 10:53:12
sonesayaharu @sonesayaharu2

歌詞はただの自殺ソングだが、MVでは、幼少期の(おそらく)自分の首をしめる映像シーンがある。大人になれば社会に適応できる。そのために幼稚な自分を殺す。ゆえに、むなしく社会適応した、自分との和解不能が自死衝動の正体であるとの映像作品だ。日本の、いわゆる文学賞10個分くらいの文芸表現。

2021-01-04 10:56:27
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm143828… まるでゲームの不条理エンディングのようなラスト。快楽とデカダンス(décadence退廃的)のはての墜落死を、遊戯的に楽曲化した。 wowakaの死は、POPシーンを10年後退させた。 こういう作品にレコード大賞やらないからオリコンチャートが、あんな惨状になるんだよ。

2021-01-04 11:06:46
sonesayaharu @sonesayaharu2

「生きるためのリスカ」「自傷行為」という言葉を調べてみればわかるが、自殺ソングを仲間内で共有するくらいなら、血が流れないから健全。自死自殺をモチーフにしたメッセージは娯楽としてふさわしくない、のでは「ない」。

2021-01-04 14:46:31
sonesayaharu @sonesayaharu2

死(への衝動や意識)を内包して、己の生を引き受ける。人体は37兆個の細胞でできていて、腸内細菌などは死滅と増殖をくりかえし、古くなった人間の細胞も死ぬ(新陳代謝)。 人体の活動源は、膨大なミクロセルの生死の結果、統合された身体の人格であるからだ。脳神経は電動だそうだし。

2021-01-04 14:55:33
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm8002805 女性が恋にタマをかけるのは、闘争の一形態であるとの宣言。 カール・フォン・クラウゼヴィッツの『戦争論』よりも、戦いの本質を理解できる(大嘘)。

2021-01-04 12:04:40
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm110885… わたしを本気で愛してくれるなら深い関係になってもいい。「女性の性欲」モチーフは、そんなニュアンスが多いが、みずから男漁りをする肉食系女子の歌詞を、歌ってみるというのは、演歌からもPOPからも逸脱している。

2021-01-04 11:58:33
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm7528841 少女マンガや月9ドラマなど、若い人の恋愛がモチーフだが、傷つけあって終焉し友達でいましょうという関係性の継続をリリックにした。 何人もの恋愛破綻者が、このリリックで、みずからのココロを劇化し、カタルシスを得ただろう。

2021-01-04 12:09:14
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm6824262 「大きな箱より小さな箱」などと歌っておきながら、ロミオを切望するのに、ジュリエットだけでなくシンデレラにもなりたいという、わがままこのうえないリリック。

2021-01-04 12:14:44
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm9957634 ホストクラブの余興で歌うぶんにウケるリリック。そう表現するとバカにしてるみたいだが、そんな曲だからダメなんて全然ないし、女性客を接待するために、男性コーラスが奉仕に徹する音楽が栄えるのも、いいことだと思う。

2021-01-04 15:10:50
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm113983… 肉欲だけの愛情のない打算的な異性交友をモチーフにしつつ、じぶんでじぶんを愛せない、屈折した自己愛との格闘を歌ったものだと私的に解釈している。 自分のきらいな部分を受け入れるまでの内的プロセスの詩ではないか?

2021-01-04 15:04:21
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm141088… すぐれた楽曲の条件とは、歌詞カードのテキストが作品としてすぐれているだけではない。歌唱され、それを受ける聴衆の側の、こみあげてくる情念は美しいのか? ボカロというジャンルは初期に、その課題をクリアしていた。

2021-01-04 19:22:43
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm148523… プロの歌手は、自己イメージから逸脱するモチーフは扱わない傾向があるが、歌ってみたを披露する”歌い手”たちは、あらゆるボカロ原曲を好きに解釈するだけでなく、より楽しくしようと努力していた。 民間芸能の自主性とフリーダムさ、ささやかな創作動機の本来のカタチ。

2021-01-05 02:32:31
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm365336… 事務所と契約している歌手は、あたりまえだが商売で楽曲をやっている(批判ではない)。100%の純度で聴いて歌って楽しいためのサウンドとリリックの創作は、ボカロを共有するファンコミュニティで維持されていた。 音楽と向き合う、人間の原初のありかただろう。

2021-01-05 02:40:28
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm130277… デジタルで再合成された音楽と、3Dモデリングされた人物キャラの映像の融合。 人形浄瑠璃を文化財だというなら、こちらの文化的意義も認めるべきだろう。

2021-01-05 02:48:11
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm143311… まっすぐな詩を歌って、歌詞が語る物語世界の演者となる(架空の)舞台で、みずからのこころを肯定できるのならば、それは洋楽では分類されているロックとPOPsが融合した、J-POPが奏で続けてきた精神の、継承者である。

2021-01-05 03:18:31
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm8595243 わたしは、あまりくわしくないのだが歌い手と歌い手は、交流があるものらしい。おなじ歌を、ジャンルを歌っているからコミュニティが産まれるということは、音楽データや詩が、現実の人間関係性をも作り出すということであり、社会性を獲得しているのだ。

2021-01-05 04:40:15
sonesayaharu @sonesayaharu2

nicovideo.jp/watch/sm7094040 友人とカラオケでボカロを歌うというのは、実は、すごく文化的。だれかが、こんな世界観やテイストの歌詞や曲はどうか? と提案して、歌唱して聴く。他人の美意識を共有しているわけだ。 自分の好きなアートを、仲間とわけあう時間いじょうにすぐれたものはあるのか?

2021-01-05 04:49:29