歴土ローザンヌ条約締結記念日まとめ

歴土bot @rekiturk_bot

【中の人からお知らせ】本日はローザンヌ条約の締結日です。この条約により、トルコ共和国はオスマン帝国に代わり、主権国家として国際社会に認知されるようになりました。しばらくの間、イベントツイートを流しますのでよろしくお願いします。

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1920年……あん時ぁ俺は滅亡の瀬戸際に立たされていた。瀕死の病人もここに極まれり、ってな。ザンデルスの活躍によってダーダネルスの突破だけは防いだものの、一次大戦の敗北で国力はガタガタ、国際社会での立場も何もあったもんじゃなかった。

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「統一と進歩委員会」筆頭のエンヴェル・パシャは、ドイツや成立間もないソ連をかけずりまわり、帝国の延命を計っていたが……。「大ギリシア主義」を主張するギリシア首相ヴェニゼロスは、帝国の分割で各国の思惑が食い違うのを横目に既に軍をイズミルに上陸させ、アナトリア占領の構えを取っていた。

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イスタンブルはもう死に体だった。宮廷は王朝の保全のみを考え、連合国に言われるがまま。20年にはイギリスを中心とした連合国軍に占領されちまった。

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だが、ここで大きく前へ出た男がいる。トルコ共和国初代大統領、ムスタファ・ケマル・「アタテュルク」だ。20年5月、ケマルはアナトリア中部のアンカラ陣取り、革命政府を発足させた。イスタンブルとアンカラ、一国に二つの政府が並び立つことになった。

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【1920年5月】「こちらへ来い」土「馬鹿言いねぇ。俺ぁ『オスマン帝国』だ。あんたらアンカラ政府にゃ新しい『国』が出来る。俺はイスタンブルと共に滅びるだけさ」「確かに我々は『トルコ』だ…だが、お前の力が必要になる時が必ず来る。こちらへ来い、生まれ変われ！」土「……」

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【同年8月セーブル条約締結】英「いいのか？」土「ああ、調印だ」英「『国』としてじゃなく、よしみで言っておくがイスタンブルはもう持たないぜ。この条約で『帝国』は解体される。ギリシャ軍も内陸へ進軍してる」土「ありがとうよ、分かってる」英「……別にお前のために言ったわけじゃないからな」

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俺はイスタンブル政府と心中する気でいたよ。ここで死ぬんだと。かつてここで滅びていったあの国と同じように。アンカラ政府の行方にも大して興味は無かった。あちらにはあちらの新しい「国」が出来るだろうと、そう思ってたからな。だが、いっこうに新しい「国」は現れなかった。

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【1921年8月】土（イギリスの支援を受けてギリシャの国王自らイズミルに上陸して指揮を執っているだと！？　エスキシェヒールを占領されてアンカラ政府軍はサカリヤ河まで撤退……畜生め！　まだそっちには行けそうにねぇな。なあ、東地中海の女王よ。俺が行くっきゃねぇのか）

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【同月】「よく来たな、待っていたぞ」土「ったく、瀕死の病人をなおも戦い続けさせようたぁ人使いの荒いこってぇ」「いや、今からお前は『オスマン帝国』ではない。『トルコ共和国』だ！」土「……ふん、いいだろう。進軍目標は？」

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ムスタファ・ケマル「全軍に告ぐ、進軍せよ！目標は、地中海だ！！『共和国』は常に我らの側にある！」

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割れんばかりの歓声が響いた。後で聞いた話だが、「～地中海だ」以降の文は検閲により削除されたらしいがなｗ　三週間の激闘の後、ギリシア軍は撤退していき、9月には俺たちはイズミルに入城、10月には停戦交渉を開始した。

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【1923年スイス・ローザンヌ】仏「お、来たね」日「トルコさん！」英「なんだ、生きてたのか」土「おう、心配かけたな」伊「トルコは強いもんね～」土「どの口でそれを言ってんでぃ……」伊「えへへ～」瑞「ええい、我が輩が折角お膳立てしてやったのだからさっさと席につけ！」

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このローザンヌ会議によって俺……「トルコ共和国」としての俺、は国際社会で認められるようになったんでぃ。条約によって関税自主権の回復、連合国からの干渉の排除なんかも取り決められた。長かった衰退の時代は終わり、新たに建設へと向かうことになった……。

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【中の人から】一時間あまりおつきあい頂き、ありがとうございました。以上をもってイベントツイート終了とさせていただきます。　（※補足：ケマルの台詞「進軍せよ、目標は地中海だ」以降の検閲で削除された部分は実際には判明していません。中の人の一存で勝手に付け加えましたのでご承知おきを…）