【追記あり】アルペンスキーから見るスタート時の行動の変遷と、必要な行動の考察 → からなぜかエモい選手の話に
- skiskidisksnow
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togetterのコメント欄に数人選手名が出ていたので、その選手たちも物語としてすごくいいのでちょっと紹介を。 まずはマーク・ジラルデリとピルミン・ツルブリッゲン。 どちらもヘルマン・マイヤー以前。80年代から90年代前半に活躍した選手です
2021-01-24 19:41:372人とも1963年生まれ。 アルペン5種目すべてで勝利できる「オールラウンダー」というタイプの選手です。 ジラルデリはオーストリア、ツルブリッゲンはスイスと、どちらもアルペンスキー強豪国の出身です。
2021-01-24 19:41:38で、当然ライバルとして争うんだけど。 ツルブリッゲンの方は、強豪といいつつ他の強豪に後れを取っていたスイスが国を挙げて、才能ある若手を集めて育成したエリート集団の、その中でもトップオブザトップになり、国中の期待を受けて滑っています。
2021-01-24 19:56:51一方でジラルデリ。 最強国家オーストリアにおいて、親とチームの育成方針の違いから弾かれ、大会に出場すらできなくなり、13歳にしてルクセンブルグに移住。ルクセンブルグの選手としてワールドカップに出ています。
2021-01-24 19:56:52二人の選手生活は、8年間にわたってチャンピオンの座を2人で独占し続けた後、度重なる大けがとそのたびに受けた10回以上の手術を乗り越えて復活し33歳まで現役を続けたジラルデリと、28歳であっさり競技の舞台から去ったツルブリッゲンで対照的。
2021-01-24 19:56:52で、メダルコレクターだったオーモットと違い、ジラルデリはオリンピックの金メダルに縁がなく(世界選手権では強かった)。 最初のチャンスだった、1984年サラエボオリンピックは、ルクセンブルグの市民権が認められず不出場、最後のチャンスになるはずだった長野は、大けがにより前年に引退。
2021-01-24 19:56:53結果として長い選手生活の割に3度の五輪出場に終わり(それでも十分多いけど)、それが金を逃した一因かなと。 と言いつつライバルのツルブリッゲンは、短い現役生活の中の2度の五輪で、きっちり金をとっているわけだが。
2021-01-24 19:56:53自分の空想でしかないけど、五輪の大舞台だと、ルクセンブルグという国家から十分な支援は受けられたのかな?という疑問は正直ある。 でも当時の五輪って商業化に舵は切ってなかったんだっけ? 正直その辺の時代のことは、自分の目では見てないからさっぱり。
2021-01-24 19:56:54もちろんレジェンド中のレジェンドである妹には戦績では見劣りするけど、兄の方もワールドカップチャンピオン1回、五輪の銀メダル4枚に世界選手権では金メダル獲得の、十二分にレジェンドと呼ぶべき選手。
2021-01-24 20:09:11この兄妹も、幼少期にお金のない中、父と三人で車で寝泊まりしながらスキー場を周り、自分達でコースを作って父の指導で練習してトップに上っていった苦労人。 実際そこからレジェンドが二人も生まれている。
2021-01-24 20:09:11妹は早いうちにラスボス化しつつも甲状腺の病気により引退。 兄は長い不調を乗り越え、妹の引退後にチャンピオンになっている。 で先述の通り、妹が兄の熱狂的ファンであることは有名。 てかそんな苦労を幼少期に共にしてればそうなるよ。
2021-01-24 20:09:12ヤニツァが引退後に男子の試合会場で、兄に黄色い歓声を送ってたのは結構有名な話だし。 イヴィツァの方はギターがうまいことでも有名で、歌手活動もしてたオーストリアのシェーンフェルダーと同時に表彰台に立ったら(ちなみにどちらも普通に表彰台に立ちまくる選手)ミニライブが始まるのが定番で
2021-01-24 20:09:12兄はどんな思いで妹を見ていたのだろう?とか、妹はどんな表情でミニライブを見ていたのだろう?とか。 本当に、これを妄想したあたりが、俺が「創作は所詮現実にはかなわない」と直接とどめを刺されたエピソード。 現実怖い。
2021-01-24 20:09:13youtube.com/watch?v=s_IA1T… 最後にコメント欄にあった、長野五輪でのヘルマン・マイヤーの大クラッシュを。 時速100kmでコースアウト、数10m飛んで生身で雪面に叩きつけられ、防護ネットを2つ突き破ってコース外に。そのままヘリで緊急搬送され、三日後に別の種目で金メダルとってます。
2021-01-24 20:14:59