- KarasumaS1
- 3481
- 3
- 0
- 0
6気筒もターボもあった!! なぜ新型ハヤブサは“敢えて”現行モデルをベースとしたのか? young-machine.com/2021/02/07/163… 昨日この記事を読んで色々と話したいことがあるんだけどいい?
2021-02-09 19:35:486気筒やターボ化の話もあった、というと思い出すのがまず記事内でも触れられてる「ストラトスフィア」だよね。形状的にはカタナを志向したものと思ってたけど、このエンジン自体には確かに期待みたいなものはあった。選択肢にあったというのも納得。 pic.twitter.com/QoR7sk6trB
2021-02-09 19:38:396気筒というとホンダのCBX1000とかカワサキのZ1300とかが思い起こされるよね。前者は空冷から水冷へのシフトに陳腐化させられ、後者は法規制や価格の高騰化もあってなかなか成功したとは言い難い。Z1300はドイツでは色々と伝説になってるけども。 pic.twitter.com/mB5LbgY74T
2021-02-09 19:45:45機構的な話をするなら、やっぱり「熱い」「デカい」「重い」「高い」というのがネック。ましてやこれをハヤブサの求めるフルカウルマシンに搭載するとなったら熱の問題はどうしても出ただろうね。カワサキのH2もハーフカウルに妥協(というかそれで必要な空力を満たしてるのがヤバい)したわけで。
2021-02-09 19:48:22んでターボの方は、というと思い起こされるのがこれまたコンセプカーの「リカージョン」だよね。四輪の方ではトレンドになっているダウンサイジングターボを採用したというモデル。ある意味ではXN85のリベンジだろうか。前に語らせてもらったバイクでもあるけど。twitter.com/KarasumaS1/sta… pic.twitter.com/DqaqjFsgo9
2021-02-09 19:51:30ハヤブサも海外のバカ(直球)によってターボカスタムされたりもしてたし割とある方向性だったかもしれないけど、先述の過去のターボバイクが示すとおり、アクセルワークとトラクションが挙動に影響するバイクという乗り物に置いては、ピークパワー追求型よりはダウンサイジングターボが正解ではあった。
2021-02-09 19:53:16んでダウンサイジングターボ、四輪で乗ってる人は知ってるだろうけど基本的に「回らない」エンジン。ピークパワーを求めず低回転からのフラットトルクでもって「小排気量で大排気量の実用低回転域をエミュレートする」というエンジン。現行スイスポの1.4ターボ、レブリミットは6500rpmです。
2021-02-09 19:55:50これはこれで、なんだけどもスポーツバイクとしてはちょっとマイナスなところあるよね、と。新機軸のスポーツバイクとして提案するならまだいいけど(リカージョン市販化、しよう!)ハヤブサのレブリミットがそんなもんだったら僕ら泣くでしょ。多分スズキの人たちも「違う」と思ったんじゃなかろうか。
2021-02-09 19:58:13そもそもなんてハヤブサのモデルチェンジがこんなにも遅くなったのかといえば、まずスズキの企業戦略。基本的には流れに乗った安価で信頼性の高いモデルでもって着々と販売を上げていく。そこから得た利益でまったく新しいモデルを時折提案する。初代ハヤブサなんかまさにそれだよね。
2021-02-09 20:00:58なおこういう挑戦、当たれば「時代を変えた名車」として讃えられるけど、市場の理解を得られないとこういう反応をされて後世までネタにされるわけだが pic.twitter.com/KPGyoallwV
2021-02-09 20:02:08ともあれ大当たりさせて流れを作ると資本力で勝る他のメーカーに追いかけられ追い越され……というのは昔からスズキファンが舐めてきた苦渋なわけだが、そうおいそれとスペック追求の開発競争をするわけにもいかないというのが実情。それにハヤブサのスペックは目的と言うよりも結果だったわけで。
2021-02-09 20:04:37世界初の市販車300km/h、もちろん狙ったところもあるだろうけどただ数値上速いというだけじゃなく、究極的に高められたトータルバランスの一要素としての最高速だった。これはZZ-R1100やCBX1100XX、ZZR1400にも言えることだけども。
2021-02-09 20:06:11あと何よりもハヤブサは「最初から完成されていた」というのが大きいと思う。GSX-R750のファクトリーエンジンを限界まで大型化した一方で、未知の領域である300km/hの世界を見越してあらゆる点にマージンを取り、そしてそれを削り取るような強化をよしとしなかった。
2021-02-09 20:10:172008年のフルモデルチェンジも劇的な変化というよりは超ビッグマイナーチェンジに近いものだった。この頃になるとSSも299km/hリミッタータッチが当たり前になって、メガスポーツのアイデンティティでもあった300km/hクラスの速度領域というのも脅かされてきたところでもある。
2021-02-09 20:11:58「一番速いマシンでなきゃいけないリッターSSよりもすごくなきゃいけない」というのはなかなか難しいテーマで、だからこそカワサキはスーパーチャージャーという大技にも出てきた。ではハヤブサはどうすればいいのか……っていうの、スズキの開発陣も相当に悩んでたんだろうね。
2021-02-09 20:13:14そしてスズキが出した答えが「キープコンセプト」だった。「HAYABUSA」というバイクが長く愛され、それ自体がひとつのブランド・アイデンティティになったことで正統進化として「電子制御による武装」という形を選んだんだと思う。
2021-02-09 20:15:57ほしいのは300km/h級の速度? それはイエス。 超弩級のスポーツツアラー? それもイエス。 だけどバイクファンが何よりも求めていたのは「思い出にならないハヤブサ」なんだよね。 歩みを止めることなく、このマシンが新章を刻んでくれたことをとてもうれしく思います。
2021-02-09 20:17:34