SHキャットファイト外伝 申さんの事件簿（完結）20/05/3

トリケラプラス @toluna_plus

痛みで全く思考がまとまらない。だがこれだけのことをやり遂げたということにかつてない程の達成感を覚える。そしてアーク。AI-01を一人で倒すほどの成長がまた実験者としてはとても喜ばしい。よくやった。さあ、後は殺すだけだ。 ＃SHs大戦

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自然と口の端が笑みを作る。　 　「これで、終わりだ」 ＃SHs大戦

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終わりが来る。痛みで意識を保つことが難しい。だがそれもこれで終わりだ。悔いはある。彼女の先をこの目で見られないことだ。……先が見られないのであれば何故私はわざわざこのような事までしたのだろうか。以前はわかっていた筈だが今はわからない。ただ…… ＃SHs大戦

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その終わりはいつまでも訪れなかった。 ＃SHs大戦

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撃音が響き渡る。それは二枚のチェーンソーが床を斬り砕く音。人体を裂く音ではない。 　裏切り者を処刑する刃は外されていた。 　「ハーーーーーーっしょっと」 　アークは長い一息をつくとチェーンソーを担ぎなおし。 ＃SHs大戦

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「おし、これで終わりっと。さっさと家帰んぞ」 　呆然とするサンに対してあっさりとそう告げた。 ＃SHs大戦

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サンはしばし全ての思考を閉ざし。やがて正気を取り戻す。 　 　「アァァァァァァクゥゥゥゥゥ！お前！なぜ……なぜ外したぁ！」 ＃SHs大戦

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激昂し肩を掴みまくし立てる。魂の叫びだった。疑問しかなかった。計画は完璧に実行されていたはずだった。疲労のあまり狙いを外したのか？現実を受け入れられずに問い詰める。 ＃SHs大戦

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「理解しているのか……！私を殺さねば数多のSHが……グ？！」 　重症の身で急に動いたため傷口が開き興奮に麻痺していた痛みが復活する。 　「あーあー興奮すっから。でもま、アンタのそんな様を見れたんならこうした甲斐はあるってもんだよなあ？」 ＃SHs大戦

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悪びれもせずアークは顔を横に傾け問いかける。 　「で、アタシとの思い出をぶち込む特殊な電波だっけ？」 　「そうだ……！お前が私を見逃すというのなら実行に移すだけだ」 　どうあれこちらを殺さねばあらゆるSHが被害に遭うという大義名分は残っている。さあ殺せ。 ＃SHs大戦

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「ふーん、でもその電波さあ……」 　次にアークの口から告げられた宣告はサンがこれまで最も恐れていたものだった。放たれる。 　「用意してねえだろ、アンタ」 ＃SHs大戦

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♦「うっ……こうして……は、ァっ……！！全てを見抜かれていた私は、これまで準備していた全てを目の前で暴露された……これが……うぁ……この事件の全て……だっ……くっぁうっ！？」 　「お～なるほどなーそういうことだったのか。よーくわかったぜ」 ＃SHs大戦

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太陽が頂に届かんとする頃。サンの家の広間では相も変わらずサンがアークの膝上に載せられその秘所を弄られ嬌声を上げていた。既にその股座はぐっしょりと濡れ。アークの膝を濡らすことはおろか床に小さな水たまりを作っていた。 ＃SHs大戦

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「お……イッ、まえ……話は終わっただろう。そろそろォ……かいほう、しろ……」 　「あー、そうだったそうだった。そろそろイカしてやんないとな」 　「なに？」 ＃SHs大戦

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これまで以上にあくどく意地の悪い顔をするアークに心底嫌な予感を感じ体をバタつかせて脱出を試みるサン。だが完全に力が抜けきっており指を動かすことすらままならない。正にまな板の鯉といったところだ。そしてソレは来る。 ＃SHs大戦

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腔内へと完全に突きこまれた指の掻きまわされる感触それは異常な熱となってサンの思考を支配する。思考が乱れ切る。 　「ひッ！？やめ……ふっ、うう、ふー、ふーぁ。ぁああああああ。ひっ、ひっげっ、えぁ。ああああああああああ」 ＃SHs大戦

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沸騰し焼ききれる。股座からは洪水というのも生易しい量の液が溢れ出しその身体はバイブレーザーのように小刻みに震え顔は紅潮しきっている。 　 　「そら仕舞だ！」 　「——————ッ！？！」 　 　一際大きな震えの後サンは完全に沈黙し。その意識は闇に落ちた。 ＃SHs大戦

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静寂に包まれた部屋の中でアークは眠るサンを床に降ろしてやる。 　「たく。やーっと意識飛ばしやがった。手間かけさせやがって。初めてにしてはめちゃくちゃ粘るじゃねーか」 　そして軽く股座を布で吹いてやるとズボンを履かせてやり抱きかかえ別の部屋に。 ＃SHs大戦

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やって来たのは寝室だ。既に敷いてある布団に降ろして掛け布団をかける。 　「こんだけやりゃしばらくは起きて来ねーし数日は座って作業もできねーだろ。……無理しすぎなんだよアンタは。なんだよ二桁徹夜って。そんなに色々やってくんなくたっていいんだよアタシは」 ＃SHs大戦

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以前から徹夜癖はあると思っていたがこれほどまでとは思っていなかった。最近ももう寝るように言っても聞く耳を持たず新武器の開発に勤しんでた。だからこその今回だ。 ＃SHs大戦

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睡眠薬を混ぜて強制的に睡眠をとらせた。長時間座っての作業が出来ないように徹底的に尻を叩いて腫らしてやった。身体が凝っているようだったから血流を良くしてほぐした。乱れた姿が見たかったというのは普通にある。御馳走さまだ。今夜の食事はこれにしよう。 ＃SHs大戦

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勝手に自分の知らないところで命を賭け。危うく失われかけた。そしてそれを為すためにどれほど身体に無理をかけて来たというのか。いつポックリといってもおかしくはない。そんなものは御免である。 ＃SHs大戦

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眠る顔からメガネを外し顔を近づけその匂いを嗅ぐ。入浴剤交じりの穏やかな香り。一時は憎んだ。それでも一番落ち着く香だ。 ＃SHs大戦

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目覚めたらマッサージぐらいしてやろうとそう思いながらゆったりと微睡。やがてサンの身体に覆いかぶさるようにアークの身体は倒れ込んだ。 　それは長くは続かない。されども確かにこの時だけは戦い宿命から解放された穏やかな時間が流れていた。 ＃SHs大戦

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♦次の日。アークは目が覚めたサンにそれはもうしこたま殴られ数日は口を聞いてもらえなかったという。 SHs大戦外伝　申さんの事件簿ー完ー ＃SHs大戦