機械屋がお薦めするドライ潤滑のお話

皆さま、御家庭の鍵はスムースに動いておりますでしょうか? 重くても(お風呂場の鍵でも無い限り)油は御法度です そんなお話をば
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M-鈴木 甲28 @kapitan_black

@siro_kuro_ @hiiragi_kaname @RNJRU 鍵穴は!鍵穴だけは油を差しちゃいけない!!!!!!!!

2011-07-27 16:02:05
れんじろー @RNJRU

@kapitan_black @hiiragi_kaname しろさんがKURE556を噴いてくれたおかげでぼくらの関係もスムーズになりましたね!

2011-07-27 16:08:11
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

@RNJRU @hiiragi_kaname 鍵穴など、埃やゴミを巻き込むと致命的な処にはオイルを差してはいけないですよ?そうした場所にはドライ潤滑がお薦めです。(真面目な話)

2011-07-27 16:10:38
れんじろー @RNJRU

@kapitan_black なぜか別の穴の話をしているように聞こえるのが不思議ですね

2011-07-27 16:12:34
しろ くろ @siro_kuro_

自転車の鍵穴にクレ556をさそうと思ってたけどやらなくて良かった...

2011-07-27 16:12:49
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

@RNJRU @hiiragi_kaname 最も身近なドライ潤滑の材料は「鉛筆の芯」「シャーペンの芯」です。例えば、鍵の差し込みが重くなったり、回転が引っ掛かるようになったら、放置するとどんどん中身が削れて、早期に故障を生じます

2011-07-27 16:12:50
柊要🍅 @hiragi_kanamero

私の潤滑油はほら アルコール的ななにかだから

2011-07-27 16:14:54
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

@RNJRU @hiiragi_kaname 鍵の山や溝加工の処で、鉛筆やシャーペンの芯を削る様に擦りつけます。表面に細かい黒い粉が載るくらいでいいです。その状態で鍵穴に差し込んで作動させます。これを何回か繰り返すと見違えるように動きがスムースになります。お試しあれ

2011-07-27 16:15:03
れんじろー @RNJRU

@kapitan_black もう一部の人は穴という単語を使うだけでなんか…

2011-07-27 16:18:36
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

飽く迄も「黒鉛」(炭素)が重要なので、鉛筆の木の部分や、色鉛筆は駄目です。黒鉛は分子単位での剥離現象が生じるので非常に優秀なドライ潤滑剤だからです。

2011-07-27 16:19:11
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

鍵穴に油を差すと、一時的に動きが良くなっても、その後埃や砂を巻き込んで、却って悪化してしまう場合があります。火山地帯(桜島近辺)ではそれが原因で鍵穴に鍵が入らなくなった事例もあります。事実黒鉛の粉末は大手ドアロックメーカーの正式な消耗手入れ剤として紹介されております。

2011-07-27 16:21:40
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

先ほどの、潤滑について付け加えておきたい。黒鉛の持つ剥離性を利用したドライ潤滑であるが、鍵の分野で何故重要なのか?になる

2011-07-27 18:40:06
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

鍵は、その特性上、キーを差し込んだロック側の挙動が、0.2mm以下の精度でトレスする事を前提とした精密機械であり

2011-07-27 18:41:10
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

例えば、キーブレードのディンプル(円錐状彫り込み)やキー山の高さが僅かに変わっただけで、ロックは解除できなくなる場合が多い

2011-07-27 18:42:41
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

しかし長期にわたる運用で摩耗する事で、遊びが増えれば多少ずれていても開くようになるが、これは実はピッキングによる不正解錠も容易になっていると言う意味だ

2011-07-27 18:43:49
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

ロック機構(扉に鍵をかける方では無く、シリンダーを回転させる方)は直径3mmのステンレスや真鍮のピンが1~2本回転を阻害する事のみで維持されている場合もある(ディスクタンブラーならば厚み1mm幅8mm程度かな?) 

2011-07-27 18:46:14
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

複合技で、それら全てが合致してはじめて回転阻害のキーが引っ込む場合もあるが(ここで言う「キー」は回転体の位置固定のパーツである、わかりにくいなぁ、加工業の人には無理無くわかると思うけど)、概ね似たような機構を有する

2011-07-27 18:47:14
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

そして、それらの回転阻害部品が全て解除された状態を維持するのに必要な精度が0.2mmオーダーなのだが・・・それを支えるテンションを加えるスプリングは。実は非常に小さい

2011-07-27 18:48:39
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

極端に言えば各spgは線径0.1mm巻径2.2mm自由長9mm程度のものであり、圧縮時でも反力は当然10gあるかなしかである

2011-07-27 18:50:15
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

この反力は、当然ながら、わずかなゴミで阻害可能である。ピンはキーと接触する必要があるので、そのシリンダーに開いた穴からは、キーが入っていない時や、キーに付着しての侵入がありえるのだ

2011-07-27 18:51:39
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

しかし、水分などで粘着しない限り、微細なゴミは吐き出される可能性が高い(と言うか、大体そうなる)  ところが、潤滑に  と油を差すと何が起きるか?

2011-07-27 18:53:12
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

ゴミはそこに居残り、埃の類はたまる一方である限度を越えた瞬間から完全な固体としてふるまい始める。火山灰の様な微粒子ですら突き固めた様な状態で邪魔をするようになる

2011-07-27 18:56:04
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

かと言って、無潤滑は頂けない

2011-07-27 18:56:41