#1 優しいお洋服

殺させ屋【公式】 @korosaseya

｢……鉄の処女｣

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中世の拷問器具として名高い彼女。 特に針が細かく配置されているものを用意した。 これの中に入ったらひとたまりもないだろう。確実に殺してあげられる。

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｢ねぇねぇ！貴方はどう思いますか？｣ pic.twitter.com/KPqizJogDr

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『＿＿＿』 ｢あぁやっぱりそう思います？ふふ、楽しみですよね！｣

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｢お待ちしておりました。それではご案内致します｣ ｢えっと…今日はよろしくお願いします｣ ｢はい！お任せください！｣

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早乙女さんの手を引いて階段を下りる。地下室に繋がっている階段だ。

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階段を下りるとそこにはたくさんの扉。使われていないようで酷く錆び付いている扉や、最近出入りされたかのようにホコリが途切れている扉。

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バン！！！！！！！ pic.twitter.com/SVNEeaGy12

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その中の真新しい扉が、内側から叩かれたかのように振動し大きな音を出した。 軽く目配せし、直ぐに目的の方向に視線を戻す。

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｢…あぁ、気にしなくて大丈夫ですよ〜｣

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突然の音に驚いた様子の彼女を宥め、そのまま連れていく。

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……ふふ、まだ、だったんですね。 なんとまぁ、哀れなんでしょうか。

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扉からは続いてガリガリと引っ掻くような音がしている。それを無視して、少し行ったところの扉を開ける。

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｢……！これって……｣ ｢ご存知ですか？｣ ｢はい。最近読んだ小説の中で……見たことがあります｣

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彼女が唾を飲む。 ガチャリ、ギィ、ギギィ、とその扉を開けるとその視線が恐怖に染まったのが見て取れた。

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｢じゃあ始めましょうか！心の準備はよろしいですか？｣

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ドンッ！

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｢……まぁ、これにかけられたであろう方々にはそんな暇すら無かったそうですけど｣

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つ、ぷ

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｢…っ！い"ッああ"あ"あ！！！ぎぃっ、ぁ"………ｯ！｣

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彼女の軽い体は私が少し力を入れて押しただけで簡単に動いた。 無数の針が彼女の皮膚の表面を貫き、骨のない部分に関してはかなり深く刺さったのではないだろうか。

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｢痛い痛"い痛い"痛い"痛"い痛い"………！！！！｣

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可愛らしかった顔を歪めて痛みに悶える。でもそれを見ても、愛らしいと思ってしまうのはやはり彼女の転生のルックスから来るものだろうか。

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｢じゃあドア閉めますね〜｣