水無月さんの武玉川論

水無月さんの独り言から、七七句鑑賞をまとめます。
0
水無月とび @milan_en_juin

川柳誌の『武玉川』では、七七句の「川柳家による実作を掲載」してたそうで『川柳学』2008年冬春号の十四字詩特集にそこから26人の26句が抜粋紹介されています。 #武玉川 #俳諧武玉川

2011-07-19 12:38:35
水無月とび @milan_en_juin

川柳誌 #武玉川 に載った七七句を一句ずつ紹介していこうかと思います(『川柳学』の十四字詩特集 p.14 から孫引きで)。 *Tw*

2011-07-21 20:19:53
水無月とび @milan_en_juin

月を見上げて帰るほろ酔い #武玉川 清水美江さん作。昭和33年『あだち』を発刊した人で、現在の十四字詩の流れの源流をつくった一人らしいです。・・・酔いと宵かけてるのかな。 *Tw*

2011-07-21 20:29:35
水無月とび @milan_en_juin

川柳誌 #武玉川 に載った七七句を紹介している川柳学10号はこちら→ http://shinyokan.ne.jp/bookstore/products/detail.php?product_id=1098 *Tw*

2011-07-21 20:39:28
水無月とび @milan_en_juin

何を好んで雪への旅か(下村梵) #武玉川 下村梵は川柳誌『武玉川』を出していた人。何に問いかけているのかわからないんですが、その空白が雪の白そのものであるみたいな。問い問われるのは雪にひかれる心そのものであるみたいな。これはとても好きな句です。

2011-07-22 21:19:14
水無月とび @milan_en_juin

遅刻して来て広い校庭(翆明) #武玉川 新潟の川柳界の重鎮である朝妻翠明の句。土屋耕一の武玉川にちょっと感じが近い気がする。時間割からはぐれてしまった寂しさを説明抜きで的確に捉えた感じです。こういう心細さの出し方は土屋耕一と違うのかも。 *Tw*

2011-07-22 23:16:44
水無月とび @milan_en_juin

かたまって来る悪い友達(突風) #武玉川 これも土屋耕一調に近いなと思う。多分、一般名詞を形容で限定しつつ典型を示そうとするあたりに篭るおかしみがそう感じさせるのだ。東京で活躍した川柳家の作とのこと(不勉強でこの人よく知らない)。

2011-07-24 00:17:36
水無月とび @milan_en_juin

頬ざらざらと貧乏の音 #武玉川 中林瞭象作(青森川柳界のまとめ役だった人)。これも土屋耕一文体に近いと思う。典型化の手つき。ツイート武玉川の原点という土屋耕一の句に近そうなものを川誌『武玉川』の句から選んで紹介してます。

2011-07-25 10:30:04
水無月とび @milan_en_juin

ぐにゃぐにゃとくる蛸の求愛 (土屋耕一の #武玉川 )  こんなのとか、さっきの瞭象さんの句に近い感じ。

2011-07-25 10:42:27
水無月とび @milan_en_juin

川柳誌の省略は柳誌でしたね。川誌ってなんだよ。川の文化史かよ。ということで訂正。川誌→柳誌

2011-07-25 11:21:37
水無月とび @milan_en_juin

「頬ざらざらと貧乏の音」(瞭象):不精髭を撫でる音を貧乏の音と言っている。具体的な場面を的確に切り取る焦点が明確で、それにふとした気付きが結び付いて結晶する。その核のまわりに余韻の様に語り尽くせない気分が漂い続ける。手触りと音の印象に、侘しさが典型化される。 #武玉川

2011-07-26 22:25:03
水無月とび @milan_en_juin

かくれみの着て深みゆく沼(江川和美) #武玉川 『川柳学』十四字詩特集から。清水美江の『さいたま』誌で活躍した人。この句とても好きです。多様な解釈可能性が、典型としての沼に包み込まれるみたいな。

2011-07-27 11:07:02