- toopiltzin
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珍しくNスペが私好みの話題を出している。テーマは水資源、代用肉やヴィーガニズムで聞く機会がある「食の危機」のお話。現状の穀物→食肉の変換がカロリー効率が悪いのは有名だが、地下水も使うのがなんとも。 2030 未来への分岐点 (2)「飽食の悪夢〜水・食料クライシス〜」 nhk.jp/p/special/ts/2…
2021-02-08 19:40:47牛肉1kgに必要な水は15415L 他の食品はNHKが提示した多い順に パン500g=804L チーズ200g=635L コーヒー1杯=132L トマト一個=53.5L
2021-02-09 21:32:59カンザス州は牛の肥料(穀物)を生産する食肉の重要拠点。 ただし、その穀物の栽培には大量の地下水を使っている。 地下水がある地底湖の水位はここ50年で60m以上下がり、 すでに30m分の水しか無い。 なので、カンザスからの穀物の供給はおいおい途絶える…… というか、農業が壊滅するのは非常にまずい
2021-02-09 21:36:26現代の穀物生産量には目をみはるものがある。 ”もしも”穀物がすべて人間の食料に回ったなら、 全世界の人が一日2348カロリー分食べられる。 しかし、”奇妙なことに” 世界の約7億人が飢饉に陥っているとされる。 unicef.or.jp/news/2020/0173…
2021-02-09 21:40:11要するに、人間に回るべき量が牛に回っているので足らないというお話。穀物は水を使い、水は枯渇しつつある。食肉が贅沢な時代と聞くと中世ヨーロッパを思い出す。 農民は老いた牛しか食べられず、「牛肉は筋張っていてまずい」と嫌がった。領主でさえ「おいしい牛肉」を食べられる機会は多くなかった
2021-02-09 21:42:26NHKは食糧危機が暴動を起こす具体例としてベイルートを挙げる。そして、この下記の記事のあとNHKが報じる通りデモは起きた。 レバノン:肉どころかパンもなくなるかも!(髙岡豊) - Y!ニュース news.yahoo.co.jp/byline/takaoka…
2021-02-09 21:49:00NHKは庶民の生活に焦点を当てていたが、政治的にみても凄まじい。「国家」が怪しい状態に見える。 ベイルートの抗議デモ、政府ビルに突入 市民の怒り増大 bbc.com/japanese/53711…
2021-02-09 21:50:08なおNHKは「2050の出来事」として飢饉に揺れる日本のデモを描いているが、飢饉なら過去を当たる方が早い。戦後焼け野原の情景を描けないのは、なにか理由があるのだろうか。 飽食追求のいまだからこそ必要な飢餓の歴史教育【薄井 寛】 jacom.or.jp/nousei/tokusyu…
2021-02-09 22:03:07途中出てくる「プラネタリーダイエット」。 要するに「そのまま食糧生産を続けても、地力、海洋資源等を使い切らない食生活」の意。 NHKが強調するのは「食肉は一日20キロ以下になる」の部分。 健康にも地球にも優しい食生活「プラネタリー・ヘルス・ダイエット」とは forbesjapan.com/articles/detai…
2021-02-09 22:07:19ここで出てくるのは「人工肉」。主に大豆を原料とした肉の代用品である。NHKはなぜかバーガーキングの取り組みを紹介していた。モスバーガーもソイパティとして大々的にやっているのは注目してよい。
2021-02-09 22:10:20なお、こういう話題は経済紙の方が食いつきがよい。ダイヤモンド・オンラインは「人工肉に切り替わるのは2030年」と予測し、経営者に注意を呼びかけている。 バーガーキング「謎の新商品」で考える、ハンバーガーから牛肉が消え去る日 | 今週もナナメに考えた diamond.jp/articles/-/252…
2021-02-09 22:11:30牛肉を人工肉に切り替えた場合、 その生産過程で温室効果ガスは89%、 水の使用量は87%減るとNHKは伝えている。 元の値が大きいので、誤字みたいに見える。
2021-02-09 22:13:00食糧生産側の取り組み。今までの地下水や農薬という力技の農業はよろしくないとNHKは主張。これに対し、ガーナでコフィ・ボア博士がより効率的で 土地の地力を残す農法、不耕起農業を提唱。 30%以上の増産と労働時間を45%減らしつつ、 地力の維持に成功しているとのこと。
2021-02-09 22:18:21↑の数字や成果、やはり桁が一つ間違っているのではないかと考えるぐらいにはすごい。 能力ある人の取り組みは想像力を超える。 「解決策の構築―アフリカの不耕起伝道師 」 blog.livedoor.jp/nara_suimeishi…
2021-02-09 22:18:21食品ロス(廃棄)については合衆国の「ファームリンク プロジェクト」を紹介している。これ、Google検索で英語にしても引っかからない。同名のプロジェクトは国内でamidus株式会社でも行われているようだ。こっちがヒットする。
2021-02-09 22:23:09というわけで「2030年までの活動が分岐点である。そして、2030年まであと10年」で番組は閉められる。 フードバンク等はともかく、人工肉や生産システムの改革は相変わらず「欧米」が先行している。まあ合衆国は改革派と”保守派”の鍔迫り合いな気もするが……
2021-02-09 22:25:09@toopiltzin 貧困な人々はカロリー摂取量が足りないから働くエネルギーまで生み出せない様な窮地に陥っているというイメージがあるが、実際にはそうではなく、飢えているはずの人でも食料から金を回していくのではなく、嗜好品や美味しい(が栄養のコスパは悪い)ものに金を回すというのが実態です pic.twitter.com/FiHE3OKLRs
2021-02-10 18:14:57@toopiltzin 家畜用に使われる餌としての穀物は食用に使われる穀物と比べて質も悪く味も悪いため、発展途上各国もカロリーのための安い食料支援措置は実施しているにも関わらず、それを買えるくらいの余裕はあるにも関わらず、飢えている人々が居るという問題は本人達がそれを選んで食べない事で解決されません
2021-02-10 18:17:04@ritomath01_05 ああ、そういうご指摘でしたか。 それはおっしゃる通りですね>家畜用食料は質が悪い。 しかしそれならそれで「商業作物より耕作した人が食べられるものを作るべき」みたいなお話になるのでしょうね。 まあ広い意味で「食糧計画」のお話なのでしょう。
2021-02-10 18:20:56@toopiltzin これは現代日本人でも栄養失調とされている人が多く居る事に似た現象です。ファストフード、コンビニの炭水化物だけの暮らし、カップ麺だけの生活などもそうです。栄養失調は貧困な国だけが持つ課題ではないのです
2021-02-10 18:21:56@toopiltzin 商業作物よりもその人たちが食べられる作物を作るべきであるにも関わらず、その人たちが何故商業作物を作っているのか?という疑問への一番簡単な答えは、その方が金になるからですよ。金は政府の食料支援による食品を買うために必要な、重要な、そしてあらゆるものの売買に使えるものです
2021-02-10 18:23:54@ritomath01_05 ええ、私も栄養失調が「発展途上国」だけの問題などとは考えていませんよ。 たとえばここで感想を述べている番組はそういう話題を扱っていましたね。 twitter.com/toopiltzin/sta…
2021-02-10 18:25:12……こうした番組で触れられている通り、地獄は地の底や人間の頭の中にあるわけではない。遠い世界の出来事でさえない。「先進国」で起こる貧困とは、なんとも困惑する話だが事実として受け止めなければいけない。
2021-02-05 23:21:28