菅総理の不人気問題について、 @duarbo（二木紘三）氏の連続 tweet。【増補】

@duarbo

#菅 不人気問題①…キャリア官僚の世界では東大をトップに京大、早慶、一橋出身者が牛耳っている（採用者数でチェック）。国会議員の出身校もこれとほぼ同じで、ほかに日大、中大等が多い。一部上場企業社長の出身校では慶応をトップに東大、早大、京大、中大等が続く（会社四季報より）。

@duarbo

#菅 不人気問題②…以上のデータからわかるのは、官政財の世界ではこれら大学の出身者がestablishmentを形成しているということ。その成員は彼らの間だけで通じ合う「共通言語」を使っている。すなわち、思想、政策、立場、利害が異なっていても、ある部分では折り合えるということ。

@duarbo

#菅 不人気問題③…例えば「この件では譲るが、この点では我々の主張を聞いてくれ」といったコミュニケーションが成り立っていた。共通言語を使っているというのは、このような状況を指す。とくに二世・三世議員が増えてからは、祖父や親の人脈により党派を超えた共同体意識がさらに強まっている。

@duarbo

#菅 不人気問題④…一方菅氏はこのようなestablishmentから見れば傍流の東工大出身。東工大も多くのキャリア官僚を出しているが、ほぼ全員が技官である。官僚の世界では技官は主流にはなれないというのが常識。国会議員にも一部上場企業の社長にも東工大出身者は非常に少ない。

@duarbo

#菅 不人気問題⑤…菅氏の政治経歴を見ると、市民運動からスタートし、議員になってからは社民連という極小政党で活動。市民運動家や極小政党の議員にとっては前述のestablishment全体が攻撃目標となる。折り合いを拒否し、直球を投げ続ける。そうしなければ存在感を示せないからだ。

@duarbo

#菅 不人気問題⑥…これが菅氏に染みついた政治手法で、これに菅氏の非妥協的な性格も加わる。この直球勝負がたまたま奏功したのが例の血液製剤問題。過去の厚生大臣にはなあなあで済ませていたのに、菅氏の思わぬ直球に慌てた官僚がつい資料を出してしまったというのが案外真相ではないかと思う。

@duarbo

#菅 不人気問題⑦…首相になってからも彼はこの政治手法を変えていない。自分たちestablishmentが長年使ってきた共通言語になじもうとしない菅氏に、与野党議員たちは最初は敵意を示して引きずり下ろそうとしたが、今では打つ手なしであきらめ顔というのが現状のようだ。

@duarbo

#菅 不人気問題⑧…おそらく歴代首相のなかで官僚に最も嫌われているのが菅氏だろう。菅氏と同じような意見を持つ官僚は飛ばされる。経団連はじめ財界の反発も従来になく強い。政界も一般国民も同様。しかし、このエイリアンのような首相が政治および日本の社会に何をもたらすか私は興味津々だ。

@duarbo

ほとんどの人があの人はいい人だと褒める人には、自我が確立していないか、他と異なることを恐れている人が多い。反対に、みんなに嫌われている人には、何か独自なものを持っている人が多い。

@duarbo

菅内閣支持率が10％を切っても、菅氏が失脚しても、東京18区で横粂なにがしが当選する見込みはない。@nemukinさんご支持の土谷正忠氏の票を奪うだけ。過去の行動から彼を比例区で拾ってくれる党もなさそう。

@duarbo

菅後継は細野豪志だ。条件が1つ。菅氏が言い散らしてきた脱原発(依存）方針を具体的で整合性のある行程表にまとめ上げること。それをあらゆるメディアを使って直接国民に説明すること。菅後継と目されている野田、海江田、前原は事実上原発維持派だし、馬淵の脱原依存発言も本気度は疑わしい。

@duarbo

(続き)細野豪志は、原子力担当大臣の役目だからではなく、自分の信念として脱原発方針を固め、鮮明に宣言してほしい。国民の77％の期待に添う政策だから、きっと菅後継のトップに躍り出るだろう。過去に女性スキャンダルがあったが、国民は「彼女のことはモーナ―いいよ」と思っているはず。

@duarbo

懸念はありますが、39歳という若さなので、トップの座につけば右顧左眄度は減るかと。菅さんは思ったことが状況を考えずに口から出てしまう。失礼ながら老化が進んでいるような感じで。 QT @rimanon 常にぶれているので……菅より悪くなるかもしれないという分析はないのですか？

@duarbo

7/28朝日新聞のチャートでは馬淵澄夫氏は穏健な脱原発派に位置づけられていたが、テレ朝のニュースでは「原発の安全基準を確立させたうえで、運転継続を判断する」と語った。これで菅後継候補者全員が原発維持派となり、これでは自民党でも同じ。菅氏を辞めさせたら脱原発は停滞することになろう。

@duarbo

再生エネ法案は自民党の合意を得るため、買取価格を大幅ダウンすることになりそう。この骨抜き法案では太陽光や風力の普及は遅れる。骨抜きにするのは菅退陣の条件を急いで揃えるため。菅退陣が両党の最高の政治目的で、復興や再生エネ進展には二義的な意味しかないと考えていることが明らかになった。

@duarbo

民主党成長戦略・経済対策プロジェクトチーム（直嶋正行座長）は7/28、菅首相の脱原発方針に逆らう「ストレステストや津波対策などで安全性が確認された原発は着実に再稼働させる」との報告書をまとめた。これで、民主党には脱原発を本気に考える者は菅首相しかいなくなった。(続く）

@duarbo

菅辞めろと叫んでいる人達は、脱原発が遅々として進まなくても、どこかの原発が事故を起こしてもいいと思っているわけね。今までも安全だという政府・御用学者の安全ご託宣信じていたのに、あの大事故が起こった。それなのに今度の「安全性が確保されたら」というイフはなぜ信じられるんだ。(続く）

@duarbo

国民の77％は原発に反対なのに、政府は、今止まっている原発は安全とわかったら動かすという。海江田、前原、野田、馬淵の誰が首班になっても、原発は維持される。彼らは電力業界や民主・自民の原発推進派との摩擦をできるだけ少なくする方向で原発問題に対処したい人物ばかりだ。(続く）

@duarbo

海江田、前原、野田、馬淵各氏のいずれか、または今党員資格停止中の小沢氏が首班になったら、物事がトントンと進み出すはずと考えるその具体的根拠は何なんだ。単に好き嫌いの感覚で言っているだけだろう。大震災後の不適切な対応や情報隠しも、前記各氏ならしなかった、にも根拠はあるまい。（続く）

@duarbo

現在の民主党にとっては「菅下ろし」が最高の政治目的で、それを達成するために再生エネ買取法案や特例公債法案、マニフェストの修正まで自民党の言うなりに骨抜きにしている。これで政権党といえるか。菅下ろしと政策のどっちがより大事かまるでわかっていない。（続く）

@duarbo

何度も言っているが、私は無条件で菅氏を支持しているわけではない。首班としては欠点が相当多いと思う。しかし、電力業界や経団連、経産省の役人、与野党内の原発容認派/推進派という強固なestablishmentに真っ向から立ち向かおうとしているのは菅氏だけだ。（続く）

@duarbo

エネ政策の根本的改革という大問題に取り組むには菅氏一人ではあまりに孤立無援。そこでもう一人、この問題を具体的かつ説得力のあるまとめができる人物がいないかと思って挙げたのが細野豪志氏。ただ彼がもし原子力担当大臣という職責上しかたなくやっているだけなら、私の勘違いと言うことになる。