コロナ禍の食と農 講座 第4回「種はだれのものか?」参加報告2021.2.23

NPO法人 使い捨て時代を考える会主催の、有機農業は地球を救う連続講座です。講師の村上真平さんは原発事故で飯舘村を出て、今は三重県で実践を続ける優れた農業者です。
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くうのる @kuunoru

村上氏>これまでは一定期間だけ権利保護、今はほぼお花だけ。これからは、サツマイモのように物から作るものは煩雑になるはず。権利が会社に移ったら、許諾料を上げるのは彼らの自由。「種は農民のものではない」が目的。種苗会社の力で、公的機関の集めたものも流出の恐れ。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:11:46
くうのる @kuunoru

村上氏>種の問題を考える中でもう一つ。今の農民は自分で種を取らない。F1の方が見栄えがいい。同じ時期に採れる。昔の種は同じにまいても時期がずれる。家庭菜園の人はF1はやめた方がいい。ゆっくりずれる昔の種が自給の人にはあう。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:13:41
くうのる @kuunoru

村上氏>種を買って作る方がよくできるという意識に農民もなってしまっている。そうなると運動も盛り上がらない。農民が種を放棄した現状。種取りのすばらしさに農民が気づかない限り。モンサントの種も元は農民からもらったもの。オリジナルに許諾料を払うのがフェアだ。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:15:44
くうのる @kuunoru

村上氏>昔の人は自分のためではなく皆のため作った。種苗会社は自分の種を使うな、そんなふざけたルールはないと思う。FAO(世界農業機関)、2019年に報告書を出した。生物多様性や気候変動へのレジリエンス。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:18:29
くうのる @kuunoru

村上氏>種苗会社は暑さに耐えられる品種をつくろうとしている。しかしどう変わるかわからないのが気候変動。暑さに耐えられる作物でも大雨なら失敗。乗り越えられるのは多様性しかない。ネイティブアメリカンは種取りの8割はいい出来のものから、残り2割は悪い出来から。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:20:18
くうのる @kuunoru

村上氏>種はいいものばかり選んでいると、近親交配になるからあるときガクンと採れなくなる。他の地のものと交配させるとよくなる。10のうちいいものと悪いものを選ぶのは理に適っている。生物多様性がなくなるのは、皆がいい種だと同じものを使うから。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:21:50
くうのる @kuunoru

村上氏>一つのパターンの中でよいものに頼ると多様性がなくなり不安定になる。種は伝播する、元6000種あった栽培種が今は200種に、6種類が9割に。畜産は40種の動物がすべて。7400種の家畜のうち二十数%は絶滅危惧。生物多様性がなくなると安定性がなくなる。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:24:20
くうのる @kuunoru

村上氏>大企業が扱うのはほとんどが単一種。畑では同じものだけ、草もラウンドアップですべて殺す。日本全土の5倍ぐらいがそのように。アマゾンも遺伝子組み換えの畑がたくさんある。4大会社は世界中の森を壊し単一化させている。土も生命も考えない農業が現代行われている。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:26:31
くうのる @kuunoru

村上氏>生物多様性を豊かにするには種を自分で採るしかない。ユニークさがいいのだと消費者の意識も変わらないと解決しない。別の意味で言うと、種の分かち合いは楽しい、それをよろこびとすること普通とすること。農民はお金を多く稼がねばという意識を変えなくては。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:28:26
くうのる @kuunoru

村上氏>90年頃、海外協力でバングラディシュにいた。有機農業を基本にした農民が30万人いる。評判よく売ることに困っていない。どの農家も種の倉庫を持ち女性が守っている。誇らしげに見せてくれる。種を自分たちが持つことで豊かになっていると感じている。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:30:27
くうのる @kuunoru

村上氏>当時は種取りをすすめる団体はどこにもなかった。そこはお米を2000種ぐらい持っている。種は大事で引き継いでいくという意識がある。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:31:48
くうのる @kuunoru

質問>在来種は種取りができる。これからの農業はそうするのがいい? 村上氏>はい。種取りをしている人は皆、楽しんでいる。農業への考え方を、経済性だけから見ない、体制をつくっていくこと。希望はある。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:34:51
くうのる @kuunoru

質問(聞こえず) 村上氏>農民が種を採取しない要因は、買ってきた種の方がよくできると思ったから。また種取り作業は農作業に負担。労力に見合う経済メリットがないから。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:37:54
くうのる @kuunoru

質問>種取りには長期間畑を使う、限られた土地しかなければ確保できないが。 村上氏>昔は種取りに場所を置くのは当たり前のことだった。今それが問われるのは、種がどこでも手に入るから。種を採る意味を自分で見いだせないとそこに戻るのは難しいだろう。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:40:26
くうのる @kuunoru

質問>商業化の流れにどうするか。 村上氏>画一性、皆でやっていれば安心感があるのがこれまで。今の若者はそう考えているか? 日本では温暖化はあまり焦点化されないが欧州はすごい、若者は鬱になる人も多いぐらい。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:46:48
くうのる @kuunoru

村上氏>今の経済システムは続くわけないのにそう思っている。農民は「自分の豊かな世界」を守るべきと思う。農民ほど強いものはない。食べものも家も技術があれば造れる。豆もいろんな色があり宝石じゃないかと思う。微妙な違いを感じ取れる豊かさ。楽しめる方向へ行こう。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:49:58
くうのる @kuunoru

質問>強化法とは「農業競争力強化支援法」? 村上氏>そう。多様性はお金にならないし、めんどくさいから絞ろうというもの。有機農業とは正反対の、画一的な単一栽培を求める。遅れているかも。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:52:11
くうのる @kuunoru

質問>日本の国がためた知的財産は農民誰でも使っていいもののはず。それを海外に? 村上氏>農業機関の作ったものはすべて「登録品種」。お金は取らないと言っているが、民間に移管すればお金を取られることになるだろう。理不尽。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 15:56:54
くうのる @kuunoru

講座「種はだれのものか?」終了。今回も心を揺さぶられた。私も自然農にまじめに取り組んでいた4年間は、人間が地球の上で生きるとはどういうことかについて考え続ける日々だった。私の理想は国民皆農なのだけれど、それは土が、生きるのに必要な問いと答えをくれるから。 #第4回コロナ禍の食と農 pic.twitter.com/EE9GWR2UDb

2021-02-23 18:33:15
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くうのる @kuunoru

だけど日本の今の農民はそんなふうに土と向き合っていない人の方が多い。種や苗は買ってくる。単一作物を一気に大量に作って農協に出荷してお金を得ている。そうしないと経済的に豊かな暮らしができないから。それが持続可能でないことは真摯に土と向き合えばわかるはずなのに #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 18:40:38
くうのる @kuunoru

自然農で田畑を営んでいるとき、「未来の農業だね」と声をかけてくれたのは80代の人だった。60代や70代前半の人は、何を遊んでいるのだとバカにしていた。今、農業を中核で担っている人たちには理解しない人の方が多いだろう。残念だけれど変わることを期待はできない。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 18:41:00
くうのる @kuunoru

原発の話のところで村上さんが言われたように、自然に即した農業についても、実践しながらこっちの方が楽しいよということを見せていくしかないのだろう。国の仕組みを壊す動きの方がはるかに早いから、歯がみする思いだけれど。同じ志の人がつながって力をつけていくしかない #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 18:41:17
くうのる @kuunoru

まっとうな農業者の話を聞くと背筋が伸びる。私は才能がないと農業はあきらめた。せめて応援側に回りたい。あとは小さな家庭菜園の実践で土とつながることと。 #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 18:41:30
くうのる @kuunoru

次回のコロナ禍の食と農 第5回「コロナ後の未来社会と有機農業」は3月7日(日)。講師は松平尚也さん(有機農家 耕し歌ふぁーむ)です。研究者、農家ジャーナリストとしてもご活躍。 facebook.com/events/2660388… #第4回コロナ禍の食と農

2021-02-23 18:41:52
くうのる @kuunoru

(関連の情報を貼っておく。「モンサント法」がわからなかった。批准というからには条約なのか?) バイエルのモンサント買収承認、農薬「ビッグ4」時代へ nikkei.com/article/DGXMZO… 種苗法改定の背後にある国際的「モンサント法体制」 blog.rederio.jp/archives/5379

2021-02-23 18:51:00