ヒプノセラピー体験記

Sky @CloudPeople322

~ヒプノセラピー体験記~ 昨年に受けた際の記録を残しておきます。 一口にヒプノセラピーと言っても色々流派があるみたいで、自分が受けたのは「QHHT」なる代物。(詳細は下のリンク先で確認できます) 東京の一等地にあるマンションの一室 そこで行われた4時間におよぶセッションの一部始終です。

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追記:今は「qst」と名称がかわっているらしい qstkaga.net/#sc01

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インターフォンを鳴らすと50代前後のツルッパゲ男性が姿を表し、私を出迎えた。 セラピールームは間接照明で照らされ、クライアントに配慮した落ち着きのある雰囲気。 私は椅子に腰掛け、セラピーの説明を受けつつ、用意されていた水で喉を潤した。

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説明が終わると、クライアントが予め作成したカルテをもとに生い立ちを訊かれた。 家庭環境や学校での生活はどうだったか。社会に出てからは何をしていたかなどだ。 聞き取りが終わるとセラピー開始の前にトイレを促され、用をたした。

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部屋に戻ると壁に永井博の絵が飾られているのを見かけ、しばし談笑した。 リクライニングチェアに腰掛けると毛布を手渡された。なんでも、かけると安心するとか。 いよいよセラピーが始まる。

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目を閉じ、セラピストの声に耳を傾ける。 ウォーミングアップとして、軽い誘導瞑想が行われた。 「落ち着ける場所をイメージしてください」と言われ、澄んだ湖の畔が浮かんだ。 そこから誘導されるがまま、空飛ぶ絨毯に乗って飛び回ったりヤシの木一本生えてるだけの小島🌴でイルカと戯れたりと

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突拍子もない妄想を楽しんだ。 セラピーの内容は大半忘れてしまったが、終盤にパルテノン神殿のような古代ギリシャの建物が見え、中へ入ると私のことを何でも知っているとぬかす、正しくゼウス的な半裸の王さまが玉座に鎮座していた。

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その王さまに問うた。 人生でやりたいことが見つからない、これからどうすれば良いのかを。 王さま曰く、 「なんでもいいからやってみろ」「god luck」 それだけ言い残すと王様は消えていった

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徐々に想像の世界から引き戻され、現実へ帰る。 終了後の感想としては「なんじゃこりゃ」 セラピー体験者の声で「終わった後に号泣した」などと聞いていたばかりに拍子抜けした。 現実に即した具体的なアドバイスや、こうすれば良いといった指示は一切貰えなかった。

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泣きもしなければヒントもない。 唖然とした私にセラピストは言った。 「今は分からなくても分かる日がくるかもしれない」「何かしら持って帰る物がある」と 私は悟った。 「ヒプノセラピーに答えを求めてはいけない」 このセッションを通して得た唯一の情報だ。

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初老のセラピストに見守られながら私は部屋を後にした。 放心状態で新幹線に乗り、帰路につく。 はたして4万近い出費に見あったものなのだろうかという考えが頭を駆け巡ったが不思議と後悔は無く、奇妙な満足感があった。

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追伸 セラピーの内容は録音されており、後日非公開のサーバーにアップロードされ一年の間、落とせるようになる。 この録音データを聞くとセラピーが再現されるらしい。

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総括 セラピーの内容としては疑問が残る結果となったが、一つの経験として捉えれば概ね満足。 受けるかどうか決めかねている人へのアドバイスとしては、あまり気負わず単なる不思議体験をしに行くくらいの心持ちで行けば少なくともガッカリはしないはず。

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ヒプノセラピーを知るきっかけとなった動画。 youtu.be/IcNgLdLdgJs

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