- YOTSUnoFUNE
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@oroshiwanko 「劇場版『ARIA』は評判だからな。先日根岸と空閑も見に行ってきたそうだ」 「Oh! まるでおしどりフーフデーースッ!」
2011-07-27 22:42:07@YOTSUnoFUNE 「空いてマスねー」「平日だからな、創立記念日だしな」「ブチョーサン、ポップコーンは塩とキャラメルドッチニしますか?」「チケット買ってからにしろ」
2011-07-27 22:47:14@oroshiwanko 「Oh! ケイトうっかりシテマシター!」「さあ、早く・・・」 ガシッ 「Hum? ブチョーさんどーしたデスカー?」 「ケイト、そっちは『シャイニング』のチケット列だ・・・」 「Oh!!」 「お前、少しテンションおかしくないか?」
2011-07-27 22:49:29@YOTSUnoFUNE 「いつもドオリデスヨー?」「…まあ、いいか すいません、大人二枚」 (だって初メテのデートデスヨ?)
2011-07-27 22:52:13@oroshiwanko 「高校生友情なんたらを使えば、割引できたんだがな」 「ソーデスネー。でも―」 「?」 「それだと、三人じゃなければイケマセーン!」 「そうだな」 「それじゃーデートの意味がアリマセンッ!」 「・・・そうだな」 「YES!」
2011-07-27 22:55:31@YOTSUnoFUNE 「それにしても」「ハイ?」「本当にこれ見て大丈夫なのか?泣けるって評判だったぞ?」「ダイジョブデスヨー!ブチョーサンこそ泣いても知りマセンヨ?」
2011-07-27 22:58:36@oroshiwanko 「ずいぶんと自信があるんだな」 「ハーイっ! なぜなら、もう今日で三―」 「さん?」 「―散々予告編見てマスカラーーッ!」 「意味、不明だな・・・」 (今日ための予習で三回見たなんてイエマセンネー・・・デンジャラスデシター)
2011-07-27 23:01:39@oroshiwanko 「ネコは可愛いデスヨネー」 「ああ。猫を見てると癒される」 「実はワタシ、ネコ飼ってるんデスヨ~」 「そうなのか。名前は?」 「ぶちと言いマースッ! とってもCUTEでSEXYなんデ~ス!」 「種類は?」 「ペルシャネコデス!」 「ペルシャネコ・・・」
2011-07-27 23:08:35@YOTSUnoFUNE 「…そう言えばこの間公園にいたような…」「Oh!ソーナンデスカー!?」 「お、そろそろ始まるぞ、トイレ行ったか?」「ブチョーサンは?」「すでに行ってある」
2011-07-27 23:11:05@oroshiwanko 「じゃーケイトはお花摘んできますので、ブチョーさん先に座っててクダサイネー!」 「おう。行ってこい。そこの角を右だ」 「Thanks!! ではお待ちヲ~~」
2011-07-27 23:12:50@YOTSUnoFUNE 「…『猫物語』か」 『猫物語』という映画は前から興味はあった だが、見に行こうとこそ思っていたがなかなかその機会がなかった――否、恥ずかしくて見に行けなかったのだ
2011-07-27 23:16:03@oroshiwanko 一週間ほど前に、美術室でケイトと映画の話をしていたら、ケイトは『猫物語』を見に行きたいと言っていた。ケイト自身は見に行きたかったらしいが、梶原も、麻生も、鳥飼も予定が合わなかったらしい。 そして、俺はケイトを誘ったのだった。俺も見てみたかったからだ。
2011-07-27 23:19:34@YOTSUnoFUNE 誘った時、ケイトはいつも以上の笑顔をこちらに向けてくれた そのとき何か心が晴れやかになるような、そんな感じを一瞬覚えたのだが……多分気のせいだろう 元からケイトは周りを明るくする子だから、今回もそうなのだろうな、とそう思う事にした
2011-07-27 23:23:28@oroshiwanko ―@トイレにて― (どーしたですかケイトー! せっかくブチョーさんと映画を見に来たのに、まともな判断ができないのンデスカーッ! でも・・・・・ブチョーさん、今日は私服だから、一段とカッコいいデスーッ////) 「お譲ちゃん、洗面所使っていいかしら?」
2011-07-27 23:28:47@oroshiwanko (映画放映中盤)―― (やはり猫はかわいいな~) ・・・スー (んっ?何だ) ・・・スー (この規則的な呼吸音はまさか・・・) 部長は隣にいるケイトを見た。――ケイトは頭を垂れて、すやすやと眠っていた。 (おいおい。楽しみにしていた映画だろうに・・・)
2011-07-27 23:36:03@YOTSUnoFUNE こてん、とケイトの小さい頭が肩にもたれかかってきた (…おいおい) 金髪のさらさらしたきれいな髪が、首筋をくすぐる シャンプーの甘いにおいが近くに感じられた (……起こすのもかわいそうだな) そう思い、スクリーンに集中することにしたが それが間違いだった
2011-07-27 23:40:06@oroshiwanko ケイトの頭を肩にのせている間、俺は映画を見られなくなった。頭を預けるケイトの寝顔を見ると、とてもかわいらしい寝顔をしていたからだ。きれいな白い肌、上品に通った鼻筋、整ったまつ毛―― こんなに近くでケイトの顔を見たのは初めてだった。とても、美しかった。
2011-07-27 23:46:15@YOTSUnoFUNE 不意に、自分の中にわき起こるもやもやした欲求。 彼女を自分のものにしてしまいたいと言う、黒い欲求が一瞬頭をよぎった。 (…何を考えているんだ俺は) 自分で自分を恥じる。18年生きてきたが、このような考えを抱くとは… そっと、ケイトの頭を元に戻した
2011-07-27 23:48:42@oroshiwanko コツンッ 「ケイト起きろ。映画終わったぞ」 「んん~・・・」 「ほらケイト」 ゆっさゆっさ 「んっ・・・あれ、ブチョーさん」 「起きたか。映画終わっちまったぞ」 「ソーナンデスカ~・・・・・・・・・WHAT!?」 「お前、途中で寝落ちしてたぞ」
2011-07-27 23:52:32