『花咲くいろは』の想い、アニメに真心を込めてⅡ

前回まとめたライターの廣田恵介氏の『花いろ』感想の第二弾です。今回も廣田さんがこの作品の魅力を語り明かします。
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@HIROTA0315

『花咲くいろは』のレイアウト、なかなか良かった。引きの絵だと、あの密度高すぎる背景が、ぴたっとマッチする。あと、淡色系の色指定が、意外に効果的なのかも知れない。

2011-07-19 14:27:15
@HIROTA0315

ただ、そのような分析をムダだと思わせる力が、あの作品にはある。

2011-07-19 14:32:04
@HIROTA0315

『花咲くいろは』のOP、緒花が線路脇を走るリピート、カット頭とカット尻で、変えてあるね。途中、自転車に抜かれるところと、転びそうになる芝居をはさんで、タイミングを変えている。情報量、多すぎなんだけど、それ言ったら、ぜんぶオーバースペックなんだよな……。

2011-07-22 21:38:44
@HIROTA0315

普通のリピートでいいじゃん、と思うんだけど、普通じゃダメなんだろうな。

2011-07-22 21:40:41
@HIROTA0315

『日常』は、漫符を極限まで動画化している。『花いろ』の16話を見たら、漫符を使ってはいるんだけど、あの絵には合わないじゃん……。でも、成立しているように見えるのは、なぜなのか(笑)。

2011-07-23 00:21:51
@HIROTA0315

うーん……作画というより、まずコンテだよ。コンテ良くないのに、いい作画はないと、俺は思っている。 RT @67hatch: やっぱ作画はいい方がいいに決まってるじゃんクラスタの俺としては『花いろ』16話は久々に気合入りまくった作画でとても嬉しかったじゃん!

2011-07-23 01:07:33
@HIROTA0315

『花いろ』17話を見なかったら、ここ数日の孤立感を抱えたまま、出かけるところだった。

2011-07-25 19:24:37
@HIROTA0315

事件が収束した後も、喜翆荘の板場は忙しく、すれ違っても、目線すら合わさない。下手に演技させないほうが、その場を「目撃」しているような臨場感がでる。ああいう、さりげないシーンこそ、ちゃんと見ないとな。

2011-07-25 19:37:42
@HIROTA0315

一見、すべてバラバラの方向を向いて存在している出来事、視線、感情が、見えない糸でつながっている。そこに、世界がある、という安心感。

2011-07-25 19:44:49
@HIROTA0315

アニメと現実は、二人三脚。どちらも欠かせない。

2011-07-25 19:54:32
@HIROTA0315

一緒だね。俺が、「見られる精神状態」まで寝かせておくから、ズレるんだな(笑) RT @67hatch: @HIROTA0315 お気遣いどうもw うちは日曜の夜のMXの放映だからそっちと一緒かな?

2011-07-25 22:37:37
@HIROTA0315

もう、日曜夜に『花いろ』やるっていうプログラムが、もう素晴らしいよね。『サザエさん』に匹敵する。

2011-07-25 22:39:20
@HIROTA0315

『花いろ』は仕事アニメなんだよ。『ガンダム』以来の。

2011-07-26 02:54:36
@HIROTA0315

『恋する惑星』のように、動詞+主語だと、ポジティブで躍動的なイメージが出る。……いや、『花咲くいろは』のタイトルを誉めたいだけなんだけどね。

2011-07-26 21:55:01
@HIROTA0315

丁寧で馬鹿正直、まさに! RT @vr6exp: 実は「花咲くいろは」途中からだが見始めた。途中からでも見る価値あるからって諭されて。見てて疲れるなぁ、見どころ満載過ぎ。丁寧で馬鹿正直。これは好きになるよねぇ。

2011-08-01 00:15:45
@HIROTA0315

『花いろ』は、フレアの使い方がヘタだ。面積が多すぎるんじゃないか、といつも思う。しかし、フレアが抑え目だと、「なぜ、もっと大きく入れないんだ!」と物足りない。価値観が揺らぐわ。

2011-08-01 00:22:34
@HIROTA0315

正直、あらゆる点で「生理的に受けつけられない」のが『花いろ』であった。レイアウトは意図バレバレ。「この余白に、人物がINするんでしょ? ハイハイ」と。ドリフのコントだよね。じゃあ、バレバレだとドリフのコントはつまらないのか? それを面白くしている要因を探せ、という話だよ。

2011-08-01 00:34:38
@HIROTA0315

技術的につたない(バランスを欠いている)ことと、面白さは別の次元。今のところ、「突出して個性的な作品である」という陳腐な誉め方しか、思い当たらない。最終回までに、探してみたい。

2011-08-01 00:40:05
@HIROTA0315

私服で眠る緒花を前後に配して、喜翠荘のシーンを挟んでるんだよね。 制服姿の女子高生が手前を横切ったり、暗示的だよねえ。RT @67hatch: そっか『花いろ』ももう終りが近いのか。2クール目のOPは帰り道の車中だもんねえ。1年くらいやってくれたらいいのにな・・・

2011-08-01 01:23:37
@HIROTA0315

『花いろ』18話ですが。緒花と菜子が、ガラス戸を掃除しているシーンで、だいたい分かった。あのガラス戸、模様の入っている箇所と入ってない箇所、撮影で分けている。それは、「カッコよく見せる」という快楽原則からは、外れている。ただ「手を抜かない」以上の理由は、ないんだよ。それが、美学。

2011-08-02 00:53:17
@HIROTA0315

ガラス戸なんて、シャフトだったら凝ったデザインにするか、透過光で飛ばすよ。あるいは、外の背景を工夫する。その方が、気持ちよく見られるから。だけど、『花いろ』は、すべてフォーカスをあわせる。被写界震度が深い。深すぎる(笑)。快楽原則はさておいて、すべて描きこむ。美学だね。

2011-08-02 00:57:44
@HIROTA0315

アニメって、圧倒的に「描いていて気持ちいいところ」「見ていて気持ちいいところ」に特化してきた。『花いろ』は「見えているところは、気持ちよくなかろうが、すべて描く」。その潔さを認識したとき、あのギチギチの画面が「気持ちよく」見えてくるわけ。倒錯してるんだ(笑)。

2011-08-02 01:03:13
@HIROTA0315

それでも、18話はレイアウトは落ち着いていたし、作画も良かった。だけど、カメラが広角だろうが何だろうが、パンフォーカスなんだよ。ぜんぶにピントが合っている。『ハルヒの消失』なんて、どんだけ手が入っていても、見やすくはするわけ。『花いろ』は、「見やすさ」はさておき、すべて描く。

2011-08-02 01:07:43
@HIROTA0315

パンフォーカスで、ぜんぶピント合わせるというのは、脚本レベルでもそうかな。俺はあんまり、アニメの文学性みたいなものには、興味が向かないのだけど。18話は海中の家から、日常の菜子の家へPAN-DOWN、同時にOLのカットがよかった。普通、どっちか薄くするけど、両方ギッチリという。

2011-08-02 01:14:25
@HIROTA0315

「見やすさ」って、たとえば80年代のアニメでも『ボトムズ』なんて、アクションシーンはBLカゲで塗りつぶしている。言葉は悪いけど「手抜きの美学」って、連綿とあった。シャフトの、カゲ色を塗らずにパラかけて暗くするのも同じ傾向かな。『花いろ』は、そこをすっ飛ばしている(笑)

2011-08-02 01:22:00