ちょっとてんやについて語らせてほしいんですが、まず私はてんやが大好きです。油が良いのかわからんけれどすごく軽く揚がっているように感じるし、ビールセットで優勝したりテイクアウトできたりと環境適応力が高い。今時熱々のお茶を店員さんが持ってきてくださるのもの良い。(つづく)
2021-04-11 18:50:11ので記録しておこうと思い立った。最初に語らせてほしいと書いたけれど、どちらかというと体験や一般的な事実を共有することに終始するかもしれない。要は飯レポ。ちょっと今からARIAの映画を観て号泣してくるから(未来予知)、続きはまた後で。
2021-04-11 18:59:23しかし、残念ながら私の暮らしている場所の最寄駅からは店舗がなくなってしまって、今一番近くにあるのは電車で二つ隣の駅の駅前。今日はちょうどその駅に用事があって、たった今久しぶりに店内で食べてきたのだけれど、「これは『天丼を食う』という体験よりはむしろ「てんやを食う」という体験だった
2021-04-11 18:55:28ARIA観てきました(オタク)。店名(駅名)をぼかしていたけれど、便利のために書くと今回最高のてんやエクスペリエンスを感じたのは亀有駅前店。かつて俺にとって最寄りの店舗だったのは今は亡き松戸駅前店。アリオ亀有で映画を観る前に天丼を食べたという具合。
2021-04-11 20:30:46入店し着席すると、最初のツイートにも書いた通りお茶を出していただいた。手に持つと冷たい。この時期は冷たいものが出るのね〜なんて思いながら飲み干す。しばらくして、他のお客さんが温かいお茶をお願いしている声が聞こえて、あっ温かいのもあるのねと店員さんにお願いしようとすると(続く)
2021-04-11 20:37:28後ろからいかにも「優しいおばあちゃん」的な店員さんの声。「あら、(湯呑みが)空っぽでしたね!淹れましょうね!冷たいのでいいですか?」「温かいものを頂けますか?」このやり取りと出てきた温かいお茶で既にディズニーランド一回分くらいのホスピタリティを享受した。
2021-04-11 20:39:51天ぷらは注文を受けてから揚げるため、提供には他の飲食チェーンよりも比較的時間はかかるが決して遅くはない。この後観る映画について思いを巡らせ、マスクの裏で大変気持ちの悪いオタク・スマイル2008(ARIAは2008年頃観た)を浮かべて待っていると、左隣に一席空けて60代くらいの男性客が着席。
2021-04-11 20:46:44注文は、華味鳥天丼にした。鳥の天ぷら3個に、つくねとインゲンの天ぷらが付いている。ご飯少なめで700円だった。tenya.co.jp/sp/menu/don/ha… pic.twitter.com/Cnm6lXPPwG
2021-04-11 20:42:58おじいさんは席に腰掛けると、かなり深いため息をゆっくりとついた。一呼吸置いて店員さんを呼びつけると、「上天丼と、冷たい蕎麦」。あっそれもおいしそうだななんて思っていたところに、すかさず「あと……aワr…」と付け足した。よく聞き取れなかった。
2021-04-11 20:53:20聞き取れなかったのは店員さんも同じだったようで、「『タラ』ですか?」と確認する。てんやでは天丼の天ぷらの内容を編集(嫌いなものを取り除いたり、好きなものを追加したり)することができる。しかし、おじいさんが欲しかったのは鱈の天ぷらではなかった。
2021-04-11 20:55:52「サワー、レモンサワーある?」「レモンサワーは…グレープフルーツサワーならありますね。」「じゃあ、それで。」 聞いていて、アルコールの注文を予期していなかったものだから、少し驚いた。てんやにはちょい飲み用のセットがあり、天ぷらの盛り合わせとビールをお得なお値段で注文できる。
2021-04-11 20:59:01ご年配の方による、ダブル炭水化物をサワーで流し込む、というエネルギッシュでアクロバティックなてんやムーブに圧倒された。「この人、(メニューにないレモンサワーを頼んでいたので)全くてんやに来たことのない胃が元気なおじいさんなのか?」と勝手にペルソナを作り上げた。
2021-04-11 21:02:05そうこう考えているうちに、自分が注文した天丼が来たので食べる。おいしい!!温泉卵をトッピングしたと書き忘れていたが、これは個人的にマストアイテム。ジューシーな鳥天に温泉卵の濃厚なコクで神に感謝した。てんやの神に。
2021-04-11 21:04:50おじいさんのサワーが来たようで、おじいさんはもう一度溜息をつく。ジョッキを手に取って喉を鳴らすと、まるで自宅に帰宅後にリビングで一杯やった時の調子で、「タァァァァァァァッ‼️‼️」と低めの声で唸った。かなり大きめの声だった。自分は角の席にいたので他のお客さんの反応はわからなかった。
2021-04-11 21:08:19普段、自分はこの手の飲食店利用者が苦手だ。事実、てんやの前に行ったコメダ珈琲では、両隣の客の振る舞いが嫌で15分足らずで店を出たほどだった。しかしながら、このおじいさんのそれは、まるでテレビ東京あたりでやっている芸能人の呑み屋探訪番組のワンシーンかのようで、見ていて気持ち良かった。
2021-04-11 21:13:19おじいさんが注文した蕎麦や天ぷらは、ちょうど自分が食べ終わる少し前くらいに運ばれてきたようだ。自分はその後映画が控えていたこともあり、お会計を済ませて店を出たが、きっとレモンサワーと上天丼と蕎麦を平らげて、大きな声でご馳走様!と言ったに違いない、と勝手に決めつけた。
2021-04-11 21:22:33もっとこのツイートを見ていそうな人にわかりそうな例を探すと、葛城ミサトが自宅の冷蔵庫に大量にストックしてあるエビスビールの缶を開けて一気に飲むシーンの気持ち良さに共通するものがあった。
2021-04-11 21:15:20自分の体験はここまで。今回てんやに行って良かったところをまとめると、 1. おばちゃん店員さんのホスピタリティ 2. 冷たいお茶と温かいお茶 3. (おそらく)ヘルシーな油で注文を受けてから揚げた鳥天と、それに絡みつく温泉卵 4. 全身全霊でレモンサワーを愉しんでいた、いかにも葛飾亀有のじいちゃん
2021-04-11 21:26:29@e_ntyo 本物の長文で爆笑してるんだが!今度みんなでてんやに行こう。因みに私が友達と今日行った鰻屋さんで後ろに並んでたお客さまは「ちょっと!鰻が一匹逃げてるよ!」って店員さんに叫びながら道路の脇にある溝を覗きこんでて状況を把握するのに数秒かかった!鰻の管理は片手間でするもんじゃないよね。
2021-04-12 01:56:18